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狭い部屋でも100インチ!超短焦点プロジェクター『PF1000UG』がスゴイ

2016年08月21日 09時00分更新

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  超短焦点侮りがたし。“プロジェクターで大画面”と言っても、ふつうは投影距離をそれなりに確保しなければならない。会議室ならまだしも、自宅でとなるとなかなか難しいのが現状だし、100インチ級となればなおさらだ。

 今回紹介するLGエレクトロニクスの『PF1000UG』は、投影面と本体との距離をわずか38cmあけるだけで、100インチの投影を実現するという超短焦点の優れもの。というわけで、製品を借りてその実力をチェックしてみた。
 

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↑LGエレクトロニクスの「PF1000UG」。鏡面に映像を反射させて投影する超短焦点タイプ。実売価格は16万2000円前後。
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 『PF1000UG』のスペックを簡単に紹介すると、最大解像度はフルHD(1920×1080ドット)。バックライトはRGB方式のLEDを採用し、明るさは1000ルーメンで、コントラスト比は15万:1。投影サイズは取扱説明書の記載によると60インチから100インチとなっており、設置する位置によって変わる。サイズは131(W)×309(D)×129(H)mmで、奥行き約45cmのテレビボードがあれば、60インチサイズの映像が楽しめる。
 

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↑60インチ投影なら、本体から投影面までの距離は105mm。本体の長さが309mmあるので、実質414mmとなる。
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↑裏面にはネジ穴があり、設定で上下反転表示すれば天井吊り設置も可能。脚はネジ式で高さを微調整できる。

 筆者は通常のプロジェクターは据え置きからポータブルタイプまでいろいろと触ってきたので、とりあえず予備知識ナシ(取扱説明書をまったく読まない)で設置し、パソコンの画面を投影したところ、ぶったまげた。壁から約60cmの距離に本体を設置したのだが、いきなり壁いっぱい、天井にかかるほどの大画面が出現。想像の域を超えていた。

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↑試しにと思って投影したらご覧のとおり。そんな広い壁はうちにはない……。

 慌てて取扱説明書を読むと、先述のとおり本体と投影面までの距離が38cmで100インチを実現してしまうので、約60cmだと横幅が3m弱となり、約134インチサイズで表示していたことになる。本体にフォーカスリングがありピントを調整できるが、そのサイズでもキチンと合わせられたので、規定の100インチは超えるものの一応は視聴可能だ。まだ、調整には余裕があるので、更に大きく表示することもできそうだ。

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↑フォーカスリングでピントを調整。奥にあるのは電源ボタン兼操作キー。

 LEDライトを使用しているので、水銀ランプより起動は断然速く長寿命。電源オンから約16秒で画面表示でき、電源を落としてもすぐにファンが止まった。入力はHDMI端子が2つにD-Sub15ピン、アナログAV端子、コンポーネント端子などを装備。変換ケーブルを用いてDVIやMHLも可能で、主だった入力に対応している。

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↑本体左側面と前面に各種端子を配置。
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 ちなみに本体にUSB端子を備えており、USBメモリーなどに保存した文書ファイルや動画、画像を直接表示できる。フォルダー構造になっていても認識でき、動画はmp4やavi、wmvのほかmkvといったマニアックなものも対応。コーデックはdivXやH.264/AVCなどにも対応し、外部字幕ファイルにより字幕表示も可能だ。画像はJPEGやBMP、PNGなどに対応しスライドショー表示ができる。

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↑ファイルビューアー機能を内蔵しているので、フォルダー構造であっても内容を見られる。

 Bluetoothも内蔵し、外部スピーカーやヘッドホンと接続が可能。3W×3Wスピーカーも内蔵しているので、簡易的に音を鳴らすこともできる。
 

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↑スピーカーは両サイドにある吸気口部分に内蔵。電源起動時はファン音がかなり大きいが、しばらくすると静かになる。

 また、Screen Share機能を搭載し、Windowsなどのワイヤレスディスプレー接続に対応するのもポイント。本体の入力モードを『Screen Share』にしておけば、Windows側で接続を実行。しばらくすると画面が表示される。筆者のノートPCで接続を試してみたが、ラグが大きいので投影した画面を見ながらの操作は難しいが、動画を再生して表示したりプレゼンでパワポのファイルを表示するといった使い方なら十分利用できる。何しろケーブルいらずなのが便利だ。

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↑本体側は入力モードを『Screen Share』にしておくだけ。
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↑Windows 10なら、アクションセンターから『接続』を選択し、表示されるプロジェクターを選ぶだけで接続される。

 本体を設置する際は、投影するスクリーンや壁に対して垂直にし、なるべく水平な床に設置するといい。歪み補正は4隅部分の位置を調整できるのである程度修正は効くがキチンと置いたほうが確実だ。投影モードは『標準』、『あざやか』、『シネマ』、『スポーツ』、『ゲーム』が用意され、コントラストや色味、シャープさなどのカスタマイズもできるので環境や好みに合わせて調整して視聴できる。

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↑画面の歪みは4隅を補正できる。キチンと投影面に正対して設置するのがベスト。
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↑エコモードは輝度を下げて消費電力を抑える。といっても十分明るく、ファン音も小さくなるので、暗くして視聴するときはオススメ。

 機能盛りだくさんな『PF1000UG』だが、実売価格は16万2000円前後。フルHD解像度なので解像感はかなり良く、明るいところで投影しても十分な明るさを確保できていた。会議室に設置してプレゼンで利用するのもいいが、自宅のリビングに設置し、暗くして映画を観れば、ちょっとした映画館の雰囲気を楽しめるはずだ。

■関連サイト
『PF1000UG』製品ページ

 

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