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レノボのx86サーバー開発拠点を見るために自然豊かなノースカロライナまで行った話

2015年08月25日 12時30分更新

 どもども、ジサトライッペイです。IDF15取材で米国・サンフランシスコに行った後、そのままノースカロライナ州のラーレイ市(またはローリー市)にやってまいりました。ラーレイには、PC業界のドンと言っても過言ではないレノボ・グループの開発拠点があり、このたび運よく取材できる機会が得られたのでさっそく来ちゃいました。

 スマホは普及率が高まり市場は停滞、タブレットもそろそろポストPCとしての位置付けが落ち着きつつある昨今ですが、個人的には今後はPC業界が再度盛り上がるのではないかと期待しています。特に今年はWindows 10や新世代プロセッサーの登場で、話題ももりだくさんですからね。そんな業界をリードしまくるレノボの拠点は果たしてどんなところなのか、写真を中心にレポートします。

レノボ
レノボのラーレイにある開発拠点のひとつ、Lenovo Developement Drive Campus。サーバーなどの開発、研究が中心。
レノボ
PCビジネス、マーケティング・サービスを担う拠点である、Lenovo Perimeter Park Campus。

 レノボ・グループは米国ノースカロライナ州と中国北京に本社機能をもち、今回訪問したノースカロライナには2つの拠点が存在します。ひとつはLenovo Developement Drive Campusで、サーバーなどのエンタープライズビジネスの開発拠点です。もうひとつはLenovo Perimeter Park Campusで、PCビジネスやマーケティング・サービスを担っています。これらの拠点はReserch Triangle Parkという、スタートアップ企業などが多数ある地区の中にあります。

レノボ
Reserch Triangle Parkの説明図。Durham、Chapell Hill、そしてRaleigh(ラーレイ)と有名な大学がある3都市に囲まれているところから、トライアングルと呼ばれているそうです。

 自然が豊かな土地柄で、建物もまわりの木の高さを超すものが少ないので、美しい景観が保たれています。

レノボ
周囲は自然が多く、山の中に点在するように各社の建物がありました。

  まず最初に訪問したのはLenovo Developement Drive Campus。サーバー分野を担当する拠点です。レノボは2014年にIBMのx86サーバー事業を買収し、現在PC、スマホ、タブレットはもちろん、サーバーまで幅広く事業を展開しています。従業員の多くはIBMから来たサーバー作りのエキスパート。PCはもちろんのこと、サーバー分野でもシェアナンバー1を狙っています。ちなみに、System x3550やSystem x3650などのラック型サーバーは2015年度後半から米沢工場でも生産開始予定。

レノボ
建物の中は近代的で、外の風景とのギャップがすごいです。廊下にはタッチスクリーンが配置され、製品の説明や建物のガイドなどになっています。

 建物の中にはさまざまなテストルームがあり、温度や冷却機構、部材の耐久度の細かなチェックなどが行われてましたが、残念ながら撮影はNGでした。まあ、最新プロセッサーなどがポロンとそのへんにあったりしたら大変ですからね。仕方なしです。代わりに稼働中の現行サーバーのデモルームが撮影できましたのでご紹介します。

レノボ
2メートルぐらいあるラックが所狭しと並べられたサーバールーム。とにかくそこらで聞こえる“フォォォォン”という稼働音がそそります。
レノボ
天井付近にはパイプやらケーブルがダイナミックに伸びています。こういうのってなんだかわくわくしますよね。
レノボ
サーバーの外付け温度モニターもありました。
レノボ
サーバールーム内のタッチスクリーンでは一定期間内の電力消費をチェックできます。
レノボ
こちらは水冷と空冷のハイブリッドです。自作PCの“魅せる”水冷とは趣が異なってますが、リザーバーからなにからごついのもこれはこれで結構かっこいいですね。
レノボ
LANケーブルの数もはんぱないです。肉眼で見ていても目がちかちかしてくるほど。
レノボ
天井にも伸びるおびただしい数のLANケーブル。

  場所を移動し、お次はLenovo Perimeter Park Campus。ここではレノボの現行PCが多数展示されておりました。

レノボ
Windows 10搭載タブレットもちらほら。
レノボ
スケルトンで展示されていたThinkPad T61。
レノボ
こちらはIBM時代のThinkPad 755C。
レノボ
同じくThinkPad 310ED。

 古めのThinkPadはごっついのにどことなしにかわいらしい外観です。調べてみるともう15年以上も前のノートPCなんですね。納得の厚さです。

 さて、写真で見るレノボ・ラーレイ拠点いかがだったでしょうか。9月にIFAを控えた今、PC業界の巨人となったレノボは今後どう攻めていくのか。今回取材していて強く感じたのは、IBM時代から培ったPCやサーバー作りの姿勢がレノボでもうまく機能しているというところ。ThinkPadはもちろん、x86サーバーでもアグレッシブに攻めていってほしいですね。

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