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スマホをポケットに入れたまま電話できるノイズキャンセル対応BTヘッドセットに惚れた

2016年01月09日 10時00分更新

 ここ数年、携帯電話と無線接続したヘッドセットを装着し、街中でハンズフリー通話を利用する人を見る機会が増えてきた。手をふさぐことなく電話できる、長時間の通話でも疲れにくいなど、単純に便利なヘッドセットだが、安価な製品では肝心の音声が聴きとりづらく、通信も頻繁に途切れる……なんてことが起きやすい。

 一方で最新の高機能ヘッドセットなら、VoLTEのような高音質通話への対応はもちろん、環境音をカットするノイズキャンセリング機能なども搭載。普通に電話する以上の快適さで利用できる、そんなヘッドセットの中でもオススメの製品がバッファローの『BSHSBE34』だ。

ヘッドセット
バッファローのBluetoothヘッドセット『BSHSBE34』。実売価格は6100円前後。

 BSHSBE34は、イヤーフックを耳にかけて利用する片耳用Bluetoothヘッドセット。重量は約11gほどで、インイヤータイプのイヤフォンと比べれば存在感はあるが、装着に負担を感じないレベルだろう。もちろんサイズが大きい分、フィット感はしっかりとしている。片耳しか装着しないこともあり、最初は違和感を覚える人もいるかもしれないが、使っているうちに慣れてくるはずだ。イヤーピースはS/M/Lの3種類が付属するので、耳の形状やサイズにあわせて使い分けるといい。個人的にはSサイズのイヤーピースがもっとも耳に干渉せず、付け心地は悪くない。

ヘッドセット
スマートフォンとのペアリングには専用の支援アプリ『ヘッドセットナビゲーター』を使うと便利だ。
ヘッドセット
まずは本体のファンクションボタンを約5秒間長押し。
ヘッドセット
画面下のボタンを押すとペアリングが始まる。
ヘッドセット
無事、接続に成功。非常にカンタンだ。

 利用にあたっては、Bluetooth対応のスマートフォンや携帯電話、PCとのペアリングが必要となる。Bluetooth機器を使い慣れていない人は複雑そうな印象を持つかもしれないが、Android/iPhone向けに専用のペアリング支援アプリ『ヘッドセットナビゲーター』が用意されており、画面の指示に従っていくだけで簡単にペアリングが完了する。さらにNFCチップを内蔵しているため、NFC対応スマートフォンなら端末を本体にかざすだけでペアリングできる。はじめてヘッドセットを使う人にもオススメできる敷居の低さは好印象だ。

ヘッドセット
着信応答やSiriなどの呼び出しに使えるファンクションボタンを本体上部に備える。
ヘッドセット
上が音量調節ボタン、下が電源ボタン。音楽を聴いているときは、音量ボタンの長押しでトラック移動が可能だ。

  本体には電源ボタン、音量調節ボタンのほか、着信応答やSiriなどの呼び出しに使えるファンクションボタンを備える。外出中やどうしても手が離せない時など、スマホを触らずに電話に出られるのはやはり便利だ。もちろんSiriやGoogle Nowを利用すれば、音声で電話番号や連絡帳の相手を指定し、こちらから電話をかけられる。音楽などを聞く場合、音楽の再生や一時停止、トラック移動などもファンクションボタンと音量調節ボタンの組み合わせで操作できる。

ヘッドセット
画像のように片耳だけに装着して利用する。内蔵マイクはきちんと声を拾ってくれる上、環境音を低減するノイズキャンセリング機能を搭載。

 BSHSBE34を使った通話の大きな特徴は、ノイズキャンセリング機能“デュアルマイクCVC”の搭載だ。音声を拾う通常のマイクのほか、ノイズを感知する2つ目のマイクで環境音を取り込み、逆位相の音波を発することで通話に不要な音を抑制、街中など雑音の多い場所でも相手に明瞭な声を届けやすくなる。電話中に環境音がうるさくてストレスを感じた経験は多くの人が持っていると思うが、そういった負担を相手に強いることがなくなるのは大きなメリットと言えるだろう。ビジネスで電話をかける機会が多い人にとっては特にありがたい機能ではないだろうか。高音質化技術“HD Voice”にも対応しており、VoLTE対応のスマートフォンではよりナチュラルな音質の通話が楽しめる。

 通信距離は最大約10メートル。電波を安定して受信する“3Dメタルアンテナ”の採用をうたうだけあって、実際に使った際も通信は安定しており、接続状態に不満を感じることはなかった。基本的にはポケットやカバンの中など、スマホが体の近くにある状態での利用を想定した製品だが、それほど広くない場所では端末を机などに置いたまま動き回ることも可能だ。自宅の個室やリビングぐらいの広さであれば、端末から離れても通信状態は維持できるが、10メートル前後まで離れると通信が途切れがちになるので注意しよう。

ヘッドセット
NFCチップを内蔵するため、NFC対応スマートフォンなら本体を近づけるだけで簡単にペアリングできる。

  連続待ち受け時間は最大約194時間、連続通話時間は約6.7時間(いずれも理論値)と十分。充電はMicro USBケーブルでPCなどに接続するだけなので、自宅やオフィスでこまめに充電する習慣をつけておけばバッテリー切れは起こさないだろう。バッテリー容量は本体側面のインジケーターでおおまかに確認できるほか、ファンクションボタンを2回押すことで、音声案内で確認できる。Battery Service Profileに対応するiPhoneなどの端末では、画面上に残りのバッテリー容量が表示される。

ヘッドセット
イヤーピースはS/M/Lの3種類。耳の形状や大きさに合うものを選ぼう。

  実売価格は6100円前後で、片耳用Bluetoothヘッドセットとしては中堅クラスの価格帯といったところ。本格的にヘッドセットを使ってみたいので、ある程度しっかりした製品が欲しいという人にはぜひオススメしたい。いちいちスマホに手を伸ばさなくて済む快適さは、慣れればやみつきになること間違いナシだ。

■関連サイト
『BSHSBE34』製品ページ

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