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レンズキットで13万円台!思わず大判印刷したくなる入門向けデジ一眼『EOS 8000D』の魅力

 デジタル一眼レフ入門機として人気のキヤノン『EOS Kiss』シリーズ。その上位機として新たにラインアップされたのが『EOS 8000D』だ。APS-Cサイズの有効2420万画素CMOSセンサーに、タッチ対応の3インチ(104万ドット)バリアングル液晶ディスプレーを搭載する。精度の高いピント合わせが可能なオールクロス19点AFセンサーに、最高毎秒約5コマの連写機能を備える。とはいえ、これらのスペックは実は『Kiss』シリーズ最新モデル『EOS Kiss X8i』とほとんど同じ。では『8000D』はなぜKissシリーズの上位機に位置付けられるのか? それは操作系の違いにあった。

キヤノン
EOS 8000Dのボディーサイズは約131.9(W)×77.8(D)×100.9(H)mmで、X8iとほぼ一緒。重量は約10グラム重い565グラム(撮影時)。

 そもそも入門機は操作ダイヤルをひとつしか搭載しない機種が多いが、8000Dはボディー上面のメインダイヤルに加え、背面にサブダイヤルを装備。おかげでメインダイヤルで絞り値を調整し、サブでは露出補正といった複数の操作がスムーズに行なえる(ちなみにダイヤルがひとつしかないと、絞りはダイレクトに操作できるけど、露出補正はボタンを押しながらという手間が必要。これが結構面倒)。また、ボディー上面には表示パネルが備えられ、絞りやシャッタースピード、ISO感度などの撮影情報がひと目で確認できる。

 カメラ任せのフルオートで撮影するなら、これらの操作系は不要だが、絞りによるボケ味や露出によるイメージの違いなど、設定にこだわって写真を撮りたい人にとって操作感が向上するのは大歓迎。X8iと比べてボディーサイズや重量もほとんど同じだし、ボディーのみの価格では数千円しか変わらないので(市場価格は8000Dは9万9000円前後、X8iは10万円前後)、8000Dのほうがお得じゃないかと思う。

キヤノン
背面の十字キーまわりにサブダイヤルを装備。割り当て機能のカスタマイズができないのは惜しい。
キヤノン
表示パネルにはイルミネーターを備えているので、暗所で撮影しているときでも確認がしやすい。

 8000Dのレンズキット(市場価格は13万円台だが、Amazon価格では12万円台)に付属するのが『EF-S 18-135mm F3.5-5.6 IS STM』。X8iのレンズキット(11万円前後)同梱レンズである『EF-S 18-55mm F3.5-5.6 IS STM』と比べるとサイズが大きく価格も少々高めだが、ズーム倍率が高いぶん建物の全体像や小さいもののアップなど、この1本でさまざまな画角の写真が楽しめるのがうれしいところ。

キヤノン
焦点距離18mm・F8・1/160秒・ISO100・露出補正-0.33:広角特有のゆがみがあるが、気になるようなら“レンズ光学補正”の歪曲収差補正をオンにすれば解消できる。(編集注:この作例は横1000ドットにリサイズしています。)
キヤノン
焦点距離35mm・F5.6・1/500秒・ISO100・露出補正+0.67:ほどよいコントラストで明暗部の階調が滑らかに再現され、石像の細部を見ると結構シャープに写っている。(編集注:この作例は横1000ドットにリサイズしています。)
キヤノン
こちらは上の作例をリサイズせずにアップに拡大したもの。
キヤノン
焦点距離135mm・F5.6・1/200秒・ISO200・露出補正+0.33:望遠側絞り開放で近寄って撮影すれば、ズームレンズでも背景が大きくボケて被写体を引き立てくれる。(編集注:この作例は横1000ドットにリサイズしています。)
キヤノン
↑焦点距離18mm・F5.0・1/40秒・ISO6400・露出補正-1:ISO6400の高感度と手ブレ補正のおかげで、三脚がなくてもそこそこキレイに夜景が撮れるのはラクチン。(編集注:この作例は横1000ドットにリサイズしています。)

 さて、8000Dでお気に入りの写真が撮れたら、ぜひ試してみたいのが大判サイズのプリント。用紙に印刷された写真を手にしてみると、ディスプレーで見る写真とはひと味違った感動が味わえる。大判印刷にオススメのプリンターなのが『PIXUS PRO-10S』。キヤノン写真作品向けプリンターの中位機種だが、それでも10色の顔料インクを採用し性能と価格のバランスに優れた1台だ。

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PIXUS PRO-10SはA3ノビ(329×483mm)の大判プリントが可能。実売価格は6万8000円前後とライバル機と比べるとお買い得。
キヤノン
モノクロでも高階調な印刷ができる黒3色や、光沢感を均一に仕上るクロマオプティマイザーを含め10色のインクを搭載。
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PIXUS PRO-10Sと8000DをUSBケーブルで接続すれば、8000Dの液晶画面からサイズや枚数などを指定して直接印刷できる。
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8000Dで撮った写真の画質なら、A3ノビのように大きなサイズで印刷してもまったく問題無し。

  A3ノビサイズに印刷してかかるコストは、キヤノンの最高級写真用紙『プラチナグレード』でも1枚約338.2円。A4雑誌の見開きより大きく印刷された写真を見ると、まるで写真家になったような気分が味わえ楽しくなってくる。

■関連サイト
キヤノン EOS 8000D製品ページ
キヤノン PIXUS PRO-10S製品ページ

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