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20%オトクなプレミアム商品券が区役所とネットで買える!リクルートのAirウェイトも導入

2015年07月28日 15時00分更新

 みなさん、こんにちは。週刊アスキーの吉田でございます。さて、個人的にかなり前のめりで追いかけている、(株)リクルートライフスタイルが無料で提供中の順番待ち管理アプリである「Airウェイト」が、東京都新宿区のプレミアム付商品券の販売に使われていると聞いたので、早速取材に行ってきましたよ。

Airウェイト
東京都新宿区のプレミアム付商品券の販売場所では、iPad専用の順番待ち管理システムである「Airウェイト」が導入されています。
Airウェイト
Airウェイトは無料アプリでApp Storeからダウンロード可能です。整理券を発券するためのプリンターなどは自前で用意する必要がありますが、プリンターは5万円程度なので同様の環境は個人経営の飲食店でも構築できますね。それ以外のコストはかかりません。

 プレミアム付商品券は、2014年末に閣議決定された緊急経済対策の一環として財源が確保された、各自治体で発行できる地域振興券のこと。新宿区の場合は「しんじゅく地域飲食券」という名称で発売中で、有効期限は2016年1月20日(水)まで。500円として使える飲食券を400円で販売しています。一人20枚まで購入できるので、総額1万円ぶんの飲食券を8000円で買え、2000円ぶんお得なわけです。

Airウェイト
新宿区が販売する商品券の還元率は20%。ほかの自治体ではさらに高い還元率のものもあります。すでに販売は終了しましたが、東京・江東区の「こうとうDE元気!お買い物券」は30%の還元率で、1万3000円ぶんの商品券を1万円で買えました。

 リクルートライフスタイルは、この「しんじゅく地域飲食券」の販売場所で順番待ちの行列問題を解消するために「Airウェイト」を導入しています。ちなみにワタクシの地元の区では、第一弾のプレミアム付商品券はハガキで応募して抽選、第二弾は指定された場所での販売、しかも使える店舗はチェーン店は少なく地元の商店街中心という使い勝手の悪さにガッカリでしたが、「しんじゅく地域飲食券」は、地元の飲食店はもちろん、スタバやドトールなどのカフェ、有名な居酒屋などのチェーン店も含まれています。

Airウェイト
「しんじゅく地域飲食券」が使える店舗は特設ウェブサイトで確認できます。現在公開されている情報で確定ではなく、新宿区では10月いっぱいまで参加店舗を募集しているので、今後増える可能性もあります。

 そして、なんと「ポンパレ」のサイトでもネット購入できます。2015年7月28日13時30分現在、「ポンパレ」では7312枚(365万6000円ぶん)が売れていました。

Airウェイト
応募資格は特になく、新宿区に住んでいなくて購入可能です。ネットで購入する場合は、リクルートIDとクレジットカード番号が必要です。

 リアル販売場所は、以下の新宿区役所の特別出張所で、すべての場所でAirウェイトによる順番待ち管理が実施されています。

四谷特別出張所 入口周辺 7月28日(火) 8時30分〜17時
箪笥町特別出張所 入口周辺 7月29日(水)、30日(木) 8時30分〜17時
戸塚特別出張所 入口周辺 7月31日(金)、8月3日(月) 8時30分〜17時

Airウェイト
四谷特別出張所は東京メトロ丸ノ内線新宿御苑駅、箪笥町特別出張所は都営大江戸線牛込神楽坂駅、戸塚特別出張所はJR山手線と東京メトロ東西線の高田馬場駅が最寄りです。

 なおプレミアム付商品券は、7月25日に新宿区役所第一分庁舎で発売開始され、300名程度がAirウェイトを使って、その場で長時間待つことなく効率的に購入できたそうです。

Airウェイト
新宿区役所第1分庁舎での販売の様子。Airウェイトの導入により、購入希望者がその場で長時間待つ必要がなくなったため、販売場所の混雑が解消されたそうです。
Airウェイト
整理券を発行する前に現在待っている人の数や目安時間がわかります。
Airウェイト
新宿区役所での整理券の受け渡し画面。目安待ち時間は275分(4時間35分)というとんでもない数字ですが、逆に時間を有効に使えますね。

 Airウェイトでは、iPadの画面に表示されたボタンをタップするだけで、連動するプリンターからおおよその待ち時間が記載された整理券が印刷されます。整理券に印刷されたQRコードをスマホなどで読み取れば、より正確な待ち時間がわかる仕組みになっています。

Airウェイト
こちらは四谷特別出張所に設置されたいたAirウェイト。iPadの画面をタップすれば、整理券を発券可能です。銀行や郵便局の順番待ちの番号札を受け取るのとほぼ同じ操作なので難易度は低いでしょう。

 担当者に聞いたところ、「地域振興券ということでさまざまな年代の方が購入されますが、その中の2〜3割の人はQRコードを読み取って待ち時間をチェックしているようでした」とのこと。

Airウェイト
株式会社リクルートライフスタイル ネットビジネス本部でAirウェイトプロデューサーを務める渡瀬丈弘氏。

 シニア層には、QRコードを読み取ってウェブサイトで状況確認というのはハードルが高いですが、順番待ちシステム自体は郵便局や銀行などの整理券システムと似ているので、特に混乱もなく発券できたそうです。

Airウェイト
Airウェイト
Airウェイト
取材中も、主婦や若者、シニアまでさまざまな年代の方が購入に訪れていました。

 なお販売場所には、AirウェイトがインストールされたiPad×2台とAirレジがインストールされたiPad×2台の合計4台で運用されていました。Airウェイトは、購入希望者用と管理者用の2種類を使い分けており、管理用のAirウェイトから順番待ちの状況をネット経由で知らせることができます。順番待ちの整理券を持っている人は、そこに印刷されているQRコードをスマホなどで読み取れば、管理側から配信された最新の順番待ち状況をチェックできるわけです。

Airウェイト
Airウェイト
Airウェイト
販売スタッフの手元には、リクルートライフスタイルが提供中のiPad専用レジアプリ「Airレジ」が導入されていました。

 なお、Airウェイトは愛媛県松山市でも、道後温泉本館の行列を解消する目的で試験導入されているそうです。しかも、Airウェイトで発券される整理券に、同じく松山市内にある子規記念博物館の入館料2割引券を付けて回遊性を高めているとのこと。Airウェイトで発券される整理券に印刷されるテキストは自由に変更できるので、こういった割引券の発行にも使えるわけですね。

 道後温泉本館ではこれまで、夏目漱石が宿泊した3階に行くために繁忙期には2時間以上の待ち時間が発生することもあり、行列待ちの際に熱中症になる可能性が懸念されるため、氷柱やミストなどを設置していたそうですが、今年はこれに併せてAirウェイトの導入することで、炎天下の長時間の行列自体の解消を狙っているそうです。

Airウェイト
愛媛県松山市の道後温泉本館にもAirウェイトが試験導入されています。

●関連サイト
リクルートライフスタイル
Airウェイト
しんじゅく地域飲食券利用可能店舗
しんじゅく地域飲食券(新宿区公式サイト)
しんじゅく地域飲食券ネット購入(ポンパレサイト)

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