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Uberで恵比寿から中野、世田谷までリサイクル古着回収「UberRECYCLE」同乗レポ

2015年10月04日 17時30分更新

 みなさん、こんにちは。週刊アスキー/ASCII編集部の吉田でございます。さて本日10月4日、ハイヤー・タクシー配車サービスでおなじみの「Uber」が、東北の経済復興活動を支援する団体に衣類を寄付するイベント「UberRECYCLE」を開催しました。このイベントにUber Japanの高橋代表も自ら参加するということで、ワタクシもUberRECYCLEカーに同乗させてもらい、リサイクル用の古着回収を体験してきました。

 このイベントはボランティアドライバーの協力で開催されており、Uberが出している車は高橋代表と社員の方1名の計2台だけで、それ以外のUberRECYCLEカーは、すべてボランティアドライバーとして応募した方の自家用車だそうです。

 取材したときには、渋谷区や港区などにUberRECYCLEカーが複数台走っていました。高橋代表によると「ボランティアドライバーの皆さんには、通常のUberドライバーと同様に顔写真や車のナンバーや車種を登録してもらっているので、リサイクルを頼んだユーザーがすぐにわかるような仕組みになっています」とのこと。ハイヤーやタクシーの場合は車種が限られていますが、ボランティアドライバーが乗る車はさまざまななので、ユーザーにとってもどんな車が回収にくるのかワクワク、ドキドキですね。

 10時以降に「Uber」アプリを起動すると、メニューの右下に「RECYCLE」の文字が現れます。

Uber
現在は元の表示に戻っていますが、イベントなどが開催されるとこのような特別メニューが現れます

 UberRECYCLEカーは、リサイクルマークが付いた車として地図上に表示されます。

Uber
池袋で「Uber」アプリを立ち上げてみたところ17分で到着という表示が出ました
Uber
新宿で再度「Uber」アプリを起動。近くにUberRECYCLEカーを発見!

 リサイクルのオーダーは、ハイヤーやタクシーを呼ぶのと同じ操作。待ち合わせ場所を指定して、ドライバーに伝えればOK。もちろん、料金はかかりません。

Uber
待ち合わせ場所にピンを立てて配車を依頼すると、ドライバーから確認の電話がかかってくるという、通常のUberの仕組みと一緒

 取材の待ち合わせ場所は恵比寿。Uberのステッカーを貼ったボルボが到着しました。

Uber
Uber
Uber
同乗した車はレンタカーではなく、高橋代表の自家用車。側面にUberのステッカーが貼ってありました

 さっそく高橋代表の車にオーダーが入りました。場所は中野区。恵比寿からはちょっと遠いですがもちろん回収に向かいます。まずは、停車してオーダーを出したユーザーと待ち合わせ場所を電話で確認。そのあとは、iPhoneのナビで目的地まで。中野区からオーダーしたユーザーは、アパレル関係に勤めている方だそうで、センスよさげの衣類を提供してくれました。これらの衣類はリサイクル品として、一般社団法人日本リ・ファッション協会経由で、東北で衣類などのリサイクル事業を展開する特定非営利法人 ザ・ピープルや、古着Tシャツを再利用した布ぞうりを制作している一般社団法人あゆみに送られます。

Uber
1件目は中野。リサイクルとしてお預かりした衣類もセンスよさげなものでした

 無事回収が終わり、高橋代表の車を配車可能に切り替えると速攻で次のオーダーが入りました。2件目は世田谷区。世田谷区といっても調布市に近い場所です。早速、停車してユーザーに確認の電話を掛けますが、なぜかつながらず。電話番号をよく見ると国番号が82、つまり韓国で使われてる電話番号でした。ユーザー名もハングルで登録されていたので、どうやら韓国でUberを使われていた方のようです。Uberはアプリを切り替えずに世界各国で利用できることから、日本人以外でもこういうイベントに気軽に参加できるはいいですね。世田谷に向かう途中で、ユーザー名がハングルから漢字に変化。どうやらユーザーの方がこっちが読めるようにと気を利かせて名前の表記を変更してくれたみたいです。

 目的地のマンションに到着すると、エントランスでリサイクル衣料を台車に積んだご夫婦が待っていました。提供していただいたのは、古着1袋とTシャツ1袋。前述のように、Tシャツは布ぞうりとして再生されます。ユーザーさんに話を聞くと、UberRECYCLEのことを知って10時からずっとアプリをチェックしていました。ようやく来てくれてうれしい」とのこと。調布手前の世田谷区はUberの営業地域外と思いきや、「基本的には需要が高い渋谷や新宿、六本木などにハイヤーを多く配車していますが、最近では世田谷でも需要が高いことがわかったのでUberが拾える確率は高いですよ」と高橋代表。

Uber
2件目は世田谷。ご夫婦でマンション前でリサイクル用の衣料を台車に載せて待ってくれていました衣類とTシャツの2袋をお預かりしました。

 同乗レポはここで終了しましたが、高橋代表はこのあと恵比寿近辺の回収作業に向かいました。高橋代表によると、「ボランティアドライバーのみなさんはタクシーやハイヤーの運転手のような体験をできるほか、ユーザーのみなさんはリサイクル衣類を持って自宅前などで待っていればいいだけ。このシステムがウケたようで、午前中だけで5件の回収を済ませたボランティアドライバーもいます」とのことでした。

 米国では、uberXと呼ばれる自家用車をハイヤーとして使えるサービスが提供されており、一般ユーザーが副業として空き時間にハイヤー業務ができます。日本では二種免許や各種規制でuberXの導入は難しいですが、UberRECYCLEはまさにボランティアベースのuberX。次回の実施は未定とのことですが、ぜひとも範囲を広げて全国規模で実施してほしいところです。

■関連サイト
Uber
UberRECYCLE
リデュース・リユース・リサイクル(3R)推進月間
特定非営利法人 ザ・ピープル
一般社団法人あゆみ
一般社団法人日本リ・ファッション協会
東都クリエート(株)
COMX TORAOMON

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