ゲーミング機能満載で141gという、6型以上のモデルでは世界最軽量の軽さが魅力のハイエンドAndroidスマートフォン「AQUOS zero2」(シャープ製)が3キャリアから発売された。
今回のモデルでは、新たにゲーミングに最適な240Hz表示対応の有機ELディスプレーや、ゲーミング向けの設定機能を搭載。薄型軽量かつ高機能、さらにビジネスから高画質動画やゲームアプリまで快適に楽しめるモデルへと進化した。
昨年の前モデルと比べると、重量が5g軽くなったにも関わらず、画面は6.4型に大型化、最新ハイエンドSoCのSnapdragon 855やデュアルカメラ搭載などほぼすべての機能が強化されている。また、取り扱いキャリアもドコモ、au、ソフトバンクの3社となり、ユーザーが購入しやすくなっている。
この、ゲーマーからビジネスユーザーまで注目のAQUOS zero2を、発売前ながらテストする機会を得た。このモデルの魅力についてチェックしていこう。
最軽量&大画面!
ビジネスから、動画やゲームにも最適!
AQUOS zero2を触ってまず驚くのが、6.5型の大画面ながらも、141gという圧倒的な軽さだ。実際に持ってみると、あまりの軽さにモックではと勘違いするほど。他社製品だと6.1型のiPhone 11が194g、軽めのXperia 5でも164gなので、軽さという点については他社スマホを大きく引き離している。
ディスプレーには、シャープ開発の2世代目となる有機ELディスプレーを搭載。縦長6.4型のフルHD+(2340×1080ドット)でHDR表示に対応、前モデルと同じく表面が緩やかに曲がったパネル形状となっている。
新機能として、ゲーム向けの240Hz表示とタッチセンサーのほか、最大輝度がアップ。画面内蔵の指紋認証センサーも搭載された。画質は発色や黒の締まりがよく、絵作りも有機ELだからといって極端に色鮮やかな方向へ振っておらず見やすい。
実際、通勤中に動画やゲームを長時間快適に楽しみやすいのはもちろん、ベッドで寝転がった状態でも快適に操作しやすい。薄さ8.8mmなのでスーツの胸ポケットへの収まりが良く、防水(IPX5/IPX8)や防塵(IP6X)対応もあって状況を問わず利用できる。本体が軽いぶん横幅74mmとやや大きいが、片手でしっかり持って操作しやすいのもうれしい。
薄型軽量モデルで気になるバッテリー容量だが、3130mAhと十分な容量を搭載している。電池持ちはハイエンドかつ同容量のバッテリーのモデルと特に変わらない印象だ。
シャープ初! ゲーミング向け有機ELと専用メニュー搭載
AQUOS zero2初の機能が、ゲーム向けの4倍速240Hz表示と、タッチ操作の240Hzスキャンの「ハイレスポンスモード」と、ゲーム専用の設定メニューだ。
「ハイレスポンスモード」を有効にすると、一般のスマホやゲームアプリの60fps表示に加えて、一部ゲームアプリなどが対応する最大120fpsの滑らかな表示が可能になる。こういった高フレームレート表示は、一部の他社ゲーミングスマホも対応しているのでオリジナルの機能というワケではない。
しかし、AQUOS zero2ではさらに高価格帯のゲーミングモニターやテレビなどで採用されている、いわゆる「黒挿入」表示にも対応した。120fpsで表示される1コマ1コマの間に、一瞬だけ黒い表示を流すことで、人間が高速な画面の切り替わりを見るさいに起きる網膜残像の錯覚を軽減し、映像がなめらかかつハッキリと見やすくなる。4倍速240Hz表示というのは、120fpsの画面表示と、その合間の黒挿入を合わせた数値というわけだ。
また、ハイレスポンスモードでは画面表示とは別に、タッチセンサーのスキャン速度が一般的な60Hzより高速な240Hzとなる。これにより、実際に指でタッチした状態をよりすばやく検知でき、タッチから入力後の処理までの遅延速度が短縮される。
これら「ハイレスポンスモード」の効果だが、たとえば、バトルロイヤル系TPSの「PUBG Mobile」では、移動や視点をスクロールするさいのちらつきが抑えられる効果を体験できた。また、リズムゲームの「アイドルマスター シンデレラガールズスターライトステージ」では、タップ譜面のちらつきが減って見やすくなるほか、タッチへの反応も速いと感じられた。
曲面ディスプレーも操作で特に気になることはなく、むしろ薄型軽量のボディーで安定して操作するにはむしろベストだと感じた。
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