スマートウォッチなどのウェアラブルデバイスも新製品が多数展示されていた“Mobile World Congress 上海 2015”(以下、MWCS 2015)。それらの中で目立っていた製品をまとめました。
↑Zopoが発表したスマートウォッチは『Z Watch』。 |
ODMメーカーのZopoはMWCS 2015で自社開発の『Z Watch』を発表しました。iOSとAndroidに対応。各種通知の表示やSiriなどを使ったスマホへの音声指示が可能、心拍数や運動量も計測できるスマートウォッチです。
↑1.22インチの円形ディスプレーを採用。 |
ディスプレーは円形ですが、表示は下部が切れてしまうモトローラの製品と同じタイプのものを採用している模様。価格と発売日はまだ公開されていません。
↑表示や音声入力も中国語対応のスマートウォッチ。 |
世界初の中国語対応を謳う『Ticwatch』はこちらも円形ディスプレーを採用。ワイヤレス充電対応、またWiFi内蔵で単独での利用も可能。もちろんスマホと接続することもできます。メニュー言語は中国語で、中国語による音声指示にも完全対応してます。
↑Andorid OSで拡張性も自在。 |
UIにAndroid Wearに似た部分も一部ありますが、OSは小型ディスプレーに自社で最適化したAndroidを採用。アプリのインストールも可能とのこと。遠隔地から家電の電源オン・オフのコントロールもできます。価格は999元(約2万円)。
↑ミュージシャンのためのウェアラブルデバイス。 |
サウンドブレンナーが展示していた『Soundbrenner Pulse』は、特定用途向けのウェアラブルデバイス。ミュージシャンが楽器を演奏するときに最適なリストバンド型の端末です。価格は129ドル(約1万6000円)、今年11月に発売予定。
↑振動とライトでリズムを教えてくれる。 |
Soundbrenner Pulseはスマホで設定したリズムにあわせて本体が振動、またはLEDライトが点滅しリズムを通知してくれます。複数のSoundbrenner Pulse間で同じリズムを通知することもできるので、ひとりでの練習時以外でも、複数集まっての練習の時にも使えるとのこと。
↑子ども用時計電話の充電問題を解決。 |
スカイワースが展示していた子供向けの腕時計型携帯電話は、専用の台の上に置かれていました。GSM内蔵で単体で通話のできる製品で、GPSを利用し親元のスマホから子どもの位置も確認可能。でも、電池が切れていたら使い物になりませんよね。
↑帰宅後は時計を入れて充電可能。 |
この置台、実は上部に腕時計携帯がはまるようになっていて、ここに時計を入れれば充電ができるのです。台には温度や湿度などが表示可能。なお、この表示は腕時計携帯とはリンクしてはいません。今後どこかのメーカーがこのアイディアを拡張して、スマートウォッチを置くと画面内容を手前のディスプレーに表示する、なんてものを開発したら面白そうです。
↑ウェアラブルのファッションショーも開催。 |
なお、会場内の特設ステージではスマートウォッチなどのファッションショーも行われていました。今回展示されていたスマートウォッチはどれもデザインに優れたものばかりで、IT製品というよりもファッションとして身につけてもおかしくないものばかり。スマートウォッチは機能だけではなく外見にも注力する時代がやってきています。
↑NFCペイメント特化のスマートウォッチ。 |
プラスチック製のボディーでカジュアル感のあるWatchdata社のスマートウォッチは、NFCを使った支払い用途に特化した製品。現在、北京市と深セン市の交通系ICカードとして利用できるとのこと。
↑カラフルな5色展開、北京と深センで利用可能。 |
交通系ICカードとしての利用ですが、スマホのアプリ内に料金をチャージします。スマホだけではなく、このスマートウォッチからも残高の確認ができます。スマホとの連携機能は通話やSMSの通知程度ですが、腕時計と切符代わりに使うなら十分でしょう。価格も1万円以下と安価です。
↑ZTEの女性向けスマートリング。 |
ZTEの関連会社Strawcomは、女性向けのスマートリング『icharming』を展示していました。スマホと連携して、カメラのリモートシャッター、SOS発信などが可能とのこと。指輪部分は7号から22号まで豊富なサイズを用意しています。
↑キャリングケースが充電台に。 |
icharming本体には充電端子を備えず、専用のケースに入れて充電します。ケースは持ち運びも可能で、女性が持ちたくなるようなデザインにもなっています。中国のクラウドファウンディングで資金を集めて製品化が決まり、価格は1000元(約2万円)からとなっています。
●関連サイト
MWC Shanghai 2015
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