AIアプリケーションなどの開発を手掛けるアジラは1月31日、防犯・監視カメラによって捉えられた映像データから「違和感」を検出するプロダクト「アノラ」製品化に向けて、国内特許の取得及び、海外特許を出願したと発表した。
アノラは防犯・監視カメラによって捉えられた映像データから「違和感」を検出し、クラウドに通知を行う。同社が手掛ける姿勢推定、映像内の個体のトラッキング、自律学習などのアルゴリズム群をエッジAIデバイスに実装することで、安価かつコンパクトで、多様なシーンにマッチしたプロダクトを開発できるという。
本プロダクトの主な特徴は、現場空間に設置したエッジ上でリアルタイム処理するため、個人情報が堅牢に保護される点と、設置したシーンの空間情報を元にエッジ上で自律的に学習を行うことで、コストをかけずに当該シーンにおける最適なモデルを構築、実行できる点だとしている。
違和感の検出データはクラウドで管理し、同報一斉通知や情報の管理が可能。また、クラウド側からの再学習プロセスによって、さらに違和感検出の精度を向上させる取り組みも進められている。
「違和感」として捉えられる行動の例として、医療・介護施設での転倒、コンビニ等での通常の顧客や店舗スタッフと異なる動き、プラットフォーム上での千鳥足、マンションのエントランスでの不審な動きなどを挙げている。
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