両面ディスプレーの片面が電子ペーパーディスプレーとなっている画期的なスマートフォン『YotaPhone』。ロシアのYota Devicesが開発したスマホで、今年も後継機種が見たかったところですが、残念ながら今年のMWC2015には出展を取りやめに。そのかわり、別の中国メーカーが同じような“両面ディスプレー”のスマートフォンを展示していました。
両面ディスプレーはこれからブームになるのでしょうか?
↑変態端末はやはり中国から。 |
Joyplusというメーカーは自社ブランド、あるいは相手先ブランド(ODM)でスマートフォンやタブレットを製造販売している中国のメーカー。同社ブースには多数の製品が展示されていましたが、最新モデルは壁に掲示されいてた『QM-6A』という製品。
↑片面が液晶、もう片面が電子ペーパー。 |
ブースにはスペックは記載されておらず、“PROFESSIONAL SMART PHONE & PAD & E-BOOK”と書いてあるのみ。カタログをもらってみたところ、CPUがMT6832クアッドコアでOSはAndroid 4.4。RAM1GBのROM16GBを搭載しており、カメラは500万画素。ディスプレーは液晶側が6インチHD、電子ペーパー側が5インチHDという組み合わせです。
↑6インチでも十分コンパクト。 |
6インチモデルと言うことで若干大きいのですが、それでも7インチタブレットと比較すると一回り小さく感じます。ただ、実はこれは動作しないモックアップ。実機はまだ開発中で今回は展示用のものは無いとのこと。残念!
↑裏面が電子ペーパーになっている。 |
背面側には白黒の電子ペーパーが見えます。こちらの画面もタッチパネル。なので、電子書籍やコミックを表示した状態で指先を使い、画面スクロールやページめくりが可能。これはぜひとも実機をいじって動作感を確かめてみたくなりました。
↑この厚みも気にならない。 |
本体サイズは不明で、側面にはアルミ素材を貼り付けるようです。なおネジが見えるのはアルミ素材を固定するためのもので、製品版ではもちろんこのネジはありません。
↑発売はグローバルで4月を予定。 |
電子ペーパーの画面側で出来ることは、現時点では専用のブックリーダーアプリの表示のみ。YotaPhoneのようにAndoridの画面をそのまま表示する、といった高度な機能は残念ながら無し。とはいえ、そのぶん価格はだいぶ安いものになる予定だそうです。4月には製品化され、各国で販売予定ですが、ODMによる別メーカーの製品として出てくるケースもあるとか。おそらく最初は中国で出てくるでしょう。実際にどんな使い勝手になるのか、製品化が楽しみなスマートフォンです。
週刊アスキーの最新情報を購読しよう
本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります