2月11日にサンフランシスコで開催されたサムスン電子の新製品発表会では、縦型折りたたみスマートフォン「Galaxy Z Flip」と、1億画素カメラモデルもラインナップにそろえる「Galaxy S20シリーズ」3機種、合計4モデルが発表された。
発表会の様子はYouTubeでもライブ配信されたため、日本時間の12日朝4時から生中継でその様子を見た人も多いだろう。
Galaxy Z Flipのギミックとデザイン、価格に
来場者が驚愕!
発表会が始まるや否やいきなりGalaxy Z Flipが発表されると、会場内を埋め尽くした世界中のメディアや関係者から大歓声が沸いた。この演出は昨年同時期に行なわれた「Galaxy Fold」「Galaxy S10シリーズ」の時と同じだ。目玉となる製品を最初に見せ、その後にCEOが登壇。それから今年の顔となるメインモデルをじっくりと紹介というプレゼン進行は、発表会の冒頭から最後まで驚きと感動を与え続けてくれた。
Galaxy Z Flipは開くと6.7型ディスプレー、折りたたむと小さくなるそのボディーデザインが大きな注目を集めた。また、L字型に折って机の上でも使えるというスタイルが斬新だ。ファッション性を重視したデザインも目を引き付けた。Galaxy Z Flipは折りたたむことが目的のスマートフォンではなく、手のひらサイズから自在に変形し、ライフスタイルに合わせた形状で使うことができる、まったく新しい概念の端末なのだ。上品な3色展開のボディーを閉じた姿は、Galaxy Z Flipがスマートフォンであることを想像させない。
ブランド「Thom Broune」とのコラボモデルでは専用カラーの本体に加え、同じデザインで仕上げた「Gear Buds+」、「Galaxy Watch Active 2」も付属する。こちらはニューヨークのファッションウィークでお披露目されるという。
そして、本体価格は発表会の最後ではなくすぐさま発表された。価格は1380ドル(約15万円)。最近の各社のハイエンドスマートフォンと変わらぬ価格であり、初代折りたたみのGalaxy Foldが20万円を超えていたことを考えると、この価格設定はかなり「リーズナブル」と感じてしまう。しかも発売は発表会のわずか3日後、2月14日からとのこと。サムスンからの思わぬバレンタインデー・プレゼントと言える。
新CEOの登壇で会場のボルテージは一気に高まる
Galaxy Z Flipの発表で会場が盛り上がった後を受け、満を持して登壇したのが新CEOであるノ・テムン(盧泰文、TM ROH)氏だ。サムスン電子のスマートフォン部門のトップを勤め上げた同氏は1997年の入社以降、Galaxyシリーズのスマートフォンとタブレットを世界トップの製品に仕上げた功績者である。
51歳という若さで世界シェアトップのスマートフォンを擁するサムスン電子のモバイルコンシューマー部門総責任者となった同氏は、まずこれまでサムスン電子が送り出した数々のGalaxyシリーズの歴史を振り返った。そしてこれからのスマートフォンは「5G」「AI」「IoT」という大きな3つの技術を融合させたインテリジェンスデバイスに進化すると説明。そして最新のスマートフォン、Galaxy S20シリーズ3機種を発表した。
Galaxy S20シリーズは全モデルが5G対応となり、来たるべき5G時代が現実のものになったことを感じさせる。新製品の売りの1つである8K動画の録画機能も、撮影後の8K動画を5G回線ならストレスなく送信できるわけだ。そしてGalaxy S20シリーズはこの動画機能を含む、カメラ性能が大幅に強化されているのである。
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