※週間リスキーはアックン・オッペンハイマーと愉快な仲間たちが地下の倉庫の隣の部屋からお届けする、誰も考えつかないことをするのが大好きパペピプ ペポパポ コーナー。
目利きであることを隠し、量販店で店員にオススメされるがまま従ったら買うことになるパソコンはどの機種なのかしらん? というリスキー突撃レポがなんだかとっても好評だったそうで。「じゃ、次スマホでよろ」出ました局長のふんわりオーダー。お約束ルートですな。
スマホのおもな入手先は各キャリアショップ、量販店、ケータイショップとある。とりあえずau SHINJUKUへ行ってみたところ、「あ、Fx0のお買い上げとご紹介、ありがとうございましたぁ!」とソッコー言われてしまった件。
こりゃマズイとそそくさと量販店へ移動。スマホを眺めてみるがキャッチされる気配がまったくない。ケータイショップであればと近所のショップに寄ってみたが、規模が小さく、さらにはギャル店員さんがボケーっとスマホを弄ってるだけという始末。郊外のほうが規模が大きいので、都内では現実的ではないよな……。PC売り場以上に“ぼっち”のオッサンは相手にされないのかなぁ。確証を得るべく、もう1店舗行ってみたが扱いが“空気”。厳しい時代である。
都内はスマホを取り扱うショップが多いので、店探し自体はラクなのだが。 |
らちがあかないので週間リスキーの紅一点、姫乃たま先生にお手伝いを依頼。女子を連れて行けば店舗内イメージもよくなるため、アプローチされる可能性が高いと考えた。集客を考えた場合、男を呼び込むよりも女の子を呼び込んだほうが、男が勝手に付いてくるアレだ。というわけで、たま先生と合流。開口一番、スイーツ食わせろビール飲ませろと騒いだが、耳をふさいで対応した。
たま先生のスマホ知識の無さっぷりはガチだ。前回の記事掲載後、地下の編集局において「顔を出したらアカンかったのじゃ」というハナシになったが、時すでに遅しなので、顔バレしているかどうかのテストも兼ねて似た恰好に。 |
店員さんに端末を見せよと言われたときのため、SIRIUS α IS06とiPhone 4Sを用意。iPhone 4Sは姫乃たま先生のお古である。ところで、パンテックってどこへ行ってしまったの? あと、SIRIUS α IS06のパターンロックを思い出せず……。登録したGmailも覚えていないというていたらく。 |
まずは姫乃たま先生から。iPhone 4Sからの機種変更という体で、売場のiPhone 6を見つめること数秒。
店員さんA「お、iPhoneが気になりますかっ!?」
(はええ!)
姫乃たま「はいー、いまauのiPhone 4Sなんですけど、すぐに電池がなくなるんですよぅ~」
店員さんA「いまですとiPhone 6ですね!」
姫乃たま「おっきくなりましたねぇ~」
店員さんA「もっと大きいiPhone 6 Plusもあります。大きさは持っているうち慣れますよ」
(アクセサリーでもけっこうスルーされている感のあるiPhone 6 Plusたん……)
姫乃たま「小さいの、えーと……iPhone 5sとかはないんですかぁ~?」
店員さんA「もう在庫がないんです。iPhone 5cもないですね。いまお使いのiPhone 4Sの容量はいくつですか?」
姫乃たま「真ん中のですぅ~」
(こ、このオンナ……やりおる)
店員さんA「32GBですね。iPhone 6から32GBのモデルはなくなってしまったので、64GBのモデルがいいかと思いますよ。それで新しいプランが出てまして、いままでiPhoneはどんなふうに使ってきましたか?」
姫乃たま「電話とメールにインターネットですぅ~」
接客を受けているときの様子……なのだが、スマホをうかつに出せないので前回以上に激ムズだった。 |
店員さんA「なるほど、電話が多いのであれば“かけ放題”プランがあってですね、それプラス1ヵ月に使えるデータ通信量を決めるプランがいいですね。そんなに使わないのであれば“データ定額2”というのがありまして、2GBまで通信できます」
(iPhoneで2GBとか、一瞬じゃ……)
姫乃たま「いっぱいインターネットしたらどうなるんですかぁ~?」
店員さんA「速度が月末まで遅くなります。ですが、途中で足すこともできますし、“データ定額3”や“データ定額5”などの多く通信できるプランもあります」
姫乃たま「ありがとうございますぅ~、考えまぁ~す!」
というわけで案の定というか、在庫的にiPhone 6かiPhone 6 Plusの二択だった。店員さんによると、応援に行ったほかの店舗でもiPhone 5sと5cは在庫がない状態だという。気になったのは、データ定額2を最初に提示したことだろうか。日に数時間ガンガンと使っているとわかると思うが、1日300MBは軽く突破してしまう。あまりインターネットをしなさそうと判断された可能性もあるが、1ヵ月辺りのランニングコストを少なく見せるためかもしれない。たま先生曰く「地元のショップすごかったんですよぅ~ギャル男が狂ったようにiPhone、iPhone連呼して、道で人を捕まえては店内に引きずり込んでいたんですぅ~、もういなくなったケド」。なんだかそっちのほうが楽しそうではあるが、法に触れたから消えたと思われる。なお、プランについては姫乃たま先生的には、やはり「イメージが沸きにくい」とのこと。
