斜め上発想の勝利!?無線ルーター兼バッテリー兼カードリーダー MeoBankSD HSが便利すぎ

2015年04月04日 10時00分更新

　スマホが普及した昨今、出張や旅行の際はルーターやバッテリーなど、さまざまなデジタルグッズを持って行くことが多いだろう。ひとつひとつがコンパクトな製品でも、数が多くなるとかさばってしまいがち。そこでオススメしたいのが、TAXANの『MeoBankSD HS MBSD-HS-03/MG』だ。

　この製品は1台でモバイルルーター、モバイルバッテリー、WiFiカードリーダーと3つの機能をひとつにまとめるというユニークなコンセプトがウリだ。出張や旅行にはこれ1台を持って行けば手荷物を減らせるはず。



↑実機を手に入れたので、実際に出張に持って行って使ってみた。

　IEEE802.11b/g/n準拠の無線LAN機能と100BASE-TX準拠の有線LANポートを搭載し、ホテルなどの有線LANに接続するだけで、有線LANを無線化できる。加えて、ホテルの無線LANと接続し、アクセスポイントにもなり、最大5台のデバイスでネットワークを共有できる。



↑事前にPCやスマホ、ゲーム機をWiFi接続で登録しておけば、本機をネットワークに接続するだけで、複数のデバイスで同時にネットワークを共有できる。

　無線LANの速度は最大150Mbpsとそれほど速くはないが、無料で使えるホテルの有線LANや公衆無線LANの速度は100Mbps以下のものが大半。実際、出張先のホテルではネットサーフィンやウェブ動画を視聴するくらいなら必要十分な速度だった。

　また、バッテリーを内蔵し、電源なしで駆動するのも特徴。電源が使えない外出先のカフェなどで公衆無線LANと接続し、複数の端末を手早くネットワークに接続できる。また、USBポートも備えており、スマホなどの充電もできる。しかし、内蔵バッテリー容量は2000mAhと最近のモバイルバッテリーと比べると少なめ。スマホ1台のフル充電は難しいが、緊急時に少しだけでも充電したいというときに活用したい。



↑『Xperia Z3 Compact』につなげて充電したところ、30％以上は余裕で充電できた。

　さらに、本機にはSDカードスロットが用意されている。そのため、SDカード内のデータを本機にWiFiで接続した端末間で共有できる。PCやスマホでは、ブラウザー経由でSDカードのデータにアクセス。保存した画像のダウンロードや表示が可能だ。

　もちろん、PCやスマホなどから本機内のSDカードに、写真データを転送して保存することもできる。旅行中に撮影した写真を保存して、旅の仲間に本機にアクセスしてもらえば、電波がなくてクラウドやSNSが使えない場所でも簡単に共有できる。iPhoneのようにマイクロSDカードが利用できないスマホでは、写真を転送して内蔵メモリーの空きを増やす、という活用もアリだろう。



↑写真1枚の転送は10秒ほどと、少し遅めだがケーブルを接続する手間がないのはうれしい。

　SDカード以外にも、USBポートに挿したUSBメモリーを共有したり、PCとUSBケーブルで接続してSDカードリーダーとして活用することもでき、とにかく用途が豊富だ。

　サイズは一般的なモバイルバッテリーと同じくらい小型で、重量も101グラムと軽く、軽快に持ち運べる。同じような製品は他にもあるが、厚さが14.5ミリと薄く、スマホを充電しながらでも一緒にポケットに入れて持ち運びやすいのが魅力。実売価格は7800円程度だが、モバイルバッテリーとホテルルーターを2つ購入するよりもお手頃だし、なによりコンパクト。出張や旅行先のカバンに入れておけば、活躍すること間違いなしの製品だ。

●主なスペック
インターフェース：SDXCカードスロット（最大128GB）、USBポート（USBメモリー/モバイルバッテリー出力兼用、5V/1A）、マイクロUSBポート（充電/USBカードリーダー兼用）、WANポート
無線LAN：IEEE802.11b/g/n（最大150Mbps）
内蔵バッテリー容量：2000mAh
バッテリー駆動時間：約4時間（動画再生時）
サイズ/重量：66.0（W）×110（D）×14.5（H）mm/101g