『よなよなエール大人の醸造所見学ツアー』に潜入!
『よなよなエール』で有名なクラフトビールメーカー『ヤッホーブルーイング』が夏季限定で開催している醸造所見学ツアーは、会場が長野県佐久市という立地であるにも関わらず、毎年予約が早期に完売するという人気っぷり。地元や関東圏だけに関わらず全国からお客さんが訪れているそうですよ。
ヤッホーブルーイングは『よなよなエール』以外にも、『水曜日のネコ』、『インドの青鬼』になど個性豊かなエールビールを出しています。 |
ツアーの参加費は1000円とお手頃ではありますが、遠方から行くと考えると参加コストはなかなかのもの。いったいどこに人を惹きつける魅力があるのでしょうか。気になりますよね。ね、ね?
そんなみなさんの疑問に答えるために、編集部の酒好きナベコがこの『よなよなエール大人の醸造所見学ツアー』に潜入し、人気のヒミツを探ってきました。
ナベコが『よなよなエール大人の醸造所見学ツアー』へ!頭巾をかぶって見学ルックです。似合う? |
やれやれ。お仕事ですからね。
たっぷり見学してきますよ。たっぷり飲んできますよ。あ。
ヒミツ1・ウェルカムビール
まずは入り口で受付。
ようこそ、と差し出された黄金色の液体、それは『よなよなエール』でした。「ウェルカムビールです」とのこと!
一応、醸造所見学(取材)に来てオベンキョするつもりではいたのですが、さっそくビールを味わえるとは。余計にアタマが冴えちゃいます。うふふふ。
ヒミツ2・麦やホップを触れる
醸造所に入る前に、エールビールの製造工程の基礎知識をざっと教えてもらえます。
「ビールに必要な4つの材料、ご存知ですか? 知っている人はどうぞお答えください!」とまるで学校のようなレクチャー。
ちなみにこの答えは、モルト(麦芽)、ホップ、水、酵母。麦芽と水を合わせた麦汁にホップを加え煮沸し、これに酵母を加えて発酵させることで、アルコールや炭酸ガスができてビールになるのです。
毎日飲んでいるビールですが、このように原料のモルトやホップを見るのは、記者は初めて。
エールビールに実際に使用するモルトをつまんで食べさせてもらうと、そのままの状態でも香ばしくて甘みがあり、けっこうおいしいのですね。驚きでした。
ビールの味わいや香りを左右するホップにも触れることができました。
このようにモサモサしているホップは、何もしない状態でも香りがあるのですが、手の平をすり合わせてつぶすと摩擦による熱で香りがふわっと立つんですよ。ビールの、あの香ばしい香りです! ただし良い香りであるのは束の間で、放置すると銀杏のような匂いに変わっていってしまうんですって。ホップの香りのヒミツに「ふーむ」です。
ヒミツ3・醸造設備を間近に見られる
お次はいよいよ醸造所の中へ。当然ですが、工場内なので実際にビールをつくっている大きなタンクや装置が並んでいます。その中で順を追って醸造の仕組みを説明してもらえるわけです。
製造工程のオベンキョ話の詳細については、昨日今日勉強したばかりの記者が触れたところで言葉足らずのおそれがあるので割愛しますが(配慮です、ええ)、注目してほしいのは、このタンクへの距離の近さ。
大手のビールメーカーでも工場見学はやっていますが、あまりにも設備が大規模だと一般の人はガラスを隔ててしか装置が見られない場合があります。実際に醸造所内に足を踏み入れてここまでタンクのそばに近寄れるのは、小規模であるクラフトビールメーカーならではでしょう。
発酵タンクの上層部にポコポコと炭酸が発生している様子も目で見させてもらいました。 「今ここでビールができている」というのを肌感で体験できるわけですから、見ているうちに喉が渇いてきますよ。
あー、ビール飲みたい。あー、よなよな飲みたい。
ヒミツ4・飲み比べできる試飲会
さあて、醸造所内を見学して十分に喉が渇いたところで、お楽しみの試飲会です。
ビアカウンターにはヤッホーブルーイングの銘柄がひととおり揃っているので、ひとつひとつ知識を深めながら飲めるわけです。
テイスティングの作法に乗っ取って……。
待ってました! このために長野までやってきたんだから! 取材の一環として、見学参加者と同様にビールを試飲させていただきました。
製造工程を順を追って勉強してきた『よなよなエール』はもちろん、ヤッホーのすべてのビールがおいしくてたまりません。
『よなよなエール』に関しては、醸造設備を見学中に、麦汁をろ過しただけの状態、ホップを加え煮沸した状態も味見させてもらい、最後に未熟成段階のもの、製品版のものと順を追って飲ませてもらえたので、徐々に『よなよなエール』になっていく過程が舌に叩き込まれました。
色・香り・味わい。それぞれに特徴があるヤッホーのビールをそれぞれ味わうことができ、どんどん酔っぱらってき理解が深まります。いやぁ、お酒を飲むって勉強って楽しいなぁ。
ヒミツ5・『よなよなエール』のトリビアがきける!?
ポロッときけたのがこんなトリビア。『よなよなエール』のバーコードに注目してください。アタマの数字が“よなよな(4747)”になっていますよね。これはヤッホーのほかのビールにもなく“よなよな”だけだそうですよ。『よなよなエール』を買ったらぜひ確認してみてください!
あとこんな話も。ヤッホーのビールのパッケージには“月”のモチーフがどこかに入っています。これは必ずなんですって。『水曜日のネコ』などには、表側には月がありませんが缶のどこかにこっそりと入っているので、これも見てみるとおもしろいですよ。
ヒミツ6・限定ビールも売っている物販コーナー
ツアーの最後にはストアに足を運べます。
ここでは、長野でしか買えない『軽井沢高原ビール』の季節品など、限定のビールを含めてヤッホーのビールを税抜き価格で購入することができます。
オリジナルのTシャツなども販売されています。
テイスティングで酔っぱらって服にビールをこぼしちゃっても、ここで買い替えれば安心ですね。はい。
ヒミツ7・つくっている人が和気あいあい
と、ヤッホーブルーイングの醸造所見学がなぜ人気なのか使命感をもって探ってきたわけですが、一番楽しいと感じたのは、ツアーの案内役からヤッホーの従業員一同、みなフレンドリーで和気あいあいとしていたこと。
ヤッホーの従業員はニックネームをつけて敬称抜きで呼び合うので社風なので、全体的に気さくな雰囲気が醸されています。見学参加者にもフレンドリーに話しかけてくれるため、とても距離が近い感じを覚えます。
つくっている人を知って、つくっている様子がわかると、さらに好きになる。
はっきりいってそんな理屈は来る前からわかっていましたが、やはりドツボです。
ビールを嫌いになりたい人は来ないほうがいいかもしれませんね。
ナベコが体をはって飲みに行ってきた潜入取材してきた『よなよなエール大人の醸造所見学ツアー』は、今年は11月1日が最終日で毎週土日や祝日に開催されています。参加はインターネットによる完全予約制。9月、10月の長野はけっこう冷えるので、もし行くことになったら服装には十分お気を付けくださいな。
関連サイト
大人の醸造所見学ツアー2015 │ よなよなの里 クラフトビール No.1 よなよなエール公式通販
【公式サイト】 よなよなエール醸造所 | ヤッホーブルーイング
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