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SurfacePro3がワゴン売り? ドイツ4都市を巡る最新ガジェット探しの旅

2015年03月07日 12時00分更新

 冬まっただ中のドイツに滞在してきました。日によっては大雪が降ることもあるため観光には不向きと思われがちですが、1月末から2月上旬はハイシーズンの初夏から秋に比べると、飛行機やホテルが格安というのが嬉しいところ。

 今回はハノーバーで開催されたCeBIT Previewの取材のかたわら、フランクフルトなど4都市を訪問。春休みの旅行に役立てられればと、ドイツの最新ガジェット事情をお届けします。

■欧州の多彩なSIMフリー端末に注目

 欧州といえば多彩なSIMフリー端末の存在が有名です。ドイツでは、サムスンのGALAXYシリーズはもちろん、ソニーモバイルやHTC、LG、ファーウェイ、ZTEなどの端末が、売り場の中心的な位置を占めています。ノキアからマイクロソフトへとブランド変更中のWindows Phoneも、確実にポジションを守っています。

ドイツ4都市を巡る、最新ガジェット探索の旅
↑日本ではなかなか見られない光景としては、スマホのワゴンセールコーナーが店頭にある。ここではLumia 930、Xperia Z1 Compactに加え、LGのL Fino、L65、L40などの低価格端末が並んでいる。価格は19パーセントの付加価値税を含んでいる。
ドイツ4都市を巡る、最新ガジェット探索の旅
↑スマホ売り場でひときわ目立つサムスンコーナーでは、最新ミドルレンジの『GALAXY A』が主役となった。ただその反動か、ハイエンドの『GALAXY ALPHA』も値下がりしており、どちらを買うべきか悩ましいところだ。
ドイツ4都市を巡る、最新ガジェット探索の旅
↑こちらはソニーモバイルの『Xperia Style』。聞きなれない名前だが、大画面ミドルレンジの『Xperia T3』のドイツ向けモデルとなる。端末側面のデザインはZシリーズとも異なっており、大画面なのに厚さは7mmと薄い。
ドイツ4都市を巡る、最新ガジェット探索の旅
↑フランスのARCHOSは、欧州で人気がある端末メーカーのひとつ。Windows Phone 8.1世代において、初となるWindows Phone端末として4インチの『40 Cesium』を発表した。同梱の3色の背面カバーにより着せ替えを楽しめる。
ドイツ4都市を巡る、最新ガジェット探索の旅
↑Telekomショップ(T-Mobile)では、Amazon.comによるAndroidベースの独自OSを搭載した『Fire Phone』も販売中。Kindle Fireと同様、アプリはAmazon Appstoreから入手する。2014年には1億7000万ドルもの損失を計上するなど、失敗した端末とされているが、基本性能は高く動作も軽快だ。

■ドイツに広く展開する『DMC-CM1』

 よく見かけたのが、パナソニックのスマホ型1インチセンサー搭載デジカメ『LUMIX DMC-CM1』です。日本でも3月12日に2000台限定で販売されますが、ドイツやフランスでは、先行して2014年11月から店頭に並んでいます。

 ただ、実機の展示はいずれもカメラ売り場のケース内に限られており、自由に触ることができる状態ではありません。そのため、売り場での存在感はあまりなく、知る人ぞ知るマニア向け端末といった印象を受けます。

ドイツ4都市を巡る、最新ガジェット探索の旅
↑ドイツの各都市で販売されているLUMIX DMC-CM1。いずれもケース内の展示となった。
ドイツ4都市を巡る、最新ガジェット探索の旅
ドイツ4都市を巡る、最新ガジェット探索の旅

 欧州のカメラ売り場では、カメラ底面の三脚穴を利用した什器をよくみかけます。しかしDMC-CM1には三脚穴がなく、普通の展示ができないようです。せっかくの画期的な端末なのに、気軽に手に取ることができないのは残念なところです。

ドイツ4都市を巡る、最新ガジェット探索の旅
↑カメラ売り場では、三脚穴を利用した什器とアラームが鳴るセキュリティの組み合わせが一般的。フランスでは、端末を四方からがっちり固定する専用の什器で展示されていたものの……。

■Windows 10に向けてPC売り場も変わる?

 ドイツのPC売り場では、VAIO事業から撤退したソニーの姿がほぼ見えなくなっています。それと入れ替わりになるように、マイクロソフトのSurfaceシリーズが売り場を拡大。欧州に展開するAcer、ASUSといった台湾メーカーも、広い展示スペースを確保しています。

ドイツ4都市を巡る、最新ガジェット探索の旅
↑マイクロソフトのロゴとともに、PC売り場でもっとも目立つ存在になってきたSurface Pro 3。このようにパッケージ山積みで売られる姿も目にするようになった。
ドイツ4都市を巡る、最新ガジェット探索の旅
↑SATURNの店舗によっては、いまだにソニーのVAIOが陳列されているところもある。ただしそろそろ流通在庫も底を尽きたのか、徐々にフェードアウトしている印象だ。
ドイツ4都市を巡る、最新ガジェット探索の旅
↑Surface売り場では、Windows 10のPOPも見かけた。現時点でマイクロソフトは一般向けのプロモーションにおいて10の名前を出したがらない傾向にあるが、店舗側が独自に盛り上げようと工夫していることがうかがえる。
ドイツ4都市を巡る、最新ガジェット探索の旅
↑タイプカバーは、レッド色の売り切れが続いている日本とは異なり、各色が揃っている。ただしキー配列がドイツ語の入力に適したQWERTZ配列のため、日本では使いにくそうだ。

■訪れた4都市をおさらい

 ドイツで訪れた都市は、デュッセルドルフ、ハノーバー、フランクフルト、シュトットガルトの4ヵ所。いずれも欧州の中では十分に安全で、観光にもビジネスにも最適といえます。トラムや地下鉄、バスなどの公共交通機関も発達しており、共通の24時間券を買えば乗り放題に。タクシーにも安心して乗れるなど、日本の都市と同じ感覚で楽しめるのが良いところです。

ドイツ4都市を巡る、最新ガジェット探索の旅
ドイツ4都市を巡る、最新ガジェット探索の旅
↑デュッセルドルフは日本人在住者が多い都市として有名。街で日本語を見かけることも多く、ラーメン店では日本語によるアルバイト募集も。日本から直行便の飛行機もあり、初めての欧州を訪れる人にとっても安心できる。
ドイツ4都市を巡る、最新ガジェット探索の旅
ドイツ4都市を巡る、最新ガジェット探索の旅
↑CeBITが開催される巨大メッセ会場があることで知られるハノーバー。1月末は、日によっては写真でもわかるくらいの大雪が降り、さすがのドイツ人も傘をさす人が続出した。トラムや地下鉄もあるが、中央駅から続くモダンなショッピング通りを歩くのも楽しい。
ドイツ4都市を巡る、最新ガジェット探索の旅
ドイツ4都市を巡る、最新ガジェット探索の旅
↑フランクフルトは、欧州中央銀行があるなど金融の中心として知られている。鉄道や飛行機など交通機関のハブとしても有名な大都市だ。中央駅付近はやや治安が悪いとされているが、少し歩くと綺麗なショッピングエリアがあり、人通りも多い。
ドイツ4都市を巡る、最新ガジェット探索の旅
ドイツ4都市を巡る、最新ガジェット探索の旅
↑フランクフルトから南に位置するシュトットガルト。ビールだけでなく、リースリング種のワインや、それに合う料理でも知られる。中央駅周辺はベルリンやフランクフルトに比べてコンパクトにまとまっている。ローテンブルクなど近隣観光地への拠点にしたい街だ。
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