ガンホー・オンライン・エンターテイメントは、動画配信システムの開発・提供を行なうKamcord(以下カムコード)の株式を取得することを発表した。
カムコードは、米サンフランシスコに本社を置くベンチャー企業で、スマートフォン用のゲームに動画配信機能を追加するSDKなどを開発・提供している。
同社には、これまでにもバンダイナムコ、DeNAなどから出資がなされており、ガンホーもこれに続く形となる。また、同社のSDKは海外のスマホゲーム市場でもすでに多くの実績を獲得しており、Deemedya M.S.の人気タイトル『Trial Xtreme 3』など200点を超えるゲームに導入されている。
日本製のタイトルでは、『ブレイブフロンティア』(北米版)、『テラバトル』、『アヴァベルオンライン』などに実装され、今後も対応タイトルは増えていくと思われる。
今回のニュースで気になるのは、やはりガンホー製ゲームタイトルへのSDK導入だろう。特に同社の筆頭タイトルである『パズル&ドラゴンズ』は、以前よりユーザーが独自にプレイ動画を積極的に動画共有サイトにアップロードしていることもあり、ゲーム自体に動画配信機能が内蔵されれば、その流れがいっそう加速しそうだ。
リリースでは、同社製タイトルへの導入は明言されていないが、
「昨今では、スマホゲームユーザーによるプレイ動画の投稿や視聴頻度が増加傾向にあり、またユーザー間で動画を見ることによる既存ユーザーの活性化や、SNS を通じた新しいマーケティングツールとしても非常に期待できる分野でもあります。
当社グループでは、ゲーム産業のさらなる発展・拡大の実現に向けて、カムコードに資本参加をすることで、両社の強みを活かし、将来的なゲーム産業のさらなる発展と、その規模拡大を目指して参ります。」
としており、今後の展開に期待が持てそうだ。
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