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MWCで見つけた謎Windows PhoneたちにWPJ氏もビックリ:MWC 2015

2015年03月10日 22時00分更新

 MWC 2015では、意外なことにWindows Phoneを多数見かけました。Windows Phoneと言えばマイクロソフトやノキアが有名、そして2月には日本からも相次いで新製品のアナウンスがされています。MWC 2015でも“WPJ”で知られるWindows Phoneスペシャリスト、山口健太氏が会場で見かけたWindows Phoneをレポートしています。しかし、会場にあったWindows Phoneはまだそれだけじゃなかった! WPJ氏のポジションを狙っている(笑)筆者が見つけたWindows Phoneをご紹介します。

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中央ヨーロッパをターゲットにしたKruger&Matz

 まずはKruger&Matz。ポーランドなどヨーロッパ中央部で事業展開しているIT関連製品の製造販売会社とのこと。スマートフォンはAndroidを多数販売していますが、Windows Phoneもラインアップに用意したとのこと。

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↑4.7インチのWindows Phone

 Windows Phoneの製品名は『Seoul 2』。4.7インチHDディスプレー搭載モデルで、CPUはSnapdragon 200(1.2GHz、クアッドコア)。カメラは8メガピクセル+2メガピクセルで通信方式はW-CDMAとGSMのみ。ミドルレンジとエントリーの中間あたりのスペックでしょうか。

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↑意外とスリムで重量も軽い

 本体サイズは67×7.4×136ミリ。重量もジャスト100グラムと、結構軽くて持ちやすい感じです。なおWindows 10への対応は現時点では不明とのこと。

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↑JSRは自社ブランドとODMで販売予定

 “Innos”ブランドでスマートフォンを製造販売するJSRテクノロジー。自社ブランドだけではなく相手先ブランドでのODM製造も行あっています。こちらもメインはAndroidスマートフォンですが、Windowsスマートフォンも複数機種を用意しています。

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↑4.7インチの3Gスマホ『i7B』は99グラムと軽量

 展示されていたモデルは『i7B』。4.7インチHDディスプレー搭載、カメラは8メガピクセルのミドルレンジクラス端末です。CPUはSnadragon 400(1.2GHz、クアッドコア)。カメラは先ほどの『Seoul 2』同様に8メガ+2メガ。通信方式もW-CDMAとGSMの両対応。1万円台の低価格モデルとして売られるようです。

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↑BVCは日本人が好むLTE+防水機能搭載

 “BVC”ブランドのスマートフォンを手掛けるのはCoship Mobile。中国ではAV関連製品も手がける大きいメーカー。同社のWindows Phoneは他社にはない高度な機能が売りとのこと。

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↑7ミリを切る薄さもスタイリッシュ

 展示されていたWindows Phoneは『X1』。5.5インチフルHDディスプレーのハイエンドモデルで、RAM2GB+ROM16GB、13メガ+5メガピクセルカメラ。CPUはSnadragon 410(1.2GHz、クアッドコア)を搭載。しかも通信方式はLTEにも対応となかなかのもの。

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↑しっかり防水! 日本登場もありうるのか?

 『X1』は防水機能も備えています。ブースでは水槽に入れて動作している状況もデモされていました。本体はベゼルが薄く、厚さもわずか7ミリ。欧米など先進国向けの相手先ブランド販売を検討しているとのことです。これは日本にもぜひ欲しいモデルです。

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↑どうしちゃったの? というくらいWindows Phoneブーム

 続けてこちらのメーカーも主にODMを手掛けるUnited Timeテクノロジー。ブース内にはAndroidスマートフォンが多数展示されていたものの、壁にはどーんとWindows Phoneをアピール。それだけWindows Phoneに注目が集まっている、ということなのでしょうか。

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↑ハードはAndroidと共通

 実機の製品の展示は無く、同じハードウェアでAndroid OSを搭載した端末のみもってきているとのこと。スペックは4.5インチHDディスプレー、5メガ+2メガピクセルカメラなどですがAndorid製品も含め詳細はまだ不明。今回の反応を見つつ、これから実際の製品化を進めるとのことです。

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↑こんなメーカーのWindows Phoneがこれから増える?

 スマートフォンといえばほぼAndroidと言えるこの状況の中で、Windows Phoneを手掛けるのは他社との差別化と今後の成長に注目しているからとのこと。これまでWindows Phoneはほぼマイクロソフト/ノキアの製品だけでしたが、今後これらのODMメーカーの参入が相次げば、例えば欧米のキャリアブランドのWindows Phoneも次々に出てくるかもしれません。

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↑最終日の取材は難関が待っている

 ところで、MWC 2015の会期は3月2日から5日の4日間でしたが、最終日はとっとと店じまいをはじめてしまう企業もあり、ブースに行くと展示品が無くなっているところもあります。特に中国の中小メーカーは現地滞在費を減らすためでしょうか、3日目の夕方には後片付けをはじめているところも。こちらのブースも本来端末が置かれている展示台に何もありません。

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↑Windows 10スマホとして出てくるのかも

 BluebankはインテルチップのAndroidスマートフォンを出していますが、このうちの1機種の『Sof55A』には、画像のようにWindws Phoneバージョンもあるようです。実機はWindows 10登場時に出てくるのかもしれませんが、展示員もほぼ不在で詳細は聞けず。とはいえ、これだけ多数のマイナーなメーカーが製品化を予定しているとなると、Windows Phoneのシェアも少しずつ上がっていくかもしれません。

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