オーディオブランド「Astell & Kern」からポータブルハイレゾオーディオプレーヤーのエントリーモデル「AK Jr」が発売された。直販価格は6万9800円。
AKシリーズのエントリーモデル「AK Jr」。 |
Astell & Kernと言えば、デジタルオーディオの分野で広く知られており、細部にまでこだわった設計思想とマニアをもうならせるほどの高音質な製品を次々にリリースしているオーディオブランドだ。
同ブランドが展開するデジタルオーディオプレイヤーの「AKシリーズ」は、高級路線を主軸に製品展開しており、現時点でのフラグシップモデルである「AK240」の直販価格はなんと約29万円と、庶民にはなかなか手の届かない高額モデル。
しかし、ここにきてAKシリーズの末弟となる「AK Jr」を市場に投入し、庶民の僕たちにもなんとか捻出できる7万円弱という価格帯で、憧れのシリーズを入手できるようになった。
AK Jrはほかの兄弟機とは違い、スリム&軽量のコンセプトどおり、薄くて軽いカジュアルなデザインとなっている。
重量は約98gとガラケー並み。厚みは約8.9mmでスマホにもひけをとらない薄さだ。 |
デザインは全体を通して直線を多用したソリッドなフォルム。背面はガラス素材を採用して「クリスタル感」を演出している。
背面のガラス素材の下地には金属質なパターン素材を採用。本体左には、早送り、再生/一時停止、巻き戻しボタンを搭載。本体右にはボリュームダイヤルを、上面にはイヤホンジャックと電源ボタンをそれぞれ配置。 |
サイズはiPhone 5sよりも少し小さく、少し厚みがある。 |
手に持った感じは、大きすぎず小さすぎずジャストなサイズ感。軽く感じるため、気軽に持ち歩ける。 |
シリーズの兄弟機とのサイズ比較。左から上位モデルとなる。 |
では、その音質の実力はいかに?販売元の中の人いわく「AK Jrにはアニソンが似合う!」と豪語するので、ハイレゾ音源(ビットレート24kbps、サンプリングレート48kHz)のアニメソングを聴いてみた!
今期話題のアニメ「SHOW BY ROCK!!」の第1期OPオープニング「青春はNon-Stop!」を試聴してみた。 |
普段、iPhone、PCなどでmp3やAACを聴いている筆者にとっては目からウロコ、いや、耳から脳汁というくら高音質なサウンドが実感できた。「アニソンに似合う音」というのもうなずける話で、ボーカルの音が近く、際だって聞こえる。ボーカリストが声優本人だったり、アニメ声の歌い手が起用されがちなアニソンにはうってつけというワケだ。
たしかに、上位モデルであるAK240やAK120 IIは、音の広がりや低音・高音のバランスがズバ抜けているものの、普段、iPodと標準イヤホンで音楽を聴いている人にとっては、ワンランク上のサウンドを実感できることは間違いないだろう。
北斗4兄弟だってケンシロウが最強だったように、細身だからといって末弟をナメたらいけません!
●AK Jrの主な仕様
内蔵ストレージ 64GB(NANDフラッシュ、システム領域含む)
拡張スロット microSDカードスロット×1スロット(SDXC最大64GB )
音楽再生 約390曲(FLAC/192kHz/24ビット)、約480曲(FLAC/96kHz /24ビット)、約2,470曲 (FLAC/44.1kHz/16ビット)
連続再生 約7時間(FLAC/192kHz/24ビット)、約9時間(FLAC/96kHz/24ビット)、約12時間(FLAC/44.1kHz/16ビット)
ファイル形式 WAV、FLAC、MP3、WMA、OGG、APE、AAC、ALAC、AIFF、DFF、 DSF
サンプリングレート 8/16/32/44.1/48k/88.2/96/176.4/192kHz、DSD64(1ビット 2.8MHz)/ステレオ(DSDはPCM88.2kHz/24ビットに変換)
量子化ビット数 8/16/24/32ビット(Float/Integer 24ビットダウンコンバート)
ビットレート FLAC:0~8、APE:Fast~High, MP3(CBR)、WMA:最大320Kbps、OGG:Up to Q10、AAC:最大320Kbps
D/Aコンバーター Wolfson WM8740×1(シングルDAC)
ディスプレー 3.1型 TFTカラー液晶
解像度 WQVGA ( 240 x 400 ドット)
サイズ 幅約52.9× 奥行き約8.9mm×高さ約117 mm
重さ 約98g
ちなみに、Astell & KernはAKシリーズの最強フラグシップモデル「AK380」も発表している。こちらは、352.8/384kHzのサンプリングレートやDSD128(1ビット5.6MHz)をサポートするほか、AKM(旭化成エレクトロニクス)社のDACであるAK4490をデュアルで搭載するなど豪華仕様となっている。
AKシリーズのラスボス的存在の「AK380」発売日、価格ともに未定。 |
●AK380の主なスペック
内蔵ストレージ 256GB(NANDフラッシュ、システム領域含む)
拡張スロット microSDカードスロット(最大128GB )
ファイル形式 WAV、FLAC、MP3、WMA、 OGG、APE、AAC、ALAC、AIFF、 DFF、DSF
サンプリングレート 8/16/32/44.1/48/88.2/96/176.4/192/352.8/384kHz(すべてネイティブ再生)
DSD ネイティブ:DSD64(1ビット 2.8MHz)/ステレオ、DSD128(1ビット 5.6MHz)/ステレオ
量子化ビット数 8/16/24/32ビット(すべてネイティブ再生)
ビットレート FLAC:0~8、APE:Fast~High、MP3/WMA:最大320Kbps、OGG:Up to Q10、AAC:最大320Kbps
D/Aコンバーター AKM(旭化成エレクトロニクス)社AK4490×2(Dual DAC)
無線通信 IEEE 802.11 b/g/n(2.4GHz)、Bluetooth 4.0
画面 ディスプレー 4インチ静電容量式タッチスクリーン
解像度 WVGA(480×800 ドット)
サイズ 幅約79.8×奥行き約17.5×高さ約112.4 mm
重量 約218g
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