毎年3月に米国テキサス州で行なわれる、音楽、映像、インタラクティブがテーマの世界最大のマルチメディアの祭典“SXSW(サウス・バイ・サウス・ウェスト)”。2015年は3月13日~21日に開催される。インタラクティブではTwitterやFacebookが一気にメジャーになるなど、次世代のトレンドをいち早くつかめたり、スタートアップの登竜門のような存在にもなっている。今年も日本から注目のスタートアップ企業やハードウェアベンチャーが世界へと進出する。今回、SXSW 2015に出展を予定する企業が集まった“SXSW2015へ Go! Kickoff 新年パーティ”が2015年1月14日に、秋葉原のものづくり施設DMM.make AKIBAで行なわれた。
イベントでは、AgICの杉本雅明氏、DOKI DOKIの井口尊仁氏などSXSWに出展や取材を経験してきたエキスパートたちが今年の出展者たちに見どころや現地での活動方法など報告する一方、SXSWに出展するサービスのプロダクト紹介が行なわれた。
SHIKUMI DESIGNの『KAGURA』は、インテルの『RealSense 3Dカメラ』(通常のウェブカメラでも限定的に動作)を使って、カラダのジェスチャーで音楽を演奏できるウィンドウズ向けの楽器アプリケーション。空間に浮かぶアイコンを触る操作で演奏ができる。“Intel Perceptual Computing Challenge 2013”では約2800作品の応募の中からグランプリにも選ばれた注目のアプリだ。
『PLAYFUL BOOKS』は対応アプリをインストールしたスマートフォンと連携して、音楽や振動などで演出する次世代の絵本。スマホを絵本の中にセット、めくったページに合わせてBGMや効果音を鳴らし、またアプリで操作が可能なフィリップスの照明『hue』と連携して、ページの内容に合わせて光の色を変化させることもできる。同社のオンラインストアで『くれよんのかくれんぼ』、『こんこんこん』が発売中で、1冊2160円。
会場を沸かせたのが、ココノヱの『らくがき動物園』。ノートに動物を描いて、ハートのスタンプを押すと描いた動物がノートを飛び出して動き出す。同社が開発したノートのスキャンシステム“anyscan”を利用しており、無線通信を内蔵したスタンプを押すことで、ウェブカメラで撮影した動物を動かしながらプロジェクターで表示する。
そのほか、東大関連ベンチャーのプロジェクト“Todai to Texas 2015”でのプレゼンを勝ち抜いた小型・軽量の無人航空機ドローン“Phenox Lab”などの企業や、ハードウェアベンチャーを支援するABBALabなどから20チームほどがSXSW 2015に参加する。2014年はビリヤードをインタラクティブに進化させる“OpenPool”がインタラクティブアワードの最終選考に残るなど活躍。2015年も日本のモノづくりが世界を驚かせるか期待したい。
■関連サイト
SXSW 2015
GO!! SXSW2015
週刊アスキーの最新情報を購読しよう
本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります