ビデオカメラはもちろん、デジカメでも4K動画が撮影できる機種が増えてきている。今回は、そんな4Kカメラの画質や手ブレ補正の利き、駆動時間を検証してみた。
比較機種は、プロジェクターを内蔵したビデオカメラ『ハンディカム FDR-AXP35』と、アダプターを装着すれば目線で撮影できるウェアラブルカメラ『HX-A500』と、マイクロフォーサーズ規格の撮像素子を備えた『LUMIX DMC-LX100』、光学16倍ズームレンズを備えた『LUMIX DMC-FZ1000』の4機種を厳選した。
■4K映像の画質比較
FDR-AXP35
強調の少ない自然な発色
全体が明るく、森の影も黒つぶれせず奥行きがある。一方、細かい枝葉の描写は若干ぼやけている。
DMC-LX100
鮮やかで解像力も高い
木々の葉を1枚1枚描写できる解像感がある。色鮮やかで暗所も潰れず、しっかりと描写できている。
DMC-FZ1000
シャープな描写が魅力
コントラストが高く、全体的にシャープな印象。解像感はあるのだが、LX100と違い黒つぶれが目立つ。
HX-A500
超広角だが描写は甘め
魚眼ふうの広角レンズで、周囲の風景が広く撮れるが歪む。明るく取れるものの、細かい描写は甘い。
■手ブレ補正の利きを比べる
手ブレに最も強いのはAXP35
空間光学手ブレ補正は、しっかりと持っていれば走りながらの撮影でも手ブレに気づかないほど。望遠撮影も手持ちで撮りやすい。
映像をなるべく水平に保つよう、カメラが自動的に調整。上下左右の振動も吸収され、被写体が見切れるのも防げた。
FZ1000はレンズの広角側が望遠寄りでブレやすい
4K撮影時は広角側が37ミリとやや望遠寄り。他の機種より手ブレには弱く、手持ちで歩くと上下にブレる。
撮影者の動きで映像が上下左右にブレて見づらい。何度も画面が左右に傾くと、振動の激しい車に載っているように疲れる。
■4K撮影時の駆動時間を検証
固定撮影で4K動画の連続撮影時間を計測。実利用ならズーム操作やAFの動作で駆動時間はさらに短くなるだろうが、固定撮影なら2時間以上撮影できる機種もあった。ただし、LX100とFZ1000は1度の撮影時間に制限があるので注意。
全機種1時間30分以上4Kで撮れた
↑画面が自動消灯するA500を除き、液晶でプレビューしながら4K撮影。64GBのSDカードでは録画容量が足りず、入れ替えて検証を継続した。 |
このほかにも、好評発売中の『週刊アスキー No.1018 2015年3月10日号』では、4Kディスプレーの性能比較やスマホの4K動画手ブレ検証なども行っている。気になった人は、是非近くの書店やコンビニで手に取ってみてください。
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ソニー デジタル4Kビデオカメラレコーダー「FDR-AXP35」(ブラック)内蔵メモリー:64GBSONY 4Kハンディカム FDR-AXP35-B
138,000円
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ソニー デジタル4Kビデオカメラレコーダー「FDR-AXP35」(ブロンズブラウン)内蔵メモリー:64GBSONY 4Kハンディカム FDR-AXP35-TI
135,000円
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Panasonic ウェアラブルカメラ グレー HX-A500-H
27,748円
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