2015-2016年冬春モデルから、富士通のスマホシリーズ“arrows”は名称を英小文字にするなどブランドコンセプトを一新させつつあります。そんな中、SIMフリースマホとして発表された「arrows M02」の試作機をお借りしたので、少し触ってみました。
外観的な注目はやはり背面にアリ |
個人的に一番興奮したポイントは背面です。一見とくになんの変哲も無い外観ですが、中心には富士通のシンボルマークの“無限”マークの部分が大きく配置されています。同じくSIMフリーだった「ARROWS M01」と同様ですが、このロゴが単体で使われている例はFMVというイメージだったので少し新鮮です(実際キャリアのarrowsにはありませんね)。
そして、なんと言ってもFelicaロゴが鎮座しています。位置はカメラのすぐ下の部分。まだ、どのサービスが対応するか明確になっていませんが、“おサイフケータイ”ユーザーとしては非常に重視したいポイントでしょう。Xperia J1 Compact以降、この端末や「AQUOS SH-M02」など、SIMフリーでの対応機種が増えているのは個人的にうれしい動向です。
卓上充電台は使える |
今回借りた端末には付属していませんでしたが、arrows M02は卓上充電台での充電に対応しています。確認したところ、arrows M02を取り扱うMVNOのひとつ「NifMo」は付属品として付いているようです。
ナノSIM対応 |
arrows M02はmineoの発表会で触れられたとおり、マルチキャリア対応の端末です。つまり、ドコモとauそれぞれのネットワークに対応しています。そして、SIMフリー機としてもうひとつ気になるのはSIMまわりの仕様。サイズはナノSIMなので、現在マイクロSIMをの端末を使っている方は交換が必要です。差し込み口はトレイ式。ちなみに、トレイの上には型名などが書かれたタグが内蔵されています。
マイクロUSBまわりがキャップ付きなのは残念 |
AQUOSなどは随分前から、XperiaもZ4以降からマイクロUSB端子がキャップレス防水仕様になっていますが、arrows M02はキャップ付きなのが少し残念。まあ卓上充電台を使えばいいんですが、データの転送のときとか少し心配ですよね。
このアイコンの量はさすが日本製 |
次に、UI面などを見ていきましょう。全体的なデザインはマテリアルデザインを踏襲したのっぺりとしつつも動きのあるイメージ。とくに、クイック設定パネルの部分は非常にarrowsらしくフルに表示させれば全部で16個(設定画面へのショートカットと自動輝度調整のオンオフを含めれば18個)の設定項目がズラッと並びます。また、モバイルネットワーク通信とWiFiを同時に使ってダウンロードを高速化する「マルチコネクション」にもSIMフリー機ながら対応しているのがわかります。
定番機能ながら細かな優位点もある |
arrows M02は5インチ機でサイズはそこまで大きくないのですが、片手持ち向けの機能も搭載。iPhoneやGalaxyなどにも搭載されているいわゆる「定番機能」ではありますが、arrowsシリーズの場合は、この画面が降りてくる幅を調整できるという優位点があります。確かに手の大きさは人それぞれですから、自分好みに調整できるのは、本当はあってしかるべき機能なのかもしれません。
Super ATOK ULTIAS搭載 |
スライドイン機能 |
そのほかにも好きな位置、好きなアプリ、好きなタイミングで起動できる簡易ランチャー「スライドイン機能」や富士通製スマホだけの特別製IME「Super ATOK ULTIAS」なども注目。同じ筐体・スペックの「arrows Fit F-01H」並みの機能が有象無象の端末が存在するSIMフリー機として使えるのは、少し感慨深いです。
筐体がいっしょということはアクセサリーも |
ところで、ここまでの写真でお気づきの方もいるかもしれませんが、今回のレビュー端末にシートを貼ってみました。ピッタリきっちり貼られているのはarrows Fit用の保護シート「OverLay Plus for arrows Fit F-01H」です。どこか浮いてしまうこともなく、ちゃんと貼られているのでarrows M02を買おうと考えている人は、arrows Fit F-01H向けのアクセサリーをそろえておくといいですね。
以上、今回はまだ試作機ということでベンチなどは回せませんでしたがファーストインプレッションふうに記事をお送りしました。前述のとおり、Felica&マルチキャリア対応の本機種。「キャリアスマホ固有の機能が使えないのはなぁ」とSIMフリースマホに一歩踏み出せなかった方には最適な1台となりそうです。
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