Sapeetは2月11日、深層学習を使用した姿勢分析システム「シセイカルテ クイック版」のサービスを開始したと発表。2月7日にサービスを開始した。
整骨院や接骨院などのヘルスケアサービスにおいて、スタッフの接客レベルや利用者の施術、プログラム効果への満足度には個人差があり、新規利用者との信頼関係構築には高いハードルがあるという。
Sapeetはそうした課題解決のため、現場スタッフと利用者の信頼関係構築をサポートするテクノロジーとして「シセイカルテ ベーシック版」を1月6日にサービス開始。シセイカルテは、体の歪みを3D解析アルゴリズムで分析して、施術前後の効果を誰でも理解しやすいかたちで伝えられるとしている。
今回サービスを開始したクイック版は、導入先での現場負担の軽減を目的に、分析時間の短縮に特化したというモデル。1分で準備から解析完了までが完了するため、既存プログラムに無理なく組み込めるとのこと。
数10ヵ所におよぶ解析項目を、それぞれ10mm、0.1度単位で分析し、点数とグラフを中心とした視覚的に解りやすい診断結果を表示するという。診断結果から導き出した未来姿勢や、最適なメニューの提案など、利用者とのコミュニケーションに役立つ情報も提示するため、新規利用者との信頼構築にも役立つとする。
本サービスはiPadのみで完結する構成で、操作もiPadを数回タップするだけのシンプルかつ簡単なUI設計とのこと。
シセイカルテ ベーシック版とクイック版は、2月12日から東京ビッグサイトで開催中の「東京ケアウィーク2020」に出展するとのこと。
Sapeetは今後、シセイカルテ導入企業との連携を深め、さらに現場のニーズに応えられるよう継続的な追加開発をしていくという。また、取得した身体データの蓄積と学習による、高精度の姿勢分析アルゴリズム開発の検討など、新しいユーザー体験創造のためのR&Dも実施予定とのこと。
週刊アスキーの最新情報を購読しよう
本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります