ECSは台湾で開催しているCOMPUTEX 2015にて、小型ベアボーンや小型かつ格安で日本でも人気の『LIVA』シリーズなどを展示した。
LIVA X²
CPUは製造プロセスが14nmで、Cherry Trailの廉価版Braswellを採用した小型PC。X²と記載してスクエアと読むとのこと。メモリーは2GBまたは4GB、32GBか64GBのeMMCを備える。ストレージは最大1TBのM.2 SSDが搭載できる。
インターフェースはUSB3.0×3、HDMI出力、D-Sub15ピン出力、ギガビットLAN、コンボジャックに加えマイクロホンジャックを2系統備える。通信機能はIEEE802.11a/b/g/n/ac、Bluetooth4.0。サイズは156(W)×83(D)×51(H)ミリ。OSはWindows 10/8.1/7をサポートする。価格は未定だが、来月にも発売するとのこと。
LIVA Core
上面がガラス張りとおしゃれなデザインで、CPUに超省電力のCore M-5Y10C(2コア/4スレッド、2GHz)を採用した小型PC。メモリーは4GB(DDR3L)、ストレージはM.2 SSDを搭載する。
サイズは136(W)×84(D)×38(H)ミリとX²よりも小型ながら、USB3.0×4、HDMI出力×2、ギガビットLAN、コンボジャック、マイクロホンジャック×2とインターフェースが豊富。マイクロSDカードスロットも備える。通信機能はIEEE802.11a/b/g/n/ac、Bluetooth4.0。OSはWindows 10/8.1/7をサポートする。価格は未定だが、8月または9月ごろには発売するそうだ。
LIVA One
CPUに第6世代Coreを搭載する小型PC。ブースのスペック表にはCoreプロセッサーとのみ記載されていたが、担当者に聞いたところ“Skylake”のi3以上を搭載する予定だと答えてくれた。発売はマザーボード次第になるが、おそらく10月くらいになるだろうとのこと。メモリーはSO-DIMM×2スロットで最大16GB(DDR3)、ストレージが最大1TBのM.2 SSDに加え、2.5インチのHDDを搭載可能とする。CPUの処理能力とともに発熱量が上っているため、サイズは173(W)×175(D)×33(H)ミリと大きくなっている。
インターフェースは最近話題のUSB3.1 Type-Cのほか、USB3.0×4、HDMI出力、DisplayPort出力、D-Sub15ピン出力、ギガビットLAN、コンボジャック、マイクロSDカードスロットを備える。通信機能はIEEE802.11a/b/g/n/ac、Bluetooth4.0。OSはWindows 10/8.1/7をサポートする。
mPC
本機はインテルのNUCを彷彿とさせる小型のベアボーン。ストレージがmSATAのみのモデルと、2.5インチベイを搭載するモデルの2種類用意されている。CPUはBay Trail世代のCeleron N2830(2コア/2スレッド、2.16GHz、最大2.41GHz)を備える。対応メモリーはSO-DIMMのDDR3L(1066/1333、最大8GB)。インターフェースはHDMI出力、USB3.0×2、USB2.0×2、ギガビットLAN。さらに、無線通信アダプター用のミニPCIeスロットが用意されている。
※写真はPCが2台重なっているだけで、ドッキングするわけではありません。 |
他メーカーの小型PCにない特徴は、オプションでNFCや無線給電のQi(チー)を搭載できる。同社ブースではスマホを上面に置いて、充電するデモが行なわれていた。本機は日本での販売を予定するが、まだ量産体制に入っていないため、発売までもう少しかかるとのこと。 このスペックはあくまで参考の仕様であり、日本での発売の際は技適の問題もあるため、無線LANアダプターを搭載したものになるのかもしれない。また、価格は未定とのことだが、CPUが安価なCeleronなので、低価格になるものと予想できる。
同社のLIVAシリーズは、これまで小型で安価、ファンレスでリビングPCやサーバー用とに最適と人気を博した。今後発売する製品も基本省電力CPUを搭載する。しかし、第6世代Coreを搭載する、LIVA Oneの登場により、ラインアップが拡充する。小型PCはスティック型PCやNUCと、まだまだ市場での需要は高いので、今後の動向にも注目したい。
■関連サイト
日本エリートグループ(ECS)
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