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Windows情報局ななふぉ出張所

今夏、最大の注目機になるか? 新生Galaxy S6の魅力に迫る:MWC 2015

2015年03月10日 07時00分更新

 MWC2015(3月2日~5日)において、デバイスの分野で最も注目を浴びたのは、やはり『Galaxy S6』、『Galaxy S6 edge』です。

新生Galaxy S6の見どころ
↑MWC2015におけるスマートフォンとして、会場の話題を独占した『Galaxy S6』と『Galaxy S6 edge』。
新生Galaxy
↑3月1日の発表後は、MWC会場の巨大広告もGalaxy S6 edgeに“早変わり”した。

 これまでの大文字の“GALAXY”が、今回から“Galaxy”へと表記が変わったことを始め、従来とはブランドイメージを大きく刷新したことでも話題となりました。いずれのモデルも国内キャリアからの発売が期待され、どちらを買うべきか悩ましいところです。

■GALAXY ALPHAを経て大きく変わったデザイン

 前モデル『GALAXY S5』の樹脂製ボディーと比べると、金属ボディーをガラスで挟み込んだようなGalaxy S6は、大きくデザインを変えました。ただ、2014年秋の『GALAXY ALPHA』でも、新しい方向性は見え隠れしていたのです。

新生Galaxy S6の見どころ
↑2014年秋のGALAXY ALPHAでは、金属ボディ、Nano SIMの採用、microSDの廃止など、大きく方向性を変えてきた。

 薄型軽量化のためバッテリー容量が削られ、“1日持たない”ため、予備バッテリーが必須という難点はあります。それでもVodafoneのキャリアアグリゲーションによる4G+通信により、バルセロナ中心部では100Mbps近い下り速度を得られるなど、MWC取材会場で大活躍しました。

 その後、GALAXY ALPHAをベースにしたミドルレンジの『GALAXY A』シリーズでは、背面カバーやバッテリーが取り外し不可となるなど、さらに進化。低価格市場で需要の高いmicroSDは搭載したものの、Galaxy S6では128GB版の投入により、いよいよmicroSDも完全廃止となっています。

新生Galaxy S6の見どころ
↑ほかにもGalaxy S6/S6 edgeでは、指紋認証がTouch IDのように上から触れるだけでOKとなり、LPDDR4メモリーやUFS2.0ストレージによる高性能化、ワイヤレス充電への対応など、新たな試みが多数盛り込まれている。


■ホワイトが無難だがブルーも捨てがたい、魅惑のカラバリ

 Galaxy S6において悩みどころは、S6とS6 edgeのどちらが“買い”なのか、という点でしょう。さらにカラーバリエーションによって大きく表情が異なるため、カラバリの選択も悩みどころといえます。

 S6とS6 edgeの間に、基本的なスペックという点ではほとんど差がありません。外観も、SIMカードスロットが側面にあるS6に対して、S6 edgeは上面にある程度です。

新生Galaxy S6の見どころ
↑S6 edgeでは本体側面が細いため、SIMカードスロットは上面に配置されている。

 ただ、画面の解像度が同じ、という点には注意が必要です。S6 edgeは、S6と同じ大きさの画面でありながら、両端を曲げています。これにより、エッジならでは機能があるものの、アプリによっては画面端が曲がることで、やや使いづらく感じるものも出てくる可能性があるからです。

新生Galaxy S6の見どころ
↑Galaxy S6 edgeは、S6の画面の両端を曲げている。ちなみにGALAXY Note Edgeのエッジには160ドットの幅があり、Note 4と画面解像度は異なっていた。

 手に持った感触としては、Galaxy S6 edgeのほうが圧倒的に薄く感じます。S6 edgeに慣れてからS6を持つと、垢抜けない印象を受けるほどです。このようにS6とS6 edgeは、一長一短なところがあります。

 カラバリはどうでしょうか。Galaxy S6やS6 edgeは、いずれも指紋が目立ちやすいのが難点。その中でもホワイトは、指紋が比較的目立ちにくく、日常的な利用シーンを考えても実用性は高いといえます。

新生Galaxy S6の見どころ
↑ホワイトは指紋が目立ちにくいため、普段使いでは無難と思われる。ただ、他の色にも注目したいところ。

 とはいえ、宝石のように輝くGalaxy S6のブルートパーズ色も捨てがたいところです。カバーなどはつけず、こまめに指紋を拭き取る手間をかけてでも、持ち歩きたくなる魅力があります。

新生Galaxy S6の見どころ
↑Galaxy S6のブルートパーズ色。使っているうちに指紋だらけになることは分かっているが、思わず見入ってしまう魅力がある。S6 edgeにはない、S6だけの特別カラーだ。
新生Galaxy S6の見どころ
↑ブルーはちょっと派手すぎると感じるビジネスパーソンには、ゴールドもおすすめ。角度によってはシルバーにも見える。

 一方、Galaxy S6の特別カラーは深緑に近いグリーンエメラルド色。こちらは、はっきりとグリーンを主張しているわけではなく、オトナ向けのカラーといえます。

新生Galaxy S6の見どころ
↑Galaxy S6 edgeのグリーンエメラルド色。角度によってはブラックにも見える落ち着いた色合いで、あまりエメラルドという印象はない。

 国内キャリアがどの色を選ぶかは分からないものの、S6にしかないブルーと、S6 edgeにしかないグリーンという特別カラーがあることで、実に悩ましい選択となりそうです。

■S6、S6 edgeが今夏の“ツートップ”に?

 MWC2015ではソニーモバイルがXperia Zシリーズの新モデル発表を見送ったことで、サムスンだけが先行した形となりました。サムスン関係者も、「GALAXY Note Edgeのときには、Note 4を国内で発売しない点が不評だった。今回は両方を投入する」と意気込んでいます。

 このまま2015年夏モデルではサムスンの2機種が“ツートップ”として君臨するのか、それともソニーモバイルによる“後出し”でのフラグシップ発表は間に合うのか、注目が高まります。

山口健太さんのオフィシャルサイト
ななふぉ

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