イタリア・ミラノで開催中のミラノ万博。世界140ヵ国以上が参加し、110万平方メートルという広大な敷地内に設置された多くのパビリオンに、たくさんの人がつめかける一大イベントとなっている。
↑ミラノ万博会場最寄りはRHO Fiera駅。ミラノの街には、この“EXPO”マークがいたるところに掲示されていた。 |
↑会場を待つ人々が長蛇の列をつくっていた。 |
↑EXPOセンターの建物。会場内には、特徴的な建物が多い。 |
↑「食」がテーマのため、大通り沿いには肉、野菜、果物、ワインといった食材などのオブジェが設置されていた。 |
いくつも並んだパビリオンで、恐らくもっとも来場者が詰めかけていたのは、開催国であるイタリア館。本館だけでなく、ワインや食材などのパビリオンも別途設けており、力が入っている。来場待ちの人も本当に多く、いつになったら入れるのかわからないぐらいの長蛇の列だった。
↑とにかく列が途切れないイタリア館。 |
内容としてはイタリアの食文化をアピールするもので、現地の有名人らしき人たちが出ているものの、残念ながら知識不足で深く理解はできなかった。イタリア人としては、自国の文化を深く知るためにはいい機会なのかもしれない。
↑プロジェクションマッピングで木像に人物が表示され、解説をしている……らしいのだが、イタリア語で内容はわからなかった。 |
↑イタリアの景観を紹介するコーナー。ガラス張りで雄大なイメージ。 |
↑「イタリアのない世界」はどうなるか、という地図の模型はわかりやすかった。 |
ちょっと気になって訪問したのがイギリス館。イギリスの食文化の紹介を見に行ったところ、外壁には「イギリスは毎年16000の新しいフードとドリンクを開発している」という説明があったが、イギリス館のテーマは養蜂だった。イギリスの養蜂は有名だが、比較的地味めの内容だった。
↑独特な外観のイギリス館。中は養蜂の説明。 |
養蜂といえば、南欧の小国・マルタ。観光資源がほとんどを占めるが、国内では養蜂が盛んだということで、春・夏・秋にかけて採取される蜂蜜は、特に量が少ない秋のものが高級品だという。海外には出まわっていないらしく、万博ならではの展示といってもいいかもしれない。
↑マルタ館は養蜂をテーマにしたパビリオン。 |
↑養蜂をテーマにしたパビリオン。 |
↑マルタ産の蜂蜜。左の小瓶が秋採取の蜂蜜。 |
万博では、有名な国のパビリオンも意外な発見があって面白いが、こうしたあまりなじみのない小国のパビリオンも面白い。しかも、大国とは異なり長蛇の列になっておらず、入場のための待ち時間もないので、気軽に見て回れるというのもメリットだ。
↑イタリアの小国・サンマリノ館。ワインが特産らしくお土産として購入可能だった。 |
↑有名ながら意外にこぢんまりしていたエジプト館。 |
↑ツタンカーメンのマスクのレプリカやARを使った展示だが、あまり食文化の解説はなかった。ただ、出口にはレストランがあって、エジプト料理を食べられる。 |
↑シチリアを始め地中海の国々のお土産が購入できるパビリオン。シチリアやサンマリノ、チュニジアなどの国が出店していた。 |
↑中央アフリカ東部のタンザニア館。 |
↑アフリカらしいカラフルな衣装や置物などが展示されていた。 |
↑タンザニア独特のアートであるティンガティンガの実演を行なうコーナーも。 |
↑ティンガティンガアーティストのMichael Lehemu氏。実は奥さんが日本人ということで、日本語が堪能だった。 |
↑北朝鮮館 |
↑高麗人参を中心に各種土産物を展示。 |
個別のパビリオンを展開している各国では、その外観も注目。それぞれの国が独自のデザインを競っていて、見て回るだけでも楽しい。
↑ベトナム館 |
↑韓国館 |
↑鏡のような外観なのは米の一種「バスマティ」をテーマにバングラデシュ、カンボジア、ミャンマー、ラオス、シエラレオネの各国が参加したバスマティ館。 |
↑リトアニア館 |
↑ベラルーシ館 |
↑マレーシア館 |
↑ウルグアイ館 |
↑ポーランド館 |
↑エストニア館 |
↑変わりダネのコカコーラ館 |
筆者が個人的に万博を訪れたのは『つくば万博』以来だが、想像以上に見どころが多く、長蛇の列と暑さを除けば十二分に楽しめる内容になっていた。夏休み期間ということもあってか、すでに開始以来3ヵ月というのに来場者は多く、「食」という身近なテーマであったことも奏功しているのだと感じた。
開催期間は10月まであり、この期間中にミラノに訪れるユーザーであれば、いちど行ってみるとおもしろいと思う。
(9月3日18時更新)本文記述および画像を一部修正、差し替えました。
■関連サイト
・ミラノ国際博覧会公式サイト
・ミラノ国際博覧会日本館公式サイト
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