さて、続いて選択肢が豊富なAndroidである。いきなりMEDIAS Wとか押しつけられたら胸アツだ。
八王子の変態端末オフ会でシェア率ナンバーワンクラスだったMEDIAS W N-05E(で屏風を表現の図)。NEC最後のスマホであり、原稿作成時点でドコモのサイト上では現行機として並んでいる一品。極上の変態端末ですな。 |
今度は筆者(林)がINFOBAR A03に触れた時点で、店員さんが声をかけてきた。悲しみを背負った表情でAndroidへ機種変したい旨を話し、電話またはインターネットのちメール、ときどきゲームと伝える(天気予報か)。そして、すかさず「iPhoneはみんな持っているから回避したい」と言い放った。まずはau編。
店員さんB「お客様の用途ですと、最新モデルじゃなくても大丈夫ですね。そんなに変わってないですから。いまだとHTC J butterfly HTL23とXperia ZL2 SOL25がオトクですよ」
(バッテリー駆動時間とかカメラ性能はだいぶ違うと思うんだが、ちょいちょい使うならまぁ正解か)
HTC J butterfly HTL23。コアなファンがいる感じのする端末。田中プロがラブラブだったのも印象深い。 |
Xperia ZL2 SOL25。背面がぷっくり膨らんでいる持ちやすい系Xperia。店員さんAのいう通り、現行機と比べても差はそんなにないのだが、OSのアップデートが期待できない点がネックか。 |
店員さんB「ソニーさんのXperiaが無難というか、一番人気です」
姫乃たま「このHTCナントカってどうなんですか? なんかカッコイイ! いいじゃ~ん」
店員さんB「乃木坂46がCMをしています。モノはいいんですが、やはりXperiaのほうが人気です」
(Xperiaの民かっ)
店員さんB「最新モデルでしたら、Xperia Z3 SOL26ですね。ほかは、そうですね、コンパクトなモノだとAQUOS SERIE miniが4.5インチです。フチがすごく細く、画面だけ浮いているように見えるんですよ」
姫乃たま「いぐぞー(IGZO)ってにゃんですか?」
店員さんB「あ、それはどーでもいいです、関係ないです」
(え、関係ないんだ……省エネ方面でけっこう重要なような……)
Xperia Z3 SOL26。Android界では鉄板気味の端末。優等生よりで変態性は皆無。 |
AQUOS SERIE mini。インパクトのある3辺狭額縁仕様のまま4.5インチにしたモデル。Xperia Z3 Compactの対抗馬ともいえる。ただ、インカメラが下部にあるなどクセもあるので人を選ぶかも。 |
筆者「INFOBARってどうなんですか?」
店員さんB「固定ファンがいる端末ですね。スペックも高いのでオススメですが、Xperiaのほうが使い勝手はいいです。WALKMANみたいに使うにしても音質がいいんですよ」
(ウォークマン部門、分社化しちゃうけどね……)
INFOBAR A03。ファンが多い憎いヤツ。 |
筆者「ドコモのスマホも気になるんですケド」
店員さんB「では担当を……」
店員さんBはソニーの派遣なのか、もしくは在庫的に裁きたかったのかは謎だが、これでもかというほどXperia推しだった。確かにハズレではないが……。さて、ドコモ担当さんの登場だ。店員さんBと同じく、若い男性。
店員さんC「オススメはですね……全部です! もう好きなのを選んで大丈夫です!! 前はスマホでだいぶ違いがあったんですけど、いまの性能は横並びなんで。たとえば、このARROWS NX F-02G。昔はホッカイロみたいに熱くてダメだったんですけど、このモデルはスゴくいいですよ」
(やたー、ぶっちゃけ系店員さんキター! ハイタッチしたーい!! ホッカイロといえば、ARROWS Zはアップデートできない不具合のアップデートとか、ネタ炸裂だったなぁ……)
ARROWS NX F-02G。いつでも最強スペック路線なARROWSさん。本モデルは普通にド安定な感じであり、また無骨なデザインがけっこういいカンジ。 |
店員さんC「さらにスゴイのは、コレ(スペックパネル)見てください。充電しなくても3日間動くんです。思いっきり使いまくったら1日なんですけど、すぐにバッテリーが切れたりしません」
(この店員さん、状況をちゃんと言うのはいいなぁ)
店員さんC「次はコレですね。あ、この四角いの(GALAXY S5 ACTIVE)は無視してください。コチラです。GALAXY Note Edge SC-01Gです。ポイントは側面。ここもディスプレーなんですよ!」
(S5 ACTIVEは筆者の愛用端末……四角くないし、八角形だし!)
