※週間リスキーはアックン・オッペンハイマーが地下の倉庫の隣の部屋からお届けする、メインストリームから甚だしく外れたコンテンツをお届けする機関です。
毎年MWC最終日に日本人ライター(他媒体でご活躍の方も含め!)のみんなたちにお声がけしましてですね、お疲れさま会をやっており、ワタクシはそれと会場のランチだけが楽しみで毎年参加しているということは一応、上の人も読んでいるかもしれないので伏せておきます。このお疲れさま会では毎回テーマを決めましてですね、その年のMWCの感想を述べていただき“覆面座談会”というカタチでその模様をお届けしてまいりました。
↑今回20名以上という、過去最多の参加者となり感無量でございましたっ(前回、モザイクが甘いと指摘されたので今回はきつめに。ホラ、もう誰が誰だかわからない。嗚呼わからない、全然まったくわからない)。 |
各々の素性は明かせませぬが超大御所からWPJまで、ホントここに爆弾でも落ちたら一気にに世代交代が進み、それはそれでいいのかもとすら……。
↑とはいえ、ザンネンながらスケジュールの都合でご参加いただけなかった方も数名いらっしゃいました(写真はイメージです、実在する髪型とはまったく関係ございません)。 |
さて、3年前すなわちMWC2012のテーマは”クアッドコア”でした、今やオクタコアですが……。んでもってMWC2013は“NFC”または“第3のOS”、昨年は“Xperia”または“IoT”からテーマを選んで語っていただきまして。して、今年MWC2015のお題は……。
【A】Windows Phoneって本当に“来た”の?
【B】サムスンはGalaxy S6で盛り返せそう?
上記いずれかを選択していただき、自由に感想を述べていただきました。無名な旅ライターなども若干名混じっているとは言え、超大物、業界ご意見番の面々による超超貴重な証言にございます、もったいないので週アス本誌にも載せちゃうよ。今回、なんとなくポジティブな意見とネガティブな意見と分けてみました。
まずは【A】を選んだ方々から。
【A】Positive opinions
「Windows Phoneは確かに盛り上がりつつありますが、日本マイクロソフトがどこまでしっかりサポートするかにかかっているでしょう。新社長になって変わるだろうし、いまの状況だけで判断することはできない。夏以降にもっといろいろと見えてくると思います。やっぱり(iPhoneとAndroidだけより)おもしろくなるし、期待したいところ」
「Windows Phoneって、こっち(欧州)じゃフツーに使われているんですね。UIはAndroid以上に洗練されていると思います。でも、ブレイクするとしたら日本ではWindows 10以降なのかなとも。いまの状態では様子見、今年後半からが勝負でしょう。やはりアプリが大切だと思うので、その辺りをどうアピールできるかがキモかと」
「大切なのは、ODM(Original Equipment Manufacturing=委託者のブランドで製造すること。freetelとか)が広がっていることと、Windows 10へつなげるというところ。日本マイクロソフトは頑張りどころでしょうね」
「Windows 10では、ハイエンドとどう棲み分けるかでしょう。キャリアモデルを捨てるというのは正しい展開と思います」
「実はアプリがないってのは、さほど問題ではなく、(10で)Exchangeやユニバーサルアプリが出てきてから本領発揮となるハズ。スマホのコミュニケーション機能がPCと融合したら、仕事に革命が起こると思いますよ。スゲー楽しみです」
「3年半、ずっと待ち続けた甲斐があった。WPJをしていて本当によかった。あ、本出したのでよろしくお願いします」
【A】Negative opinions
「正直、業者は(Windows Phoneでは)儲からないと思う。しかし、やはり10のモバイル端末に賭けたいという願いはあるハズで、そのための先行投資では?」
「え、Windows Phoneってありました? 全然、現実感ありませんでした。まぁ魅力的なハイエンドが出たらかなー」
「まったく売れないと思う。やはり(日本では)キャリアと量販店にもっと媚びないと」
「Windows Phoneまるで興味が湧かないんですよね。もう少し中高年寄りを狙ってみてはとは思います」
「Windows 10を求めているODNなんているんでしょうか? みんなAndroidしか眼中にないと思う」
「“Windows”っても、あくまで“Phone”ですからね。電話としての責任をキチンともってもらわないと。10云々の前にネットワーク周りで課題が残っていると思う」
続いて【B】を選んだ方々。
【B】Positive opinions
「サムスンは、いまに始まったことではないですがアップルへの対抗意識がやっぱハンパない。パクリと言われようが、ブチ当て続けるのは気持ちいい。NFCやSAMSUNG Payなど、ブランドをもってきた辺りに“勝負をかけた”感がありますね」
「プレスの対応ひとつとっても姿勢が変わったって感じます。いままでは「来なよ」だったのが「来てください」になった(笑)」
「サムスンの端末で初めて、デザインがいいと思いました」
「一気に高級感を出してきたでしょう。LGもこの路線やりましたが、やっぱサムスンがやるとパワーが違う!」
「今回のGalaxyは文句ナシに素晴らしいデキ。これはiPhone同様、世界的に評価されると思う。日本では、この素晴らしさをちゃんと伝えることができるかどうかにかかっているでしょう」
【B】Negative opinions
「サムスンはグローバルではライバル不在の状態とも言えると思う。ただ、日本では撤退報道が流れるほど。キャリアがよほど本気にならなければ、これからも厳しいんじゃないかな」
「S6は、すごくいい気がしているけれど、(ソニーの)Xperia Z4がなかったから我々は冷静さを欠いているのかもしれない」
「唯一といっていいんじゃない? 今回、ちゃんとハイエンドを出してきた、それも一生懸命に。そこは素直に評価しましょうよ、発表会も頑張ってた。でも、端末は(日本では)売れないと思うなぁ。iPhoneに当てすぎだし、上品さに欠ける。あと、ソニーがちょっと(ハイエンドスマホの発表がなかったのが)悲しすぎました。Z4 Tabletはすごくいいと思いますが」
「今回、ある意味唯一のハイエンドだし、そこは評価したいです。ただ、SAMSUNG Payはキャリアのコントロールから外れるので、日本での展開は厳しいでしょうね」
「今回、ウェアラブル(IoT)中心に取材していたので、(サムスンからは何もなくて)ガッカリしました」
いじょ。クドいようですが、“くれぐれも”個人を特定しようとしないでくださいね、いろいろオトナの事情があるのです。ライターの皆さま、本当にお疲れさまでした(すでにAppleやらVAIOスマホやらでこの出来事も忘れてしまったと思いますが)。また来年もやりたいな……。みんな大スキ週間リスキー。
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