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プログラムが恋の出会いをサポート!「人工知能コン」に行ってきた

2015年04月02日 09時00分更新

 人工知能コンをご存知でしょうか? “コン”という名称の人工知能ではありません。

人工知能が働きかける合コン「人工知能コン」

人工知能コン

 人工知能コンとは、現役東大生が立ち上げたベンチャーChotchyが開催する新感覚の合コンイベントで、“人工知能”が参加者それぞれにマッチする相手を提案し、うまくいくように手助けしてくれるという企画。
 精巧にプログラミングされた人工知能の手助けがあってか、これまでカップルマッチング率は27%。つまり参加者の4人にひとりはカップル成立したという実績を持ちます。

人工知能コン
参加者の声。「非モテ理系大学生」も彼女ができるらしい!

 テクノロジーの発展で、ついに恋愛分野にも人工知能が応用されるようになったのです!! 非モテ男子も喝采!(笑)

 この参加者のコメントではないですが、「人工知能の力があれば、僕にも彼女ができるかも」と週刊アスキーのユージンが、3月に横浜で開催した第3回目の人工コンに参加しました。若手男子に幸あることを祈らんばかりですが、首尾はいかに……!? 記者ナベコの密着レポートをお届けします。

週刊アスキーのユージンが人工知能コンに参加してきました!

人工知能コン
三次元の女性とは仕事以外で接点が少ないというユージン。

 24歳の健全な男子ですが、ふだんは仕事にかまけてちっとも女性との出会いがないというユージン。この人工知能コンで一発逆転彼女ゲットを期待します。なお、好きな女性のタイプは『コードギアス』のC.C.と『ななついろ☆ドロップス』の小岩井フローラ。おっと、どっちも二次元。

・13:40 会場に到着

人工知能コン

 人工知能コンでは、開始日以前に専用のURLが配布されるので、ニックネームや年齢、趣味といった基本的なプロフィールと簡単なアンケートを入力して事前登録しておきます。当日にはスマホが基本的には必携。

人工知能コン

 到着したら、それぞれのスマホからサイトに会場番号を入力して入場登録。プロフィールと人物が一致するように、登録したニックネームを名札シールに書いて胸に貼り付けます。
 どんな出会いが待ち受けているか……、と早くも緊張の面持ちのユージン。なお、こっそりと密着したかったので、週アスの中の人ということは当日ふせていました。ユージンと話をしたという人、ちょっとだけ嘘をついてごめんなさい!

・14:00 人工知能コンスタート

人工知能コン

 運営からの案内で人工知能コンがスタート。説明があったのはおもに2点です。

・サイトから参加者のプロフィールが見られるので、同じ席になった人のことを確認しよう!
・気に入った人のプロフィールには“お気に入り(ファボ)”にチェックをつけよう!

人工知能コン

 スマホで相手の情報を確認し、気に入った相手にチェックをつけられるというシステムなのです。合コンの最中はスマホが片時も離せません。

人工知能コン

 ドキドキしながらもカンパーイ!! 今回はだいたい男女あわせて40人程度ですが、女性の方が若干少ないそう。ですが、パッと見では人数差が感じられないほどでした。この人工知能コン、過去2回を見ても女性からの人気がとても高いということなんです。

人工知能コン

 ユージンがはじめに同じ席になったのは、これから社会に出る学生の2人組。社会人の先輩として、仕事のことなどについて話をしたそうです。

・15:00 最初の席替えタイム

人工知能コン

 1回目の大きな席替えタイムとなりました。今までいた席を離れ、適当な場所に腰をおろすユージン。

人工知能コン

 同席にしばらく誰も近寄らず、少し不安な顔に。

人工知能コン

 大丈夫か!? と見ているほうも心配になったところ、ロングヘアが魅力的の女性が座ってくれました。思わず顔がゆるむユージン。続けて、もう1人の女性、そして男性と集まり、4人席がしっかりと埋まりました。よかったです。

人工知能コン

 同じ席になったらまず相手のプロフィールをスマホでチェック。ユージンがいる席に限らず、どの席でも一様にスマホを取りだしつつ会話をしていました。

人工知能コン

 ここで一緒になったのは仕事をバリバリこなしている社会人の女性方。それぞれの仕事の話で盛り上がったそうです。

人工知能コン

 同席になった男性とも意気投合したそう。ですが、どんなに同性が気に入ってもシステム上ファボはできないので、残念(笑)。

・15:30 中間投票

人工知能コン

 ついに“中間投票”の時間。今まで話した人の中で、暫定的にイチバン気に行った人をスマホから選択します。この時の投票がすぐに相手に伝わるわけではなく、それぞれに表示される“リコメンドユーザー”のサジェスチョンの判断材料になります。

