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第5世代Core搭載NUCにWindows 10 IP版をインストールしてみた

2015年05月12日 18時30分更新

  どもどもジサトライッペイです。さて、今回は小型PC自作で大人気の第5世代Core(開発コードネーム:Broadwell)搭載NUC『NUC5i5RYH』にWindows 10 TP(Technical Preview)版改め、IP(Insider Preview)版をインストールしてみましたのでそのご報告を。

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↑今回検証で使った第5世代Coreを搭載した『NUC5i5RYH』。発売当初は5万5000円前後でしたが、現在の実売価格は5万1000円前後とお安くなってきました。
Windows 10 IP版×NUC

 NUCは底面ネジを4ヵ所開けてフタを取り、中にSO-DIMMメモリー(要DDR3L)とストレージを装着して、OSをインストールすれば自作PCが完成するベアボーンです。一般的な自作PCよりも購入パーツ数が少なく、自作の手順もだいぶ少ないので自作初心者にオススメしたい入門機という位置付けです。しかし、小型なぶんさまざまなPCパーツを吟味して交換・拡張していくという自作の醍醐味はだいぶ薄れます。

 とはいえ、OSを入れ替えるといったソフトウェア的なアップデートならNUCでも十分楽しめるのでは?というのが検証の動機です。

Windows 10 IP版×NUC

 そして、NUC5i5RYHのストレージはM.2とSATA3をサポート。つまり、2ドライブ構成にできます。なので、とりあえずWindows 8.1で普通にメインマシンとして使って、もう一方のドライブにはWindows 10 IP版を入れて、最新OSに慣れておくという楽しみ方もアリです。

 1ドライブで運用するなら、Hyper-Vを使った仮想環境って手もありますが、ハードウェアの性能を余すところなく使うならやはりリアルブートしたいところ。ちなみにデュアルブートするのも手ですが、指定パーティションを間違ってWindows 8.1環境に上書きインストールをかます恐れがあるので要注意ですぞ。

 なお、今回は2.5インチSSDにWindows 10 IP版(build 10074)をインストールしました。以下、主なスペックです。

●主なスペック
CPU:Core i5-5250U(NUC内蔵)
グラフィック:Intel HD Graphics 6000(NUC内蔵)
マザーボード:-(NUC内蔵)
メモリー:ADATA『ADDS1600W4G11-R』(SO-DIMM、DDR3L-1600 4GB)×2
ストレージ:Crucial『CT500BX100SSD1』(SATA3、500GB SSD)
OS:Windows 10 IP版(build 10074)

 メモリーが2枚で9000円前後、M.2 SSDが2万6000円前後なので、NUC(5万1000円前後)と合わせて総額8万6000円前後です。なお、念のためお伝えしておきますと、OSはIP版なので無料ですが10月1日までしか使えません。

 詳しいクリーンインストール手順は割愛しておりますが、週刊アスキー本誌(週刊アスキー5/26号 No1028)に掲載しましたので、ご興味のある方はそちらをご参照ください。

Windows 10 IP版×NUC

 インストール直後は、デバイスマネージャーで“!”マークがいくつか残ってましたが、ほどなくネットワーク経由で各種ドライバーが自動で入りました。しかし、チップセットドライバーは手動でWindows 8.1用のものを導入する必要がありました。なお、チップセットドライバー導入後も、デバイスIDから推測される赤外線受光部用のドライバーは“!”マークが残ってしまいました。

Windows 10 IP版×NUC
Windows 10 IP版×NUC

 ドライバー導入後にまずやってみたことは、4K出力テスト。HDMI(本体側はミニHDMIなのでケーブルに注意)で出力しましたが、問題なくクリアー(もちろん30Hzですが)。

 次に、事前に計測しておいたWindows 8.1の場合の情報と比べてみました。まずはOSの占有量から。

Windows 10 IP版×NUC
↑Windows 8.1インストール直後のストレージ占有量。
Windows 10 IP版×NUC
↑Windows 10 IP版インストール直後のストレージ占有量。

 1.1GBぶんと若干ではありますが、Windows 10 IP版のほうが占有量が少なかったです。まあ、正式版では容量が変わることもざらなのであくまでご参考までに。

Windows 10 IP版×NUC
Windows 10 IP版×NUC

 FF14ベンチの最新作『ファイナルファンタジーXIV: 蒼天のイシュガルド ベンチマーク』では、Windows 10 IP版のほうがDirectX9/11いずれもやや上のスコアーになりました。が、これは気持ち高めという程度。

Windows 10 IP版×NUC
Windows 10 IP版×NUC

 ウェブ閲覧や動画再生など、PCでよく行なう作業をシミュレーションして総合性能を計るPCMark 8(Home)では、なぜかOpenCLを使うテストが終了せずスコアーがとれないという事態に。OpenCLを使わない、Conventionalテストではほぼ同性能という結果でした。

Windows 10 IP版×NUC
Windows 10 IP版×NUC

 ストレージの速度はCrystalDiskMarkは最新の4.0.1で検証しました。従来よりも、SSDの性能を計るのに適したバージョンになっています。4Kランダムの速度でWindows 8.1のほうがやや高速でしたが、大きな差はありませんでした。

 また、システム全体の消費電力もアイドル時(6~7W)も高負荷時(18W)もほぼ変わらずだったので、現行のNUCにWindows 10 IP版を導入しても普通に使えそうです。Windows 10正式版の販売が楽しみですね。

 週刊アスキー本誌(週刊アスキー5/26号 No1028)には、NUCのほかm-StickやLIVA X、ゲーミングPC構成、6年落ちのPhenomマシンなどにもWindows 10 IP版を入れて動作確認しているので、ご興味がある方はぜひそちらもどうぞ!

Windows 10 IP版×NUC
↑Phenom X4 940を搭載したイッペイの元仕事PC。USBメモリーブートでは動かず、久しぶりにISOイメージをDVDに焼いてつっこみました。

■関連サイト
Windows 10 Insider Preview ISO のダウンロード

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