ごきげんよう、アスキーナベコです。花見シーズン。友達のくまさんときりんさんと花見をしたいです。~怒るわよ 花見シーズン 晴れなくちゃ(5・7・5字余り)~ |
ヒパヒパ! アスキーのグルメ担当ナベコです。この記事では毎日たくさん飲み食いしているアスキーのモグ担(兼グビ担)ナベコが、実際に食べたもの、飲んだものを晒していきます。グビグビ要素強め。
ハチ食品の「蜂カレー 本格ビーフカレー」。直販サイトで1食540円でした。 |
先日、「蜂カレー」を食べました。「激辛ハチネロカレー」という「刺激痛感」をうたうカレーが最近発売され、辛党なので気になって食べたという話は、先日記事でもお伝えしました。ハバネロがまるごと入っており、痛感という言葉が嘘いつわりなくちょっと後悔しました……(記事はコチラ)。
蜂カレーは同じブランドの看板商品。せっかくなのでハチネロカレーと一緒に買ってみました。蜂カレーという名前なので「蜂」が入っているの? とちょっと気になりましたが、蜂は入っていません!
食べてみたところ、ビーフシチューのように凝縮されたうまみと、食欲をそそるスパイシーさがすばらしく、とてもおいしかったです。お肉もゴロゴロ。価格は1食540円と少し高く感じましたが、相当する満足感がありました。
蜂カレーには「日本で初のカレー粉を製造した」と記載がありました。 |
ふと気になったのは、蜂カレーのパッケージこのフレーズ。「日本で初めて国産カレー粉を発売した」とあります。……あれ、と疑問が。私は、日本初のカレー粉ってS&Bだと思っていたのですが。
S&Bも「日本初」とうたっています。 |
エスビー食品のサイトを見ると、やはり「日本で初めてカレー粉の製造に成功」とあります。蜂カレーとS&Bについて、整理してみました。
「蜂カレー」
現在会社名:ハチ食品
当時会社名:大和屋
開発者:今村弥兵衛(大和屋二代目)
カレー粉誕生年:1905年(明治38年)
「S&B カレー粉」
現在会社名:エスビー食品
当時会社名:日賀志屋?
開発者:山崎峯次郎氏(エスビー食品創業者)
カレー粉誕生年:1923年(大正12年)
※「赤缶カレー粉(通称)」が発売は1950年(昭和25年)
カレー粉の誕生年だけみると蜂カレーが1905年(明治38年)、S&Bが1923年(大正13年)と、蜂カレーのほうが古いです。日本初は蜂カレーなの? わからなくなって、両メーカーに問い合わせてみました。
(メーカーの回答)
●蜂カレー側:弊社が国産初のカレー粉を製造・販売したと自負しています。
●S&B側:日本国内において原料を一から調合し開発したという意味で国産初とうたっています。
エスビー食品の広報担当者いわく「当時、カレー粉はいくつかあったようですが、輸入のカレー粉をベースにしているものが多かったところ、粉、スパイス、焙煎、熟成など様々な工程や要素にこだわって、まったく一から作り上げました」とのこと。
つまり、国内にカレー粉はすでにあったけれど、本格的なカレー粉を初めて作ったのはS&Bだと主張しているわけです。「初」についての解釈が違うのですね。
カレーの歴史や沿線は驚くほど奥深いのでここで多くを語るのは避けますが……。S&Bの赤缶カレー粉が登場したのは戦後の1950年。当時から今に至るまでもっともスタンダードなカレー粉として家庭に根付いていますし、日本のカレーはS&Bなくしては語れないので、本格的なカレー粉というのも納得できます。一方の蜂カレーも日本人の舌に合うおいしいカレーでした。
そんなことを考えながらカレーを食べるとさらに味わい深くなりますね。カレーと思索は相性がいいとよく聞きます!
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