毎年9月は、新製品の時期だ。スマホやタブレットの新作発表も始まれば、デスクトップやノートPCの発表も続く時期になる。そんな時期に、いま使用しているPCに不満を覚えていると、どうしても新モデルが目に入ってしまい、どのジャンルにでも頻繁に起きる「欲しい、苦しい」現象が始まってしまう。しかも今年はWindows10という大きな変化もある。
そのとき、新モデルを選ぶのはもちろんアリなのだが、あえて旧モデルに目を付けてみるのも、選択肢のひとつだ。近年のノートPCの場合、そのほとんどがWindows 10に対応しており、またアップグレードの対象機種でもあるからだ。そこで、前回に続き、国内主要メーカーの旧ノートPCの価格推移を調べてみた。
対象は一般家庭のメインPC、15インチクラスのノートPC
今回の対象は、15.6インチを中心とする各社のエントリーか、据え置き前提で使用するノートPCを、2015年1~2月モデルから4機種を選んでみた。テンキー付きキーボードである部分が共通するくらいと、スペック横並びに近い13.3インチノートPCとは異なった状況になっている。とりあえず動けばいいといったCPU性能ではなくメモリーも8GBが主流ではあるが、メーカーによってはそこを削って低価格に持ち込んでいるなど、各社の戦略も見える部分も多い。
NEC LaVie Note Standard NS550/AAB
発売当時の市場最安価格 19万3234円
おもなスペック
液晶ディスプレー:15.6インチ(1366x768ドット)、CPU:Core i5-5200U(2コア/4スレッド、2.2GHz、最大2.7GHz)、メモリー: 8GB(LPDDR3)、ストレージ:1TB HDD、サイズ/重量:382(W)×270(D)×29.6(H)mm/2.9kg、OS:Windows 8.1 Update(64ビット)、付属ソフト:Microsoft Office Home and Business Premium
東芝 dynabook T65 T65/P
発売当時の市場最安価格 16万9316円
おもなスペック
液晶ディスプレー:15.6インチ(1366x768ドット)、CPU:Core i5-5200U(2コア/4スレッド、2.2GHz、最大2.7GHz)メモリー: 8GB(LPDDR3)、ストレージ:1TB HDD、サイズ/重量:380(W)×259.9(D)×23.5(H)mm/2.3kg、OS:Windows 8.1 Update(64ビット)、付属ソフト:Microsoft Office Home and Business Premium
富士通 FMV LIFEBOOK AH42/T FMVA42TB
発売当時の市場最安価格 12万3159円
おもなスペック
液晶ディスプレー:15.6インチ(1366x768ドット)、CPU:Celeron Dual-Core 2957U(1.4GHz/2コア)、メモリー: 4GB(LPDDR3)、ストレージ:1TB HDD、サイズ/重量:378(W)×252(D)×25.5(H)mm/2.3kg、OS:Windows 8.1 Update(64ビット)、付属ソフト:Microsoft Office Home and Business Premium
パナソニック Let's note LX4 CF-LX4EDHCS
発売当時の市場最安価格 19万629円
おもなスペック
液晶ディスプレー:14インチ(1600x900ドット)、CPU:Core i5 5300U(2.3GHz/2コア)、メモリー: 4GB(LPDDR3)、ストレージ:250GB HDD、
サイズ/重量:333(W)×225.6(D)×24.5(H)mm/2.3kg、OS:Windows 8.1 Update(32ビット)、付属ソフト:ナシ
性能と値下がりによるお得感はNEC製ノート、次点が東芝製
価格は2015年1月から、9月までの価格推移を1ヵ月ごとを価格調査サイト『価格.com』で調べた。発売当初の平均価格から9月時点の平均価格をグラフ化したものが以下となる。
販売開始当初から低価格路線だったFMV LIFEBOOK AH42/T FMVA42TBがもっとも安くなっており、ほぼ同一スペックのLaVie Note Standard NS550/AAとdynabook T65 T65/Pは、同じペースで価格が低下している。Let's note LX4 CF-LX4EDHCSについても、価格は下がっているが、大きな動きナシ。とにかく価格優先ならば、FMV LIFEBOOK AH42/T FMVA42TBだが、上記のようにスペックはあからさまに低い。ある程度、ストレスを回避したいのであれば、LaVie Note Standard NS550/AAとdynabook T65 T65/Pになるだろうか。ここまでスペックが似ていると、あとはキーボードの感覚や見た目の好みになる。
Windows 10無償アップグレードは1年間。旧モデルを買うならお早めに
底値近いといっても過言ではない。CPU性能やバッテリー駆動時間に大きな変化を求めないのであれば、今回チェックした4機種は考えてみてもいいし、家族用のノートPCとしても十分な性能になっている。また価格.comを見ていると、各社のdirectショップでの特価セールもあるため、Windows 10無償アップグレードは1年間であることも考えつつ、いいタイミングで確保してほしい。
■関連サイト
Windows 10 PCファン
dynabook.com
121ware.com
Panasonic
富士通
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