2014年02月26日14時30分

電子ペーパースマホのYotaPhoneが大きくパワーアップ:MWC2014

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 ロシアのYota Devicesが昨年のMWC2013で発表したYotaPhone(関連記事)は、片面がAndroidスマートフォン、もう片面が電子ペーパーという世界初のハイブリッドディスプレイ端末でした。そのYotaPhoneの2014年モデルともいえる後継機、「The next generation YotaPhone」が今回のMWC2014で発表になりました。スペックが大幅に上がっただけではなくデザインもより洗練され、初代モデル同様に大きな話題となりそうです。

YotaPhone

↑まるでSFの世界? 近未来的なYota Deivicesブース。

 Yota Device(以下「Yota」)ブースはどことなくSF映画に出てきそうな近未来的な雰囲気。他社にはない両面ディスプレイという「未来からのデバイス」という雰囲気を出そうとしているのかもしれません。

YotaPhone

↑スタッフの制服も宇宙艦隊の制服のよう。

 シルバーの襟なしジャケットに身を包んだYotaのスタッフ。左胸のネームプレートなどもSFの宇宙船に乗船する隊員のようなイメージです。

YotaPhone

↑これが新しくなった「The next generation YotaPhone」。

 YotaPhoneの新製品の名称はYotaPhone2かと思いきや、The next generation YotaPhone、次の世代のYotaPhoneという名前になりました。この長い名前はアメリカで有名なSF「スタートレック」の第2シーズンから名付けているに違いありません。SFを意識したかのようなブースのイメージやスタッフの制服を見ても、Yotaの関係者はスタートレック好きなのかも。ということでこの長い製品の名前もスタートレックに習い、以下「TNG YotaPhone」と略します(TNG=The Next Generation)。

YotaPhone

↑スペックが大幅にアップ、2014年スマホとして十分なレベルに。

 TNG YotaPhoneは初代モデルと比較して大幅にスペックアップされました。メインディスプレイは4.3インチHDから5インチフルHDへ、背面の電子ペーパーディスプレイは4.3インチ640×360ピクセル(HVGAW)から4.7インチ960×540ピクセル(QHD)へ、そしてCPUは1.7GHzデュアルコアから2.3GHzクアッドコアとなっています。CPUの高速化により全体の動作は快適で、ハイエンドスマートフォンとして十分通用するレベルの製品になっています。なお通信方式は初代同様、LTE/W-CDMA/GSMに対応、LTEの通信速度は最大150Mbps(カテゴリ4)となっています。

 

YotaPhone

↑カーブした背面の電子ペーパーはフルタッチ。

 初代モデルは電子ペーパーの下にナビゲーションをするタッチパネルエリアがありましたが、TNG YotaPhoneでは電子ペーパーディスプレイがフルタッチ可能に。これにより有機ELを採用するメインディスプレイ側同様、指先タップやスワイプが可能になり操作性も大きく高まりました。

YotaPhone

↑1cmを切るスリムサイズ。

 本体サイズは144×69.5×8.9mm。側面から見ると隙間が見えますがこれは試作機であり本製品はこの隙間は無くなるとのこと。なおMWC2014会場に持ち込まれた動作可能な端末は数台しかなく、動作確認のために実機に触れるためには30分待つこともあるなど、TNG YotaPhoneは大きな注目を浴びていました。

 

YotaPhone

↑カーブを描く断面形状で持ちやすく。

 初代YotaPhoneの大きさ、131×67×9.9mmと比較するとディスプレイが大きくなったことから縦長になりましたが、逆に厚みは1mmも薄くなっています。さらには曲面の電子ペーパーにより角がとれ、ホールディング感も高まり持ちやすくなりました。なお本体重量は140gで変わっていません。

YotaPhone

↑電子ペーパー側で表示できる情報量が格段に増えた。

 YotaPhoneは基本的にメインディスプレイ側の表示をワンタッチで背面の電子ペーパーに表示できます。電子ペーパーの特性上、供給電源を切っても画面の表示は保持されたままとなります。そのため天気予報やカレンダーなどを電子ペーパーに表示しておき、メインディスプレイの表示を切っておけば消費電力を大きく抑えることができます。

YotaPhone

↑SNSのタイムライン表示や電子書籍の閲覧も。

YotaPhone

↑全面フルタッチはコンテンツ利用時の操作が楽。

 文字が読みやすいのが電子ペーパーの特徴でもあります。ソーシャルサービスのタイムラインや電子書籍などを電車の中でじっくり読みたいときなど、電子ペーパー側で表示すると目も疲れにくいでしょう。ページめくりも画面をそのままスワイプすればよいので自然な操作が可能です。

YotaPhone

↑背面は専用アプリが動作、SDKも配布。

 背面の電子ペーパー側は「メインディスプレイ側の表示をそのまま電子ペーパーに表示」そして「電子ペーパー側専用のアプリを動作」という2つの機能を持っています。Androidのアプリがそのまま動くのではありません。Yotaはこの電子ペーパーディスプレイ用のSDKを配布することで対応アプリの開発を広め、利用できるアプリも増やす予定とのことです。

YotaPhone

↑アジアでも販売予定。日本への投入はあり?

 TNG YotaPhoneの発売は2014年8月か9月、価格は初代モデルの499ユーロから若干下がる予定です。初代モデルは現在はロシアおよびヨーロッパの15ヵ国で発売中、近いうちに販売先はさらに拡大する予定とのことですが、TNG YotaPhoneはアジアでの販売も予定しているとのこと。それに合わせYotaはシンガポールにも拠点を設置したそうです。Yotaを率いる最高執行責任者(COO)のLau Geckler氏に話を伺ったところ「YotaPhoneは2つのデバイスを1台に融合した端末であり、プレミアム製品を好む市場には積極的に投入したい」とのこと。日本市場については「他国と異なる特殊な市場ではあるものの、機会があればぜひ当社の製品を紹介したいと考えている」とのことです。ハイスペックかつデュアルディスプレイのTNG YotaPhone、ぜひ日本市場への投入を期待したいものです。

●関連サイト
YotaPhone

MWC2014まとめ

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