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Apple Watchについて新たに分かった事は?それほど多くない

2015年04月01日 16時00分更新

これで電話はかけれるが...(ReadWrite Japan提供記事)

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アップルが先日開いたメディアイベントで、我々はApple Watchについての不明な点が全て明らかになると思っていた。が、その大半は昔聞いた話の繰り返しや、ウェアラブルとは関係ない発表だった。ステージ上で語られたことは6ヶ月も前に既に聞いた話だったが、僅かながら新しい話もあった。

まず手始めに発売時期とその価格についての話があり、アップルは4月10日からスマートウォッチの予約受付を開始、4月24日には9つの国で発売がスタートするという。様々なデザインのものが売りだされる事になり、その価格は349ドル~1万ドル以上にもなるという。

このデバイスで電話をかけることが出来るというのは、アップルがこれまで話していないことであり、これが出来るデバイスはAndroid Wearにはない。時計に組み込まれたマイクロフォンとスピーカーを使って電話をかけることが出来るのだが、街中で自分の腕に向かって話しかけてる姿を見られたい人はいるのだろうか。

感覚的にはiPhoneをスピーカーモードで使っているようなものなのだろうが、携帯と違い両手が開いているため、買い物袋をもったり電車のポールに捕まったりするのは楽だろう。スマートウォッチの部品の制限もあり、ひょっとするとまともに会話するためには思ったより時計の近くで喋る必要があるかも知れない。この事は実際に評価できるものが出てくれば明らかになるだろう。

バッテリーに対する批難

バッテリーの寿命についても新しいことがわかった。アップルのCEO ティム・クックは様々な使い方をしても18時間保つと言った。もっともこれでは去年初めてApple Watchのアナウンスがあった時に彼が言った「バッテリーは一日保つ」といった時のように、あまり多くのことが明らかになったとは言えない。また公式プレスリリースの記載には「バッテリーの寿命はデバイスの設定、使用法その他の要素で変わります」とある。結局実際に物を手にするまでは、アップルの言葉を信じるしか無いのだ。

[太平洋時間3/10 15:34 更新]: アップルが自社のWebサイトにApple Watchのバッテリー寿命についてのページを追加した。アップルが主張する18時間についての説明は以下の通り

バッテリーが一日保つというのは確認作業90回、通知の受け取り90回、アプリの使用45分、Bluetooth経由でApple Watchで音楽を再生しながらの30分のトレーニングをしながら18時間使用できるという意味です。バッテリー寿命は使用法や設定その他の要素により変わります。

同ページには充電に関する記載もあり、90分で80%、100%になるには2.5時間かかるとある。

つまりライトユーザーであれば彼らがiPhoneでそうしているように、Apple Watchを丸一日使えるだろうが、これで電話をかけたりランニングのトラッキングやApple Payを使ったショッピングなどの負荷がかかることを行うのであれば、昼過ぎには充電器を探す羽目になるという事だろう。

これは常に身につけ、周りからの入力や着用者のバイタルをモニターし続けるようデザインされたデバイスにとっては大きな問題だ。どこかの内部関係者が、バッテリーがある程度以上少なくなったら移行すると噂していた低電力モードについては何の情報もなかった。

アップルの技術部門副社長 ケヴィン・リンチが行ったアプリデモで披露されたものもフォトブラウザ、ホテルの解錠、メッセージングなど、これまでに見たものだった。Apple Watchのアプリは今日リリースされるiOS8.2に組み込まれたアプリで操作できる事がわかった。Apple Watchがないのであれば、これでどのようなものなのかを体験してみることが出来る。

価格及び出荷日の他に、アップルが開催するSpring Forwardショーケースについて若干の情報があった。未だわからないことの多いバッテリーの寿命および、日常的な使い方の答えについては4月まで待たなければならない。

画像提供:Apple

David Nield
[原文]


 

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※本記事はReadWrite Japanからの転載です。
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