試してみて本当にビックリしたのがこの『SmoothVideo Project (SVP)』。なんとWindows PCにインストールするだけで液晶のリフレッシュレートまで動画を補完して高フレーム化。動きの粗い動画もヌルヌル動いて見えるスグレモノのフリソです。
実際に再生してるときはこんな感じに。フレームレートを上げているという状況が動画にオーバーレイされて左下に出ていますね。使用したのは、144Hz表示が可能なゲーム液晶の場合です。通常の液晶は60Hzですが144Hz対応液晶はそこまで補完してくれます。これがびっくりするくらいヌルヌル! 動きが激しいもの、パンして流れていくような映像部分が恐ろしいほどヌルヌルしまくっていて、過去の手持ち動画を全部これで見返したいくらいのものです。もちろん、30fpsの60fps化という通常の液晶でも見違える動きになるんでご安心を!
インストールはSVPのサイトから、プレーヤー(MediaPlayerClassic-Homecinema)やffdshowコーデックがパックになったものをダウンロードして基本的には標準設定のまま進めるだけ。あとはMPC-HCプレーヤーに対応動画を投げ込むだけでヌルヌル描画が楽しめちゃいます・・・が!!
異様に性能を消費するので内蔵GPUのノートはマズイです!
CPUだけでなく特にGPU性能がないとヌルヌル補完はかなり難 しいというのがわかりました。
モバイルノート KIRA V832ではこんなかんじ
↑Core i5 3337U(Ivy Bridge)/1.8GHz/2コアでCPUはノートではそこそこながらGPUは内蔵。 |
いやー内蔵GPUのノートでは厳しい! CPU使用率が90%超え。中央のSVP Indexの黄色い線が下に落ち込んでガクガクしてるのを見ての通り、再生が止まりロクに見られません。これはKIRA上の再生なので30fpsの動画を60fpsにまでブーストしたシチュエーションです。
ちなみに自宅の6コアのi7とGeForce GTX980で試した結果がこちら。144HzのASUS製G-SYNC液晶『R.O.G. PG278Q』でいろいろな形式を試してみました。基本、ffdshowコーデックが再生するものはできそうです。mp4、wmv、mts等でヌルヌル補完が確認できました。
↑640×360の小さめmp4動画だとCPU使用率も10%前後で処理落ちもなしという感じ。 |
↑フルHDビデオカメラで撮影したMTS動画。フルHD、60フレーム、約23Mbpsのものを144fpsまで補完するとかなりの負荷です。 |
つまり、GPUを搭載した高性能パソコンこそ、この至高のヌルヌル高画質を楽しめてしまう、ということでこの週刊アスキー特別編集のムックでございます!!!(これが目的か、と言われればそうです!)
↑12月19日(金)発売中。SVPでの動画再生をものともしない高性能パソコンを手に入れてしまおう!下部の関連リンクの書誌情報、ぜひご覧ください。 |
■AMDで自作するとBD再生がヌルヌルする!
SVPはプラットフォームは問わず(GPUは事実上必須ですが)なソフトですが、自作界では上の記事の通り、AMDのAPUで安く組むという需要が、この動画再生分野で盛り上がっています。AMDのFluid Motion技術は上記SVPと同じようなものですが、なんとBD再生に対応しているところが強み。手持ちのBDコンテンツをヌルヌル動画で楽しむことができるのが利点です。ちょっとセカンドマシンをAMDで組んでみたくなりますよね。
●関連サイト
SmoothVideo Project (SVP)
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