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縦横連動スクロールと自然言語解析が気持ちイイ!カレンダーアプリ「Fantastical 2」

2015年08月03日 16時00分更新

 みなさま、こんにちは。いまは週刊アスキーの吉田でございます。突然ですが「Fantastical 2」というアプリをご存じでしょうか?実は各国のアプリストアで1位を獲得したこともある、有名なiOS用のカレンダーアプリなんです。

 このたび、Fantastical 2がバージョンアップによって日本語に完全対応するということで、ちょうど来日していた開発元の米フレックスビッツ社のマイケル・シモンズ氏に新バージョンの魅力について話を聞いてきました。

Fantastical 2

 カレンダーアプリというと、iPhoneやiPadにはApple純正の「カレンダー」がありますね。これは、iCloudはもちろんGoogleカレンダーなども取り込めるので、メインで使っている人も多いことでしょう。PCがWindowsのユーザーや、Android端末も持っているというユーザーは、「Googleカレンダー」アプリでスケジュールを集約しているのではないでしょうか。もちろんFantastical 2は、iCloudやGoogleカレンダーのスケジュールを取り込めるので、現在の運用環境を崩すことなく移行できます。

 Fantastical 2の新バージョンの目玉機能は、なんといっても日本語の自然言語解析機能。「明日、神楽座でランチ」という予定をキーボードもしくは音声で入力するだけで、スケジュール名は「ランチ」、日付は「8月4日(明日)」、時間は「12~13時」、場所は「神楽坂」といったように、予定に自動入力してくれます。

Fantastical 2
Fantastical 2

 人名を入れて「明日、飛鳥と神楽座でランチ」といれると、スケジュール名は「飛鳥とランチ」となります。シモンズ氏によると、「言語解析によってiPhoneの『連絡先』アプリに登録されているアドレスデータを参照して『予定出席者』として取り込むことも技術的には可能だが、現在はiOSの制限がありアドレスデータに直接アクセスできない」とのこと。いまのところ、スケジュールを登録後に編集画面で予定出席者を追加登録する必要があるそうです。

Fantastical 2
Fantastical 2

 自然言語処理はなかななの精度で、有名な地名であればかなり高い確率で場所として認識してくれます。最も便利だと感じたのは、朝食では9~10時、昼食/ランチでは12~13時、夕食/ディナーでは18~19時を仮押さえしてくれる機能。ワタクシが調べたところ、モーニングやブレックファーストでは朝食と認識されず終日イベントになってしまいましたが、時間を入れない予定もなんとなく理解してくれる懐の深さが素晴らしいですね。

Fantastical 2

 時間については、2時とすると深夜2時と認識されてしまいますが、昼の2時とか夕方5時とかで入力すれば、きちんと午後2時(14時)、午後5時(17時)にスケジュールを入れてくれます。

Fantastical 2
Fantastical 2

 ユーザーインターフェース(UI)でユニークだと思ったのが、水平、垂直のスクロールが連動する点。Fantastical 2では、上部に週もしくは月単位のカレンダー、下部にスケジュールが表示されるのですが、カレンダーを左右スクロールで動かすと、それに連動して下部のスケジュールが上下スクロールして追従するのです。来週の予定を知りたいときは、カレンダーを右方向(未来)へスクロールさせると、スケジュールも下方向(未来)に追従スクロールするというわけです。スケジュールを詰め込んでいると、水平垂直の同時スクロールが気持ちよく感じますよ。シモンズ氏によると、この水平垂直の追従スクロールのUIは、iOS 8以降のApple純正アプリにも実装されているが、Fantastical 2ではそれ以前から利用していた」とのこと。

Fantastical 2
Fantastical 2

 「リマインダー」アプリとも連動しており、色付きの縁取られたチェックボックス付きでリマインダー項目を確認できます。

Fantastical 2

 スケジュールの詳細が不明で仮押さえするといった場合に便利なのが、下書き保存機能。実際にはカレンダーに入力せずに、下書きのままFantastical 2のみに保存できます。

Fantastical 2

 一時保存した下書きは、下部にタイトル部分だけが見える状態で収納されるため、見逃すことはないでしょう。

Fantastical 2

 Safariのタブ一覧画面のように、下書きスケジュールを一覧することも可能です。

Fantastical 2

 Fantastical 2は600円の有料アプリですが、シモンズ氏によると「Fantastical 2のようなユーティリティーアプリは、アプリ内課金で機能を切り売りするよりは、全機能を最初から使えるようにしたうえで、無償のバージョンアップでさらに新機能を追加していくというスタイルのほうが合っている」とのこと。「iOS 9の登場でFantastical 3のような別バージョンをリリースする予定はなく、現在のFantastical 2を購入しておけば、iOS 9のリリース後に対応バージョンに無償でアップグレードできる」そうです。

 実際に使ってみて、自然言語処理+音声入力によるスケジュール登録がかなり便利でした。また、スケジュールはカレンダーごとに色分けされており、週表示画面では1週間のスケジュールを俯瞰できるUIが秀逸だと思いました。

■関連サイト
Fantastical 2(公式サイト)
Fantastical 2 iPhone版(600円)/iPad版(1200円)/Mac版(4800円)
Flexibits Inc.

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