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6月1日は世界牛乳の日! 酪農を変えるスタートアップに注目

2015年06月01日 07時30分更新

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木次牛乳やひまわり牛乳も好きだけど、東毛酪農みんなの牛乳が個人的に好きです。

 6月1日は世界牛乳の日(World Milk Day)。日本では日本酪農乳業協会(現Jミルク)が2007年から6月1日を「牛乳の日」、6月を「牛乳月間」と定め、全国各地で牛乳の魅力を伝えるイベントや工場見学が実施されている。

 国際連合食糧農業機関(FAO・Food and Agriculture Organization)が2001年6月1日にWorld Milk Dayを提唱したのは、牛乳に対する関心を高めると同時に、酪農・乳業の仕事を多くの人に知ってもらうためだった。

 酪農の盛んな地域では、新しい草が伸びるころから放牧が始まり、冬を牛舎で過ごした牛たちは野に放たれ躍り上がって喜び、思う存分青草を食み始める時期。牛乳をはじめ、恵みをもたらす命や自然、働く人々に感謝するお祭りやお祝いが世界各地で行われていたという。

 2015年「牛乳の日・牛乳月間」では、全国各地の酪農乳業関係者による全国各地でのイベント(牛乳の試飲・プレゼントキャンペーン・骨密度測定等)や、全国の小学生を対象としたキャラクターコンクール ”第3回牛乳ヒーロー&ヒロインコンクール”、さらには乳業メーカー乳業各社の工場見学などが実施されている。

 変わったところでは”父の日に乳を贈ろう!キャンペーン”なんてものもあるので、気にある人は見てみるといいのではなかろうか。

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 せっかくなので、「牛乳の日」にピッタリな、酪農関連のベンチャー企業もぜひともご紹介したい。酪農・畜産業界向けに特化した牛群管理システム『Farmnote』(ファームノート)を提供している北海道のITベンチャー・ファームノートだ。

 同社が提供するのは、PC・スマホ・タブレットに最適化したクラウド上での牛群管理システム。ITを通じて毎日の牛の活動を記録し、さらにそのデータ活用が可能。個別の牛の出生日、品種、牛の状況、各種ステータスがまとめられ、個体情報の管理が一元化できるなど、最先端の技術で酪農・畜産業界の経営効率化をITで推進している。

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 ”ノート”という形で記載された活動から、発情などの繁殖予定や牛群の移動履歴、預託状況やDGの計算、血統などの個体情報が自動的に整理されるなど、これまでなかった機能が満載。さらに、”ストーリー”として牛の個体情報に紐付いて整理され、過去の履歴をいつでもどこでもスムーズに確認することができるようになっている。将来的には、牧場のさらなるデータ化活用が見込まれる。

「牛群のパフォーマンスを最大限に」というキャッチコピーの同サービス。すでに利用登録アカウント数は500農家を超えて広がりを見せており、酪農分野での文字通りのIT化として大きな期待を集めている。そんなファームノートから今回、小林晋也代表取締役より「牛乳の日」についてコメントをいただいたので、こちらも紹介させていただく。

私は毎日牛乳を「飲んで」いますが、最近は牛乳を飲む人が減っているのではないでしょうか? 
実はおいしいものには牛乳が「使われている」ことが多いです。バターやチーズは料理に欠かせませんし、生クリームが無くなったら泣いちゃう女性も多いのではないでしょうか? さらに、脱脂粉乳がないと赤ちゃんも育てられない。
しかし日本の生乳生産量は減少を続けています。これは農家さんが高齢化や飼料価格の高騰で離農しており、牛の数が減っているのです。
このままでは日本のおいしい乳製品はどんどん高くなってしまう。実は今手にできる乳製品の裏側では、厳しい経営環境の中で努力を続ける農家さんの力があるのです。
今日はそんな事を思いながら牛乳をぐびっと一杯いかがですか?


 改めてになるが、今日は牛乳の日。

 単純に飲む面だけではない消費では、カフェラテやカプチーノなども牛乳がないとできない。余談になるが、先日のセミナーで試飲させてもらった、”ラテクレマ”搭載のエスプレッソマシーンのカプチーノの泡はすごかった(プロも驚くレベル)! そういった角度も含めて、さまざまな消費シーンがあってもいいだろう。

画像:Hernán Piñera、Farmnote

●関連サイト
Jミルク
ファームノート

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