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自撮り棒は恥ずかしい……という人向けの自撮りボックスPodoがキックスターターに登場

2015年03月03日 09時00分更新

Podo

 カメラマンが大勢いるような展示会場で使っても、日本では周囲の注目を集めてしまう自撮り棒。

 だが米TIME誌が2014年最高の発明品の1つとして自撮り棒を選ぶなど、海外では大ウケだ。最近では小型ドローンによる撮影まで進んできている。だが、海の向こうでもあの棒を恥ずかしいと思ってしまう人も多いようだ。

 3月2日よりキックスターターでのクラウドファンディングを開始したPodoは、ほぼ何でもくっつくのが特徴のアプリ制御型カメラ。磁石や粘着タイプのパッドで好きな場所に貼り付けたら、ブルートゥースでつながったスマートフォンアプリからリモート撮影・プレビューするだけだ。

 開発を行ったPodo Labsのチェ・ジェフン代表は「三脚、タイマー、またはきまりの悪い自撮り棒を使用するよりもはるかに良い。かさばる機器に対処する必要もない」と語る。

 メモリは4GBで800万画素、720Pの動画も最大で連続2時間の撮影が可能で、タイムラプスや夜間のフラッシュ撮影も可能だ。「例えば、インスタグラムでの撮影ももっと簡単にできる。世界中の人々の撮影方法を変えること、より楽しく写真を共有してもらうことが目標だ」(ジェフン代表)

 利用シーンの想定は、「友人とバーやレストランで壁にPodoを置いてもいいし、天井に貼り付けてもいいし、複数のPodoを使えば、異なる確度から同時に写真を撮れる」という。

Podo
Podo

 街路樹にもこのとおり。木でもガラスでもなんでもくっつく。ただし弱点としては、水があったり濡れた面はNGとのこと。背面のゲルパッドには”microsuction”を採用。「どこでもくっつきやすく、粘着力が消えることなくさらに繰り返し使える」ことにこだわった。たとえ汚れてしまっても、水できれいにすれば簡単に接着力を戻すことができる。

 製品化の際は99ドルを予定しているが、キックスターターでは79ドルから3月3日現在購入可能だ。入手できるのは今年8月。キックスターター後は公式サイトなどを通じて販売していく予定だ。

 今後はアプリの機能をより向上させ、Podoを使ったオープンなAPIプラットフォームで各企業との提携も計画したいという。

 くっつける場所がない広大な空間には向かないが、街や屋内といったちょっとした場所での利用に大きな効果を発揮しそうだ。何より棒が必要ない。これなら悪目立ちはしないだろう。

Podo

写真:Kickstarter

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