週刊アスキー

  • Facebookアイコン
  • Twitterアイコン
  • RSSフィード

WordPressをBiNDクラウドの独自テーマで運用しよう|いまどきWEB09

2015年03月09日 15時00分更新

会社ブログの定番“WordPress”で更新ラクラク

 こんにちは。ライターの松下です。会社のホームページをリニューアルしていくWeb企画の9回目です。頻繁にチェックしたくなるサイトとは、ズバリ、更新頻度の高いサイト。こうしたサイトの多くには、“WordPress”というオープンソースのブログシステムが使われています。ブログ感覚でコンテンツを更新でき、広告も入りません。固定ページや検索機能、メニューやウィジェットも追加でき、管理も容易なことから企業のサイト構築によく利用されています。

 とはいえ、独自のデザインをつくるには、PHPやCSS、JavaScriptなどの知識が必要です。無料のテーマも数多く配布されていますが、会社のサイトにそのまま使うのはカッコ悪いですよね。

 大手の企業の場合、デザインを外注するか、社内のIT部門で制作するのですが、BiNDクラウドがあれば、そんなコストは不要。カッコいいスライドショーのオープニングや、モーションメニューなどのカスタマイズも自由自在。カッコいいデザインが簡単につくれちゃうのです。

WordPressのテーマとは?

 WordPressとは、オープンソースのブログシステムです。PHP言語で記述されており、ページに含まれるテキストや画像などのデータは、MySQLというデータベースで管理されます。デザイン部分は、“テーマ”と呼ばれ、このテーマ次第で見せ方は自在に変えられます。固定ページや検索機能、メニューやウィジェットを追加でき、管理も容易なことから企業のサイト構築によく利用されています。

 このテーマさえつくってしまえば、ふだんの更新はブログサービスと同じです。どんどん記事を投稿して、サイトを充実させることができます。デザインのリニューアルもテーマを切り替えるだけでオーケー。面倒なデータの入れ替えや、コンテンツが消える心配もありません。

 BiNDクラウドでは、このWordPressのテーマを作成するテンプレートが用意されています。このテンプレートを使って、独自デザインのWordPressのサイトをつくってみましょう。

いまどきWEB009
↑WordPressの投稿画面。ブログサービスよりも自由度が高く、無料で利用できる。

WordPressをインストールしよう

 まずはBiNDクラウドにWordPressを組み込みましょう。サーバーやデータベースなどの知識がなくても大丈夫。OSのインストールのような時間もかかりません。コントロールパネルから簡単、あっという間にインストールできます。

いまどきWEB009
↑コントロールパネルの“各種設定”から、“BiND for WordPress”を選択。
いまどきWEB009
↑管理用に好きな名前を入力して、“インストールを開始する”をクリック。
いまどきWEB009
↑サイトタイトルとユーザー名、パスワード、メールアドレスを入力して、“WordPressをインストール”をクリック。
いまどきWEB009
↑インストール完了。いったんここで終了。

テーマをデザインしよう

 続いてBiNDクラウドでWordPressのテーマをつくっていきます。いつもどおりBiNDクラウドを起動して“新規サイトを作る”から“WordPress”のテンプレートを選びます。プロコースで選べるWordPressのテンプレートは3種類。会社の新着情報のほかに製品やサービスも紹介したいなら“TOUR CONDUCTOR/L”、個人事務所などのポートフォリオには“Light & Dark / S”、シンプルなブログには“Voyager / S”を選べばよさそうです。

いまどきWEB009
いまどきWEB009
↑WordPressのテンプレートは3種類。

 ここでは、TOUR CONDUCTOR/Lを選んでみました。続いて、画像、メニュー、見出しのテキスト、リンク先などを入れ替えていきます。ブログの記事部分には、ダミーの文字や写真が入っていますが、ここはそのままでオーケーです。

いまどきWEB009
↑“TOUR CONDUCTOR/L”のテンプレート。これをベースにテーマをつくることに。
いまどきWEB009
↑ヘッダーの画像、メニュー部分のロゴやSNSのリンク先を変更。
いまどきWEB009
↑カレンダーやアーカイブ、ブログ記事の部分はWordPressと連携するブロックなので編集は不要。

 商品情報や会社案内といった固定ページは、BiNDのデザイン力の見せどころ。表組のカタログやスライドショー、マップを入れるのも簡単です。複雑なデザインも見た目そのままに編集できるので、WordPressのシステムが使用するコードを誤って変更してしまう心配もありません。

テーマをアップロードしてWordPressに適用しよう

 テーマが完成したら、先にインストールしたWordPress用のディレクトリにアップロードします。サイト設定でアップロードのフォルダーを指定して、アップロードすればBiNDクラウドでの作業は終了です。

いまどきWEB009
↑“各種設定”から“BiND for WordPress”を選び、公開URLとサーバーディレクトリ名を確認する。
いまどきWEB009
↑“サイト設定”のサーバー設定で、サーバーディレクトリ名のフォルダーを作成。

 WordPressのダッシュボードでテーマを適用します。ログインすると、“新しいテーマがアップロードされました。こちらからテーマを適用してください。”と表示されているはずです。ここで“適用”ボタンをクリックすると、作成したテーマが適用されます。

 左上のメニューからサイトを表示して確認してみましょう。

いまどきWEB009
↑ダッシュボードのURLにアクセスし、ユーザー名とパスワードを入力して“ログイン”をクリック。
いまどきWEB009
↑WordPressのダッシュボードが開く。“新しいテーマがアップロードされました。こちらからテーマを適用してください。”の“適用”ボタンをクリック。
いまどきWEB009
↑テーマが適用された。

 WordPressの記事の投稿やサイトの管理はダッシュボードで行ないます。いちいちBiNDのコントロールパネルからダッシュボードを開くのはめんどうなので、URLをブックマークしておくと便利です。

 サイトをリニューアルしたいときは、BiND側でデザインを編集して、WordPress側でテーマを更新するだけ。コンテンツの内容はそのままに、パッと見た目を変えられるのもメリットです。

 なお、WordPressはiOSやAndroidアプリからも投稿できます。ぜひアプリをダウンロードして、スマホからの更新も試してみてくださいね。

いまどきWEB009
いまどきWEB009
いまどきWEB009
↑ダッシュボードから記事を投稿する。
いまどきWEB009
いまどきWEB009
いまどきWEB009

↑WordPressアプリを使ってスマホやタブレットからも手軽に投稿できる。

※WordPressのページはこちらから。サンプルサイトはこちらで見ることができます。

いまどきWEB 松下 典子(編集者、ライター)
パソコン雑誌編集者をへて、2000年に有限会社オフィス加減を設立。おもにIT関連書籍・雑誌の企画・編集・ライターとして、週刊アスキーなどで活動中。

 

提供:デジタルステージ

■関連サイト
BiNDクラウド(初年度無料、月額480円から)
BiNDクラウドの使い方をマスター

この記事をシェアしよう

週刊アスキーの最新情報を購読しよう