赤い液体のプールにプリンターヘッドが下りたあと、幾何学文様の格子がゆっくりひきあげられてくる。あれ、『エヴァンゲリオン』にこんなシーンあったっけな……。
カリフォルニアのスタートアップが、液体状になったUV硬化性樹脂を使った3Dプリンター『Carbon3D』を開発している。通常の3Dプリンターよりも25~100倍の速度で出力できる。競合が3時間かけるオブジェクトをわずか6分半で作るというのだ。
下部のプロジェクターから光を照射し、液状になったUV硬化性樹脂をかためる仕組み。底部に「酸素透過窓」を備え、酸素で硬化をさまたげることで成形していく。
UV硬化性樹脂を光でかためる仕組み |
開発元ではこれを「Continuous Liquid Interface Production」(CLIP)技術と呼んでいる。
従来の3Dプリンターより高速なだけでなく、解像度がより高められるという。素材はポリエステル、シリコン、ゴムなど樹脂原料なら応用可能とのことで、弾力あるゴムボールなども成形できる。
解像度も既存3Dプリンターに比べて高い |
3~11時間かかっていた出力が6分半で終わる |
価格は未定、日本に来るのかどうかも分からない。だが、心の中の中学生がさっきから見たい見たいと騒いでいる。
■関連サイト
Carbon3D
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