2015年1月2日朝8時、全国8店舗のApple Store直営店で、福袋「Lucky Bag」の販売が開始される。今回、東京・銀座店では例年になく厳しい警察の指導があり、風物詩ともなった徹夜での行列が作られないという事態に陥った。
2014年12月31日の14時半、銀座店の前に到着すると、10人弱の行列はあるものの、警察官が列の最後尾にいる。並ぼうとすると、いまApple Storeと協議中だが基本的に並ぶのは断っており、今後列が解散される可能性が高いという。ひとまず取材もあるので並びつつ警察官に話を聞いてみたが、iPhone 6発売時の混乱とゴミ問題、東京駅での記念Suica発売時の混乱、そしてここ数年の行列に対し、周辺の店舗からの苦情も増えており、管轄警察である築地署としても、看過できないと判断したという。
先頭の方は12月20日から並ぼうとしたが、店側から止められて、改めて12月27日から並び始めたという。ちなみに筆者は12番目。 |
やがて銀座店の代表と警察の間で交渉があり、現段階で並んでいる14人はそのまま列を維持できるという約束を条件として列が解散。もともとは1月1日の午前0時からと言われていたところ、1月1日の朝5時からの再開となった。
行列は解散になったので、筆者も一時帰宅。大晦日〜元旦の終夜運転を利用して、朝5時に合わせて再度訪問することにした。
19時半の段階、誰も並んでいない。ここ数年では例のない光景だ。 |
福袋で有名な松屋銀座やプランタン銀座にも、徹夜や場所取り禁止の張り紙が。影響はこういうところまで波及している。 |
1月1日午前4時前に銀座に到着すると、店の前には外国人グループと、昼間並んでいたメンバーの姿があった。筆者が周囲を散策して4時45分ごろに戻ると、予定より早く列の形成が始まっていた。
店の前に座り込んでいるのが外国人グループで、離れたところにぼんやりたむろっているのが昼間並んでいたグループ。警備員はトラブル防止のためにも、もう少しこまめに対応したほうがいいと思うのだが。
ここで、昼間に並んでいたグループと外国人グループとの間で軽くひと悶着が。外国人グループは自分たちが先に並んでいたと主張し、警備員は昼から並んでいるグループは証拠の写真も、店のマネージャの同意も得ていると突っぱねる。結局外国人グループが折れるかたちとなったが、先に整理券を配るとか、店の前に座り込んでいる時点で排除していれば済んだ話ではないだろうか。やることが、どうにも万事後手後手に回っている印象がある。
店の前に座り込んでいるのが外国人グループで、離れたところにぼんやりたむろっているのが昼間並んでいたグループ。警備員はトラブル防止のためにも、もう少しこまめに対応したほうがいいと思うのだが。 |
博多天神店では、1月1日午前3時前後で25人ほどが並んでいた。ときおり雪がちらついているとのこと。テントや椅子も並ぶ、毎年おなじみの光景だ。(photo by Futoshi Hiraki) |
1月1日朝8時15分ごろ、10時に整理券代わりのリストバンドを配ることが発表された。銀座店でこのタイミングでこういうものが配布されるのは記憶の限り初めてだ。
勝負は今日の午後まで?終電組は厳しいかも
朝6時過ぎの時点で約70人。これでも昨年よりは少ない。 |
1月1日10時30分すぎ、Apple Store銀座店から整理券が配布された。しかし、連番でないので列の順番までは保障されない意味不明なもので、列にいたことが証明されるだけ。残念ながら購入保証もありません。
とりあえず整理券が配布されたが、列の順番も購入も保障されない不確かなもの。心配だ。 |
なおASCII.jpでは、2015年のLucky Bagの予想記事を公開しているので、こちらもチェックしてほしい。
(1月1日 12時追記) 1月1日11時現在で行列の長さは270人程度。日本人比率は半分ぐらいです。
■関連サイト
Apple(Lucky Bag販売条件)
ASCII.jp(アップル福袋「Lucky Bag」大予想! これが2015年の中身だ!?)
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