山崎バニラが感じたインターネット今昔
――バニラさんも『角川インターネット講座』を読まれているそうですか、自身の「インターネット、今昔」とふまえてどう思いましたか?
山崎バニラ:第10巻の“第三の産業革命”というのがとても興味深かったです。以前は効果音って家電量販店で買うのが一般的だったのに、今は商業利用ができてクレジットもいらない効果音がインターネット上にたくさんあるんですよね。
――無料のコンテンツはここ数年でも軒並み増えてますもんね。
山崎バニラ:私自身、そうやって無料で配布されている効果音を利用して動画をつくったりしているのですが、有料のものが無料になっていくと、今後、どうやってお金が回っていくかというのが気になります。自分の仕事にもつながるところがあって、活弁士はすでに仕事がないものと思われてしまうこともありますが、今後本当になくなっちゃったら、その時どうしたらいいか、などを考えさせられ勉強になりました。
――仕事全体が少なくなるかもしれないというのはおそろしい可能性ですが、直視することで打開策が浮かんできますね。
山崎バニラ:そうですね。なので『角川インターネット講座』は、インターネット社会で実際に働いている人もそうですけど、高校生や大学生にもいいんじゃないかと思いました。全巻をとおして、例えば、葛飾北斎、三島由紀夫など、一見インターネットに関係ない歴史上の有名人も登場するので、文系の人も面白く読めて、それでいて理系の人にも読みごたえがあります。これからどんな仕事に就く人にも必ずためになるはずです。
知られざる(?)かつらのひ・み・つ
――ところで、失礼ですが今日は金髪のかつらではないのですね。
山崎バニラ:かつらと着物は正装です。今日も正装で収録にのぞもうか迷ったのですが、地毛と洋服というのも声の職人のようでいいかなと思い、地毛にしました。最近は、活弁ライブでも金髪と地毛、両方で登場するようにしています。
山崎バニラさんというと金髪のかつらに着物姿が印象的だが。 |
※観光大使を務める宮城県白石市の白石市民春まつりにて
――地毛でもライブに出演されているとは、意外でした!どのように使いわけているのですか?
山崎バニラ:活弁ライブだと、前半は大正琴の弾き語り、後半はピアノの弾き語りということが多いので、前半の正装から休憩中に早着替えして、後半は地毛と洋服で出ることが多いです。ライブ中に地毛に変わると、お客さんに笑ってもらえることに気が付きました(笑)。
――髪色が変わったら、お客さん、びっくりすると思います!
山崎バニラ:休憩を挟んで、黒髪に変わってステージに上がると、最初は気がつかれないんですよ。スタッフの方がマイクを置きに来たと思うんですよね。そこで「あらためまして山崎バニラです」と話すと、ドッと湧いて(笑)。楽器を弾きながらの活弁は体力をとても消耗するので、かつらを取って洋服になると楽になるという効果もありますね。
――なるほど。髪色を変えることでライブのアクセントになるし、一挙両得なんですね!
金髪も黒髪姿もチャーミングな山崎バニラさんもおススメの『角川インターネット講座』。最新の『第15巻 ネットで進化する人類』(伊藤穰一監修)も発売中だ!
バニラさんの声をもっと聴きたい人へ、次回の『活弁大絵巻』は12月20日
山崎バニラさんの最新ライブ『山崎バニラの活弁大絵巻』は、12月20日和歌山県・上富田文化会館で開催。入場料は前売り2000円で、チケットをただ今販売中。チャーミングなバニラさんの語りを聴きに行こう!
山崎バニラの活弁大絵巻 in Kamitonda
【主催】上富田町・上富田町教育委員会
【開催日時】2015年12月20日(日)14:00開場 14:30開演
【チケット】当日2500円(前売2000円)
【開催場所】上富田文化会館文化ホール
(住所:和歌山県西牟婁郡上富田町朝来758番地の1)
【演目】
『ロイドの要心無用』アメリカ/1923年/67分 ピアノ弾き語り
『弥次喜多 岡崎猫退治』日本/1937年/14 分 大正琴弾き語り
『活動写真 いまむかし』日本/2011年/13 分 自作動画
【問い合わせ】
上富田文化会館(電話:0739-47-5930)、紀南文化会館(電話:0739-25-3033)
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