人工知能コン

 この時にすでに、それぞれのスマホには“リコメンドユーザー”すなわち、人工知能で計算された“うまくいきそうな”人が上から並んでいます。

人工知能コン

 また、“話しかけてみよう!”としてまだ接触していないけど、登録しているプロフィール情報からオススメと思われるユーザーも表示されています。

人工知能コン

 まだ多くの女性と話していないので、中間投票の案内に戸惑うユージン。「えいやっ」と、勢いで投票したと後に語っていました。

・15:45 2回目の席替えタイム

人工知能コン

 2回目の席替えが促されました。今回はみなすぐに着席せず、なかばスタンディング状態のフランクな雰囲気がしばし続きました。女性と話すユージンは職場では見たことのない穏やかな笑顔です。

・16:00 最後となる席に着席

人工知能コン

 楽しい会も2時間経過。最後は同い年くらいの女性2人と同席に。ふだん飲むお酒の話や飲食店の話で盛り上がったということ。

・16:40 運命の最終投票

人工知能コン

 ついに、運命の最終投票の時間になりました。それぞれのスマホにはオススメ順にリコメンドユーザーが表示されています。ユージンははたして誰を選んだのか!? これは残念ながら公表できません(←記者も教えてもらえませんでした)。

・16:50 投票結果発表

人工知能コン

 最終投票の結果を受け、成立したカップルが発表。今回、なんと3組のカップルが成立しました!
 成立したカップルはユーザーIDで名前が読み上げられ、その場で立ち上がってはにかんだ笑顔を浮かべました。幸せそう!!

人工知能コン

 3組のカップルが発表され、会場が祝福ムードに包まれました。

 あれっ!? ユージンは?

 ………残念でした。

・17:00 会場撤退

人工知能コン
人工知能コン

 ひとりトボトボと横浜の街を後にするユージン。
 「人工知能コンの感想は!?」と質問する記者に対して「結局は運ですよ」と、負け惜しみのようなセリフを吐きました。素直じゃないから彼女できないんだろうな、この人。

 がんばれユージン、明日にはきっといいことがある。と、その後ろ姿に語りかけるばかりでした。

まとめ

 ユージンはカップル成立ならずでしたが、たいへん盛り上がった人工知能コン。その秘密を運営チームに質問しました。

・リコメンドを決めるのはその日の行動

 レポート中にも書きましたが、人工知能が働く部分は、ひとりひとりへのリコメンドユーザーのサジェスチョンの部分。
 リコメンドユーザーは、プロフィールを見た回数や、ファボを付けたかといった複数の要素をもとに表示されます。単に1対1の判断だけではなく、例えば人気が集中しているユーザーは競争回避の意味でリコメンドが低く表示されたりといった、参加者全体のデータを総合してのサジェスチョンとなっているのが特徴。結果、互いに合致した最終投票をする確率が高くなるという仕組みです。

 また、プロフィールデータ上、相性が良いと思われるユーザーは“話してみよう!”に表示されます。
 過去2回、渋谷の『森の図書館』で開催した人工知能コンでは、趣味が近い人同士があらかじめ近くなるようスタート時の席が指定されていました。ですが、当日欠席などのトラブルもあるため、今回は着席場所完全フリーに。趣味が近い人と接触できるかは“話してみよう!”の表示が助けになります。
 ただし、会場で会話できる異性はどうしても限られてくるので、表示されていても実際に接触できないという声もききました。人工知能コン運営上の今後の課題になってくるでしょう。

・女性参加者が多い点がポイント

 人工知能がオススメの相手を表示してくれても、最終的な判断や当日うまく話せるかどうかは、やはりその人次第。人工知能はきっかけのひとつにすぎないと感じました。ただそれでも、人工知能コンは特に女性からの評判がよく、過去2回の開催では女性のほうからチケットが売り切れたそうです。
 恋愛に前向きな女性にとって「無駄な合コンイベントに数行っても仕方ない」という思いがあるようで、結果が出る要素が少しでも高いという意味でこの人工知能コンが注目されています。男性の参加者は理系、IT系が多いのに対して、女性は分野関係なく参加しているというのも特色です。単に “人工知能コン”という耳慣れない響きに好奇心的な興味をもった人も多いそう。

 女性に人気の人工知能コン。ユージンは1度目の参加でこそカップル成立ならずでしたが、通常の合コンイベントよりうまくいく可能性が高いはずです。興味ある人は参加してみては! 次回開催は5月に相模原市で予定していますよ。

■関連サイト
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