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自転車チェーンへの潤滑剤自動塗布デバイスで悪路走行に備えよう

2015年08月25日 22時00分更新

 サイクリストがライド前に恒例行事というか儀式のように行うのが、タイヤへの空気入れとブレーキなど自転車各部の点検です。タイヤの空気圧が足りないとパンクの危険性が高まりますし、ブレーキが効かなかったりハンドルがガタついていると、事故の危険が高まります。

 とりあえずこれで走行前の点検は完了と言いたいところですが、つい忘れがちなのがチェーンにオイルなどのルブリカント(潤滑剤)を注すこと。もっと細かいことを言うと、チェーンやスプロケット(チェーンがかみ合う歯)に付着した汚れを除去してから潤滑剤を注さないといけません。筆者はズボラなのでライド後にキッチンペーパーで軽くチェーンを拭くだけですが……。

 チェーンの潤滑剤が切れるとチェーン自体だけでなくスプロケットの摩耗が早まるほか駆動ロスも大。さらにチャリチャリと音鳴りがして気分が悪いもの。また、ドライタイプの潤滑剤は雨に降られるとすぐに流れてしまいます。かといって、雨に強いウェットタイプの潤滑剤は放置しているとチェーンがドロドロかつ真っ黒になって、仮にチェーンが外れると、チェーンを戻す手が汚れる→握るハンドルのバーテープが汚れる→触れるウェアが汚れるというトリプルコンボが待っています。ええ、もちろん経験済みです。

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↑仮にこの状態のチェーンが外れたら、手がどう汚れるか予想できすぎて怖いですね。スネやふくらはぎに触れてしまうことも。

 Kickstarterで資金調達中の『Scottoiler CYCLE S1』は、面倒なチェーンへの注油を自動で行ってくれるデバイス。注油方法はシンプルで、リアディレーラー(変速機)のジョッキーホイール(プーリー)にルブリカントを吐出してチェーンに回す仕組みです。ルブリカントの吐出タイミングは本体のボタンで5段階(10.5時間~52時間)で調整可能。加速度センサーを内蔵しており、自転車が走行中のみルブリカントが塗布されます。

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 バッテリーは単四電池2本で200時間以上動作。ルブリカントの充填量は最大38ミリリットルで、ルブリカント込みの本体重量は210グラム。アーリーバード枠の価格は129英ポンド(約2万4400円)と少々お高め。

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 『Scottoiler CYCLE S1』はボトルケージマウントのほか、ラバーラップで自転車のさまざまな場所に取り付け可能。砂やドロ、降雨など厳しいコンディションでの走行ですぐにチェーンが汚れる、マウンテンバイクやシクロクロスバイクで真価を発揮しそうなガジェットです。

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■関連サイト
Scottoiler CYCLE S1(Kickstarter)

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