有史以来、人類の無益な争いや揉め事はかなりの割合でこんな原因があるのではないか──別にそんなこと言ってねーし。え? なに? 証拠あんの???
せせら笑いを浮かべる輩の鼻につきつけられそうなのが、スマートフォンの通話を記録するBluetoothヘッドセット『Bluewire』だ。サンディエゴのスタートアップが開発中で、179ドル(約2万1000円)の出資で予約可能。今年7月に出荷予定だ。
スマートフォンから最長10メートル離れていても使える。Bluetoothに接続してさえいれば、例えばパソコンでつないでいるSkypeのようなVoIPも録音可能というのが衝撃的だ。通話は全て自動的に録音され、専用アプリで再生できる。
なお通話のほかボイスメモが録音できるが、盗聴防止のためボイスメモは1件あたり5分の上限あり。マイクと違い、録音しているように見えないためだとか。
装着姿はきわめてノーマル。エージェントな笑顔が素敵ですね |
パソコンでも使えて、Skypeも録音できるというのが衝撃 |
16GBまたは32GBのストレージを搭載し、約1000時間または2000時間を録音可能。スマートフォンの対応OSはiOS 6.0以降、Android 4.3以降、無線はBluetooth 4.0。電源にはリチウム電池を使い、バッテリー持続時間は約4時間とのこと。
無接点充電技術「Qi」(チー)にも対応し、専用の充電トレイに置くだけで充電できる機能もついているそうだ。サイズは幅29×奥行き57×高さ35.5mm、重量は約28g。
いわゆるビーコンタグ機能もあり、アプリから「Bluewireを検索」ボタンを押すと位置が探せる。逆にBluewireを振ることでスマホを探すこともできるそうだ。開発元ではたとえば家や車の鍵につけておく使い方を推奨している。
確かに便利そうだけど、通話を録音できる(そして必要ならメールできる)というのはちょっと怖い。開発元は使用する際は各地の法に準拠してほしいとしており、たとえばカリフォルニアやマサチューセッツでは通話相手の同意が必要なのだとか。
とはいえSkypeが録音できるのは普通に仕事で便利だし、個人的にも自衛手段として興味はある。ほら、上映中の『アニー』でも通信会社が通話内容を録音してたし!(関係ない?) 日本でも法的な問題をクリアーして、ぜひ上陸してくださいな。
今年の米家電見本市CESにも出していたらしいよ |
写真:Senss Technologies
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