どもども、ジサトライッペイです。インテルはついに第6世代Coreプロセッサー(開発コードネーム:Skylake)の詳細を明らかにしました。8月5日には型番末尾にKが付く、倍率ロックフリーのデスクトップ版(Skylake-S)を2モデル発表済みですが、新たにKが付かない倍率がロックされたCore i7/i5/i3、さらにはPentiumのSKUも発表しました。また、ノートPCや2in1 PC、液晶一体型PC向けのSKUも追加され、数が相当多くなったのでまとめてみました。
新たに追加されたデスクトップ版のCoreプロセッサーは、Core i7-6700、Core i7-6700T、Core i5-6600、Core i5-6600T、Core i5-6500、Core i5-6500T、Coe i5-6400、Core i5-6400T、Core i3-6320、Core i3-6300、Core i3-6300T、Core i3-6100、Core i3-6100Tの13製品。従来と同様、Core i5はハイパースレッディング非対応。Core i3は2コアでハイパースレッディングには対応しておりますが、ターボブーストには非対応です。いずれもメモリーはDDR3L-1600とDDR4-2133に対応。内蔵GPUはIntel HD Graphics 530と先行しているCore i7-6700KやCore i5-6600Kと同じもので、EU数は24基となります。最大動作クロックは下位のモデルほど低いことに注意しましょう。なお、型番末尾にTが付くモデルはTDP35Wの省電力モデルです。
デスクトップ版のPentiumはG4520、G4500、G4500T、G4400、G4400Tの5製品。いずれもハイパースレッディングとターボブーストには非対応ですが、メモリーサポートはCoreプロセッサー群と同じ。内蔵GPUはG4400のみ、Intel HD Graphics 520と、Intel HD Graphics 530よりワンランク下の性能となる見込み。
ノートPC向けや2in1 PCなどのモバイル向けCoreは各ジャンルごとにシリーズが分かれています。高性能ノートPC向けとしてはTDP45WのHプロセッサー。モバイルノートPC向けとしてはTDP28W/15WのUプロセッサー。2in1 PCやタブレットPC向けにはCore mブランドのYプロセッサーが該当しますが、Core Mは今回からCore m3/m5/m7と細分化されているのが特徴です。
HプロセッサーはCore i7-6920HQ、Core i7-6802HQ、Core i7-6820K、Core i7-6700HQ、Core i5-6440HQ、Core i5-6300HQ、Core i3-6100Hの7種類。末尾にQが付くモデルは4コア。Core i5はハイパースレッディング非対応で、Core i3はターボブーストに非対応という仕様はデスクトップ版と同様ですが、なにげにモバイル版Core i5で4コアは初ですね。ちなみに、Core i7-6820HKは末尾にKが付くことから、倍率ロックフリーモデルだということがわかります。オーバークロックして少しでも性能を上げたいゲーミングノートPCなどに採用される可能性が高いでしょう。内蔵GPUはすべてIntel HD Graphics 530。
UプロセッサーはTDP28W版とTDP15W版の2種類。TDP28W版はCore i7-6567U、Core i5-6287U、Core i5-6267U、Core i3-6167Uの4製品。TDP15W版はCore i7-6650U、Core i7-6600U、Core i7-6560U、Core i7-6500U、Core i5-6360U、Core i5-6300U、Core i5-6260U、Core i5-6200U、Core i3-6100Uの9製品となります。また、Pentium 4450Uもラインアップ。Core i7/i5/i3いずれも2コア/4スレッド動作で、Core i3のみターボブーストに非対応。内蔵GPUは強力な3D性能が期待できるIntel Iris Graphics 550/540を採用したモデルが存在する点が特徴ですね。IrisはEU数48基で64MBのeDRAMがパッケージに付加されたGT3eとなります。
ちなみにIrisはIris Proというさらに上位のブランドがあり、EU数72基+128MB eDRAMのGT4eになる。Iris Pro搭載SKUはHプロセッサーで2016年に登場する予定です。
今回劇的にラインアップを増やしたYプロセッサー、Core mシリーズは内蔵GPUにIntel HD Graphics 515(GT2)を採用。TDPは4.5Wと圧倒的に省電力で2in1 PCはもちろん、タブレットPCでの運用も十分期待できます。ラインアップはCore m7-6Y75、Core m5-6Y57、Core m5-6Y54、Core m3-6Y30のほか、Pentium 4405Yも用意。Core mはm7もm5もm3も2コア/4スレッド動作でターボブーストに対応します。一方で、Pentiumはターボブーストに対応せず、内蔵GPUはIntel HD Graphicsと特に数字がつかずTDPも6Wと高めです。
と、このようにインテルは第6世代Coreにおいて実に多くのモデルを投入しました。デスクトップPCやノートPCはもちろん、オーバークロック需要のあるゲーミングPC、タブレットとしても使いたい2in1 PC、ファンレンス運用必須の防水タブレットPCなど、できるだけ多くのデバイスで使ってもらうための最大限のアプローチなのだと思う。そして、今回満を持して新たに展開するのが、クリエイティブPC向けのモバイル版Xeonです。
モバイル版XeonはXeon E3-1550M v5とE3-1505M v5の2種類。いずれも4コア/8スレッド動作のパワフルなプロセッサーでTDPはHプロセッサー相当の45Wとなります。内蔵GPUはIntel HD Graphics P530でGT2相当ですが、数字の前にPが付きます。デスクトップ版ではBroadwell-C世代のXeonでも高速エンコード機能“QSV”が活用できたことから、動画編集などで活躍できると考えてよさそうです。
そして、第6世代Coreを搭載するモバイルデバイスの大きな特徴は、Windows 10との連携。中でもパーソナルアシスタントのCortanaはIntel Smart Sound Technologyという新しくなったオーディオDSPによってCPUの負荷を減らせたり、生体認証機能のWindows Helloは深度センサーを使うIntel RealSense Technologyが使えるのがありがたいです。内蔵GPUも次世代グラフィックAPIであるDirectX12に対応していますしね。第6世代CoreはWindows 10をフル活用したい人は間違いなく買いのCPUになることでしょう。
ちなみに、先日サンフランシスコで行なわれたIDF15ではデスクトップ版のCore i5-6600Tのデモが行なわれましたのでその模様で締めたいと思います。上記の写真はミニITXマザーボードでファンレス動作しているところです。Broadwell-Cでも行なっていた、インテルとしてはもはや定番のデモなわけですが、Broadwell-のときと比べると触った感じはぬるめでした。まあ、TDPも35Wですからね。当然っちゃ当然の結果です。
↑例によってまた記念に持ち帰ろうとするとめっちゃしかられました。彼女はお初だったので、グーが出そうになっているのがポイントです。スカーフがステキだなと思いました。 |
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