週刊アスキー

  • Facebookアイコン
  • Twitterアイコン
  • RSSフィード

auのガラホ『AQUOS K』にAPK直でAndroidアプリが入るか:週間リスキー

2015年01月23日 07時30分更新

 「ガラケー+スマホ=ガラホ」という特殊な成り立ちのau最新ケータイ『AQUOS K』。ハイエンド志向のユーザー向けではないことは百も承知しておりますが、いま最新機種として入手できる2つ折りAndroid端末としては唯一無二の存在とも言えます。auではこの端末をシニア向けとしていますが、もしAndroidアプリを自由に入れられる手段があれば、ギーク層が放っておかないに違いありません。アックン・オッペンハイマー局長の命を受け、私ジャイアン鈴木がリスキー人柱隊長として突撃検証します!

2015AQUOSKGIAN
↑ギークだって使いたい!

 前回記事で「PC経由でアプリをインストールすることを禁止していない」という情報は得ていたので、試作機をお借りして真っ先にAndroidアプリ(APKファイル)をインストールできるか試してみました。Google Playストアが提供されていない『AQUOS K』のような端末で、Androidアプリ(APKファイル)をインストールするためには次のものが必要となります。

【アプリのインストールに必要なもの】
 ●SHARP共通 ADB USBドライバ
 ●Android SDK tools

 前者は『AQUOS K』をデバッグモードでPCと接続するために、後者adbコマンド……具体的には“adb install (apkファイル)”というコマンドを実行するために必要となります。後者の設定方法については、それだけで単独の記事にするほどのボリュームが必要になりますので、“Android SDK tools インストール”で検索するなどしてください。

 『SHARP共通 ADB USBドライバ』の導入、『Android SDK tools』のインストール以降の手順は下記のとおりになります。

【1】APKファイルを準備する
 別のAndroidスマートフォンで目的のアプリをインストール後、『ESファイルエクスプローラー』でバックアップ(APKファイル化)するのが、最も手軽な方法です。

【2】『AQUOS K』をデベロッパーモードに変更する
 端末情報にあるビルド番号を連打すれば、デベロッパーモードに切り替わります。その後“USBデバッグ”を有効にします。

【3】PCでコンソール(コマンドプロンプト)を立ち上げ、『AQUOS K』とPCをマイクロUSBケーブルでつなぎます。

【4】提供元不明のアプリのインストールを“許可”にする
 ロック・セキュリティの“提供元不明のアプリ”のチェックをオンにします。これは後述の『Amazon Android アプリストア』を利用するために必要な設定です。

2015AQUOSKGIAN
↑この画面が表示されればオーケー。

 上の画面が表示されれば、アプリをインストールするための準備は完了。今回はほかのアプリを手軽に導入できるよう、まず『Amazon Android アプリストア』をインストールすることにしました。入力するコマンドは“adb install AmazonApps-release.apk”になります。さて、結果は……?

auのガラホ『AQUOS K』にAPK直でAndroidアプリが入るか:週間リスキー
↑インストールできました!
2015AQUOSKGIAN
↑アプリ起動にも成功!

 アプリのインストールと起動にみごと成功! そこで喜び勇んで『Amazon Android アプリストア』からほかのアプリもインストールしようとしたのですが、アプリ内で別画面に飛んだところで『AQUOS K』のカーソル、決定キーが操作できなくなってしまいました……。

2015AQUOSKGIAN
↑マウスは使えません……。

 OTGアダプター経由でマウスをつないでみたのですが、マウスカーソルが表示されません。「Androidスマホとして常用はできないのか……」とガックリ目を落としたら、“クリア”キーの横に“矢印”キーがあるではないですか! まだ発売前の試作機なのでマニュアルがなく、このキーの存在にいまさら気づいたのです。「ひょっとして……」と長押ししてみると“タッチクルーザーEX”がオンオフできました。

2015AQUOSKGIAN
↑“タッチクルーザーEX”で操作できる!
2015AQUOSKGIAN
↑アプリを次々にインストール!

 というわけで、以降は興奮のあまり『PVSTAR+』、『ESファイルエクスプローラー』、『千年の巨人』、『2chMate』、『Riptide GP2』をPCから直接インストールして動かしてみましたが、『千年の巨人』を除き、ちゃんと操作できました。とくに『Riptide GP2』と『2chMate』は、そもそもカーソルキーと決定キーでの操作に対応しているため、“タッチクルーザーEX”を使う必要すらありません。まったくストレスなしに利用することが可能です。

2015AQUOSKGIAN
↑『Riptide GP2』サイコー!
2015AQUOSKGIAN
↑『2chMate』もサイコー!

 というわけでインストールやアップデートはややめんどう、満足に操作できないアプリも多々ありますが、当初の予想以上に多くのAndroidアプリケーションが利用できそうな『AQUOS K』。この試作機の仕様のまま発売されるのであれば、ギーク層のオモチャとしても最適な端末になるのではないでしょうか? クドいようですが製品版で挙動が変わる可能性も十分ありますので、その際はご容赦くださいね。え、私? もちろん買いますよっ!

2015AQUOSKGIAN
↑ホントにホントに買います!

※2015年1月23日11時15分追記:記事初出時、一部誤った画像が掲載されていました。お詫びして訂正いたします。

●関連サイト
AQUOS K(製品サイト)

RISCII
この記事をシェアしよう

週刊アスキーの最新情報を購読しよう

本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります