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400馬力の刺激! スカイライン 400Rは世界水準が詰まっている

2020年02月09日 12時00分更新

文● 栗原祥光(@yosh_kurihara) モデル●星野 奏(@hoshino_kanade_

 2019年にビッグマイナーチェンジ以上のビッグマイナーチェンジをはたしたスカイライン。一般媒体では、高速道路でのハンズオフ運転を可能とするプロパイロット2.0や「インフィニティ」ブランドから「日産」ブランドへと戻ったことに注目が集まりました。ですが、車好きにとって、誰もが耳目を疑い、そして沸き立ったのが「400R」というグレードの存在でしょう。事実、400Rの受注は好調だそうです。
 


 美しすぎる歯科衛生士で現役レースクイーンの星野 奏先生もスカイライン 400Rは気になる1台の様子。というのも、星野先生が車に興味を抱くきっかけは、R34スカイライン GT-Rを街中で見た時に一目惚れしたから。以来、先生にとってスカイライン、そしてGT-Rは特別なクルマなのだとか。そんなわけで、今回スカイライン 400Rを診察して頂くことと相成りました。

生まれ育った横浜でスカイライン400Rと邂逅する星野先生

スカイライン 400Rってどんなグレード?

 まずは今回の患者さん(クランケ)の名前につけられている400Rとは何か、という事から星野先生に教えてもらいましょう。

リアに取り付けられた400Rのエンブレム。他グレードとの違いはここ以外に見出すことは難しい

 「400Rは、その昔NISMO(ニッサン・モータースポーツ・インターナショナル)から登場したR33型スカイライン GT-Rベースのコンプリートカー『NISMO 400R』から来ているんですよ。400Rは、名エンジンであるRB26DETTを2.8LにボアアップしたRB-X GT2を搭載していて、その出力が400馬力だったことから400Rという名前がつけられました。NISMO 400Rは99台限定発売だったのですが、1996年当時で1200万円という値段は高くて、実際の生産台数は50台程度。それゆえ『幻のGT-R』とさえ言われているんです」と、見事なお答え。「つまり、この車は400馬力ということですね」と不敵な笑みを浮かべる星野先生。恐れを知らぬ先生の様子に、同席した誰もが身震いを覚えました。

「……400馬力ね」と不敵な笑みを浮かべる星野先生

 それでは早速クランケのエンジンを見ていただきましょう。搭載されるエンジンはほかのスカイラインに搭載されているのターボモデルと同じ、3.0リットルV型6気筒ツインターボのVR30DDTT。ですが304psから405psへと3割以上パワーアップしています。カタログモデルで、ここまで強化されたバージョンはちょっと記憶になく、先生も「公認チューンドカーですね」と見事に言い表します。「でも、なんかカバーされていて残念」と先生はややご不満な様子。

日本仕様では初搭載というVR30DDTTエンジン

「なにコレ。プラスチックのカバーだらけで見えないじゃない。ちゃんとお口を開けなさい」とややご不満な星野先生

 400馬力を超える出力は、パドルシフト対応7速ATを介し、リアの2輪のみで地面に伝えられます。R34までのGT-Rが四輪駆動で280ps、現在販売している二輪駆動のフェアレディZでも標準で336ps、NISMOで355psですから、これが尋常ならざることはおわかりいただけるかと思います。

 「見た目は普通のセダンなんですけれど、日産市販車史上最強のFR車なんですよ」と、ここでも星野先生は不敵な笑みを浮かべます。やはりこの先生、恐るべしです。

車内の様子。ステアリングコラムにはパドルシフトが設けられています

シフトタイミングやスロットル、トラクションコントロールなどの設定をするモードセレクター

シフトレバー近傍にモードセレクター切替スイッチを配置する

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