NTTドコモは、東北大学 東北メディカル・メガバンク機構との妊婦の疾患の予防と早期発見を目指す共同研究を開始しました。
ドコモおよび東北大学によると、現在年間20万人の妊婦(妊婦のうち約5人に1人の割合)が“妊婦高血圧症候群”や“妊婦糖尿病”などに発症しており、発症の原因となるメカニズムのほとんどは未解明とのこと。そこで、ドコモのもつヘルスケアデータの取り扱いのノウハウと東北大学のゲノム解析の技術と取り組みを合わせ、発症に関する環境要因と遺伝要因の両方を細かく解析していきます。
↑ドコモ 先進技術研究所の梅田成視所長。 |
↑東北大学 東北メディカル・メガバンク機構の八重樫伸生副機構長。 |
具体的にはまず、東北大学で受診する妊婦に対し研究内容を伝え、賛同を得られた人およびその家族に対して協力を仰ぎます。そのあと、ドコモの健康管理系ウェアラブル端末を配布し、同社サービス“わたしムーヴ”と今回の実験用の専用アプリで各種情報をモニタリング、および東北大学での受診時に唾液や血液などを採取します。
↑共同研究において、ドコモと東北大学それぞれの役割。 |
従来は妊婦の自己申告によるデータの収集はあったものの、やはり採集したデータの信頼度や頻度に問題がありました。そこで、ドコモのムーヴバンドなどのヘルスケア端末とプラットフォームを活用し、より速く正確に妊婦の情報を得られるようになります。
↑従来の研究方法の課題。 |
↑ヘルスケア端末により問題解決を狙う。 |
研究終了時期は2019年3月31日。ドコモによると「共同研究の課程や結果で何か新しいものが見えてきたら、妊婦さんに特化したデバイスなども検討していきたいと思う」とコメント。医療的な問題解決だけでなく、モバイルビジネスにおいての成果も期待できそうです。
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