バルセロナで開催のMWC2015において、LGエレクトロニクスはプレス向けの新製品発表会を開催。スマートウォッチの最新モデル2機種を発表した。
●『LG Watch Urbane LTE』
新モデル2機種のうちひとつは、単体でLTE通信が可能な『LG Watch Urbane LTE』。データ通信だけではなく、通話にも対応している。
↑本体のカラーリングはシルバー1色。ずっしりとした時計らしい高級感がある。 |
↑本体はステンレス素材を採用し、スピン加工がなされている。 |
OSにはAndroid Wearに通話機能がないため、同社が開発を進めている独自のWebOSを採用。そのため、丸いディスプレーとリューズを搭載しているのは前モデルの『LG G Watch R』に似ているが、そのかにも物理ボタンを2つ竜頭の上下に装備している。このボタンは画面の“戻る”などに対応している。
↑本体右側面には、竜頭を中心に3つの物理ボタンを装備。 |
↑背面は中心部に心拍センサを装備。充電用アダプターと接続する端子もある。 |
インターフェースもAndroid Wearと異なり、アプリアイコンなどをらせん状に配置。ディスプレーを指でタッチしてクルクルと回すことで操作していく。
↑アプリの切り替えや表示速度は実にスムーズ。筆者にはAndroid Wearよりも直感的に操作できると感じた。 |
↑通話アプリからダイヤルして、単体で電話がかけられる。 |
本体背面に心拍センサーを装備するのは従来モデルと同じ。また充電は専用のアダプターを装着するのも同等だ。
バッテリーは700mAhと、スマートウォッチとしては大型。ただし利用時間の発表はなく、単体でのLTE通信にバッテリーを消費するため、バッテリー増の効果は未知数。また、前モデルよりも厚みが増えており、男性向けのデザインの印象が強い。
本体背面に心拍センサーを装備するのは従来モデルと同じ。また充電は専用のアダプターを装着するのも同等だ。
バッテリーは700mAhと、スマートウォッチとしては大型。ただし利用時間の発表はなく、単体でのLTE通信にバッテリーを消費するため、バッテリー増の効果は未知数。また、前モデルよりも厚みが増えており、男性向けのデザインの印象が強い。
↑左側面はボタンなどなくスッキリとしたデザイン。 |
↑ディスプレー上部にスピーカー、下部にマイクを装備。 |
プリインストールされているアプリには、定番のライフログ系アプリのほか、単体で通信可能な特徴を活かして、音声認識による翻訳アプリなどを装備。この翻訳アプリは日本語にも対応していた。
↑翻訳アプリは日本語も対応。話しかけるだけで翻訳してくれる。 |
↑NFCを搭載しており、電子決済も利用可能。韓国の電子決済方式のMobile Cashbee用のアプリが搭載されていた。 |
現地ハンズオンで確認したところ、OSの言語表示には日本語が用意されていたが、日本語入力用の機能は見つけられなかった。また、技適マークの表示も、外観やソフトウェア表示では確認できなかった。
↑メニュー表示などは日本語に切り替えられた。 |
本体には外部からアクセスできるSIMスロットはないが、ソフトウェアSIMではなくSIMカードをビルトインしている方式。SIMの情報などはOTAで書き換え可能とのこと。
ユーザーが気軽にSIMの交換ができないため、格安SIMで運営するなどギーク層が期待しているような使い方はハードルが高そう。また海外では複数枚のSIMに同じ電話番号を振り分けて、同時に着信するシステムが利用できる地域もあるが、日本のキャリアからはサービスされていないので、キャリアでの運営も調整が必要なようだ。
実際、現地説明員に日本展開を聞いてみても、交渉はこれからといった雰囲気で価格なども未定とのこと。海外での発売は4月を予定しているので、LGエレクトロニクスの日本でのアナウンスに期待しよう。
そのほか公開されているスペックは下記のとおり。
●ディスプレー:1.3インチ円形P-OLED
●CPU:Snapdragon 400(1.2GHz)
●RAM:1GB
●ストレージ:4GB
●バッテリー:700mAh
●無線:LTE、11/b/g/n、BT4.0 LE、NFC
●センサー:9軸、気圧、心拍
●『LG Watch Urbane』
もうひとつは、Android Wearを搭載したモデル。通信機能はBluetoothのみで、LTE版と同じくステンレス素材を採用。本体カラーはシルバーとゴールドの2つ。
↑ゴールドはかなり濃い金。中華圏の市場で人気が出そう。 |
↑LTE版と違い、厚みがないので装着時の違和感は少ない。 |
円形ディスプレーや各種センサーを搭載するのは前モデルと同じ。ステンレス素材を使用していることで、チープさはなくスタイリッシュなデザインだ。
↑LTE版と違い、右側面の物理ボタンは竜頭がひとつだけ。 |
↑左側面はなにもなし。ステンレス素材でチープさはなし。 |
バッテリーは410mAhで、本体の厚さはLTE版よりも薄い。腕の細い人や、大きな時計が苦手な人はこちらがオススメ。充電に専用のアダプターが必要なのは従来モデルと同じだ。
↑背面には充電用の端子と、心拍センサーを装備。 |
残念ながら言語の設定変更や、技適表示の確認はロックされており確認できなかった。日本での展開もふくめて、価格や正式なリリース時期は未定となっている。
そのほか公開されているスペックは下記のとおり。
●ディスプレー:1.3インチ円形P-OLED
●CPU:Snapdragon 400(1.2GHz)
●RAM:512MB
●ストレージ:4GB
●バッテリー:410mAh
●無線:BT4.0 LE
●センサー:9軸、気圧、心拍。
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