Cinema Proだからできるカメラ機能
背面には、望遠、標準、超広角のトリプルカメラを搭載。カメラの仕様としては、有効画素数は約1220万画素で統一され、F値はそれぞれ2.4、1.6、2.4です。
静止画撮影機能はシンプルで、大抵のシーンで「プレミアムおまかせオート」機能により、料理や夜景など13種類のシーンとコンディションに合わせて自動で最適化されます。ちなみに、縦横比率は4:3、16:9、1:1の3種類しかなく、21:9の比率は選べません。
使った印象としては、たとえば「瞳AF」のような高度な機能が裏で動いている一方で、難しいことを考えず、パシャパシャとたくさん写真を撮りたいという人にこそオススメなカメラに仕上がっています。「静止画ならただシャッターボタンを押せば綺麗になる」という認識で問題ありません。
少し気になったのは、UIと低照度の撮影について。超広角カメラへの切り替え操作が、倍率を変更するアイコンに触れてから「W」のボタンに触らなくてはならないので、やや煩雑に感じました。また、低照度の環境での撮影に関しては、筆者がメインの端末として使っている「iPhone 11 Pro」と比べると少し頼りない印象です。
動画撮影に関しては「Cinema Pro」アプリが楽しいの一言に尽きます。21:9の比率で動画を撮影でき、「Look」と呼ばれるフィルターを選択可能。映像系のクリエーターでも満足できるような画づくりを楽しめます。特に、動画を撮影しながらのピント調整操作が可能なので、スマートフォンなのに滑らかなフォーカス・イン/フォーカス・アウトができるのはユニーク。動画撮影に興味がある人はぜひ試してほしいところ。
ただし、初見でこのアプリを使いこなせる人はほぼいないでしょう。一応、設定内の「Xperiaアシスト」→「Xperia使いこなしガイド」を開くと、「Cinema Proの撮影・編集」というページに一通りの説明が書かれています。それに目を通せば、カメラの基礎的な用語を理解している人なら問題なく使えるはず。
一方で、Xperia 5のストレージは64GBしかないことを考えると、本格的に動画を撮り始めたらすぐに容量不足に陥りそうです。動画撮影を前提に購入する場合には、最大512GBのmicroSDXCには対応しているので、外部メモリーカードの活用は必須と言えます。
【まとめ】デザイン、スペック、カメラ
どれかに惹かれたなら買い!
デザインが良く、日常的に使いやすい。ゲームアプリが快適に遊べる。手間なくきれいに撮影できて、こだわるところはこだわれるカメラ。
それぞれ魅力的に感じるかどうかは人によるとは思いますが、物欲に刺さる部分があれば、公式サイトや店頭でさらに詳細をチェックしてみましょう!
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