筆者「端っこでも操作できる?」
店員さんC「そうです、キワモノです! 専用カバーがあってですね、閉じてるときでもこの端っこだけで電話があったとかわかるんですよ。なぜか40~50代の方が選んでいかれますね。私にはわからないですが、何か響くものがあるのでしょうか」
(この店員さん、変態好きなのかな……)
見るな言われたマイ・スイートACTIVEたん。タフネススマホとなっているが、ディスプレー端の土手が低いので、落としたらディスプレー直撃率大などアレな点もあるが、なるべく裸で使いたいならコレだもんね。 |
側面までディスプレーが覆う変態野郎。店員さんが言うとおり、中央線車内においても40~50代の男性が持っているのをよく目にする。また、俺たちのルノアールでもエンカウント率が高い印象。 |
店員さんC「あとはXperiaですね。人気というか、ソニーということで選ぶ人が多い感じです。困ったらXperiaってことでしょうか。面白み味はないですね。AQUOS ZETA SH-01Gは、画面だけが浮いているみたいなのが特長です。バッテリーが減るごとに性能を落としてるみたいなので、長時間使っていると気になるかもですが、このディスプレーで選ぶ人もいます」
(やっぱ困ったらXperiaなんだろか)
AQUOS ZETA SH-01G。筆者が確認している限りでは、AQUOS PHONE EX SH-04Eからバッテリー残量に応じ、CPUのトップクロックと使用コア数を変動させる仕様になっている。AQUOS ZETA SH-01Gの場合、あまり気にはならないが、バッテリー残量90%以上のときと比べると、やはり差を感じてしまう。 |
店員さんC「そして小さいスマホがいいのであれば、Xperia Z3 Compact SO-02G、コレしかありません。紹介してきたスマホとほぼ同じ性能で、防水もあり、音もいいです。フロントステレオスピーカーもあるんですよ」
(店員さん、本当にスマホ大好きなんだろうなぁ)
店員さんC「といった感じなので、見た目だけで選んで大丈夫です! ゆっくり見ていってください!! 決まったら料金プランの説明しますね」
プロの勘で買う気ナシと判断されたのか、話した通り好きに選んでオーケーだから放牧となったのかは謎だが、今回もまたデキる店員さんだったなぁと。実際のところ、ここ最近のスマホは発売即アップデートでクリティカルな不具合が発覚することは稀になった。そういったことから、auの端末の場合でも、店員さん側からすれば安心して古いモデルをオススメできるし、現行モデルも見た目前提でオススメできる。ベーススペックの横並びはPCも同様であり、前回もふまえると店員さん側は、やりやすい状況にあるかもしれない。
余談だが、姫乃たま先生が自分もAndroidをオススメ“されたい”などと言い出したので、違う量販店に移動。結果、INFOBAR A03とURBANO V01の京セラ二択に持ち込まれる展開になったが、どうもほかの店員さんが前回の記事を見ていたのか、ずーっとチラチラ不審そうに見つめているという事態に。やむなく撤退した。次回ふんわりオーダーの際は、ウィッグを装備するなどの対策が必要となりそうですACCN局長。
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