ソニー・コンピュータエンタテインメントは、アメリカのサンフランシスコで開催されている『Game Developers Conference 2015』で、PS4のゲーム体験をよりリアルに近づけるバーチャルリアリティーシステム『Project Morpheus(プロジェクト モーフィアス)』の新型試作機を発表しました。
■新型モーフィアスの特徴
・5.7インチの有機ELディスプレイを採用
・120fpsの映像表示に対応
・トラッキング性能の向上
・着脱しやすいバイザースタイル
●5.7インチの有機ELディスプレイを採用
今回発表された新型試作機のモーフィアスは、従来機の5インチ液晶ディスプレイではなく、5.7インチの有機ELディスプレイを採用しています。
視野角が拡大し、映像のブレも低減することができるとのことです。
●120fpsの映像表示に対応
映像表示は120fps(1秒間に120枚の画像表示)に対応し、より滑らかな映像となっています。
さらに、PS4のシステムソフトウェアのアップデートにより、PS4をモーフィアスに接続しているときは120fpsでの映像出力ができるようになります。
●トラッキング性能の向上
従来機では、『PlayStation Camera』で装着したユーザーの頭部の位置を測るためのLEDは6つでしたが、新型試作機では9つに増え、より正確に検知できるようになっています。
また、システムの最適化により、検知した頭部の動きを映像に反映するまでのタイムラグが減少しているとのことです。
●着脱しやすいバイザースタイル
従来機同様に圧迫感や疲労が少ないバイザースタイルを採用し、頭部に固定するためのバンドを1本にすることで、より簡単に着脱できるようになっています。
部品構造の見直しと最適化により軽量化も実現させています。
■商品化は2016年の上半期!?
新型の『モーフィアス』は2016年上半期中の商品化を目指して開発を進めているとのことです。
また、SCE ワールドワイド・スタジオ プレジデントの吉田修平氏は、「別世界に自分が存在すると信じてしまうほどの素晴らしいVR体験が、新型試作機に採用した数々の技術により、いよいよ現実のものになってきました。MorpheusとPS4プラットフォームの組み合わせこそ、クリエイターの皆様がご自身のアイデアをVRゲームで表現する際の一つの基準になるでしょう」とコメントしています。
おもなスペック
ディスプレイ 5.7インチ有機EL
視野角 約100度
搭載センサー 加速度センサー/ジャイロセンサー
接続方式 HDMI+USB
搭載機能 3Dオーディオ/ソーシャルスクリーン
(C)2015 Sony Computer Entertainment Inc.
■関連サイト
・ソニー・コンピュータエンタテインメント
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