ドコモは、今年5月1日以降に発売した端末についてのSIMロック解除の条件を一部緩和しました。
これまで、2015年5月1日以降に発売した端末のSIMロック解除(SIMフリー化)については、悪質な転売などを防ぐため機種購入から6ヵ月間の解除制限期間を設けてきました。4月30日までに発売された端末については、この制限が設けられていなかったこともあり、解除制限期間の発表時には「制度の改悪」、「海外利用などに解除したいユーザーにとって不便」といった指摘がありました。
今回は、この制限期間に関する受け付け条件が一部変更され、“前回のSIMロック解除から6ヵ月経過したユーザーについては即日解除可能”となりました。いくつかの条件をまとめる以下のようになります。
【2015年5月1日以降のドコモ端末のSIMロック解除について】
●以前からドコモユーザーで、前回のSIMロック解除から6ヵ月経過している場合
→いつでも解除可能
●以前からドコモユーザーで、前回のSIMロック解除から6ヵ月経過していない場合
→前回のロック解除から6ヵ月経過後、解除可能
●以前からドコモユーザーで、今までSIMロック解除をしたことがない場合
→機種変更から6ヵ月経過後、解除可能
●ドコモの新規ユーザー(他社からのMNPも含む)の場合
→新規購入から6ヵ月経過後、解除可能
ドコモの新規ユーザーと今までSIMロック解除をやったことのないユーザーについては今までと変わらない対応となり、該当端末購入時から6ヵ月間の制限期間が設けられます。一方、これまでにドコモでSIMロック解除したユーザーについては、該当端末購入時ではなく、前回のSIMロック解除作業時から6ヵ月という期間に変更になりました。
↑たとえば、Xperia Z4を新規購入した場合は購入から6ヵ月後。機種変更した場合はSIMロック解除実績があれば前回解除から6ヵ月後、実績がなければ購入から6ヵ月後の解除が可能に。 |
これは“今までドコモでSIMロック解除をしたことがあるユーザー”=“海外渡航などでSIMロック解除したことのある常連ユーザー”と考えれば、制限期間の実質的な短縮になり“改善”と言えます。一方で、新しくドコモの2015年夏モデル(Galaxy S6 edge/S6を除く)を購入して海外での利用を考えている方は、今までどおり“待ち”の期間が発生します。
なお、記事作成時、auとソフトバンクからのSIMロック解除に関する条件変更のリリースはありません。
●関連サイト
ドコモ 該当プレスリリース
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